2023年8月
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2023/08/31その他
- 【天野先生コラム】東洋医学では疲労や倦怠感はどう対処する?
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校教員が執筆するコラム「東洋医学を正しく知って不調改善」が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 東洋医学では疲労や倦怠感はどう対処する? 器質的疾患は認められないものが対象 疲労や倦怠感の要因は非常に多岐にわたります。 近年では、確認できる組織障害の程度に比べて大きい身体症状の訴えがある「機能性身体症候群」という概念も提唱されています。 ちなみに東洋医学では、慢性の疲労・倦怠感があり、しかし器質的疾患は認められないものが主な対象となります。 東洋医学における基本的考え方では、疲労・倦怠感は気虚(気の不足)、気滞(気の停滞)、血虚(血の不足)、血瘀(血の停滞)、水滞(水分代謝の異常、水の量的・分布)によってあらわれると考えます。 また、体のさまざまな機能を五臓(肝・心・脾・肺・腎)に結びつけて考えますが、この五臓の中でも特に疲労・倦怠感と関連深いのが脾と腎とされています。 脾は消化吸収を、腎は泌尿生殖をそれぞれ担い、腎は生命力とも関連しています。 そして、そんな脾の働きを整える代表的なツボに、膝のすぐ下のくぼみから指4本分下の「足三里(あしさんり)」、膝の内側にある骨の大きな膨らみとスネの骨との角にある「陰陵泉(いんりょうせん)」、背中の真ん中から指3本分外、ウエストラインからやや上の「脾兪(ひゆ)」などがあります。 足三里 陰陵泉 脾兪 日頃のセルフケアとして、これらのツボを痛気持ちいい程度に圧迫したり、台座付きの市販のお灸をしたりするとよいでしょう。 いずれにしても、医師・薬剤師・鍼灸師ら専門家にご相談していただくことをお勧めします。 <<記事全文はこちら>> 天野陽介先生(鍼灸学科専任教員) 北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。 日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。]
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2023/08/09その他
- 【王先生コラム】漢方薬の間違った服用方法…飲み合わせ、量、タイミング
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校教員が執筆するコラム「東洋医学を正しく知って不調改善」が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 漢方薬の間違った服用方法…飲み合わせ、量、タイミング 漢方薬の間違った服用方法でよくあるのが、間違った飲み合わせです。 本来は白湯で服用するところを、お茶やジュースなどで飲む、健康食品やハーブ、西洋薬を一緒に飲む・・・。 いずれも、お互いの成分が反応し合うリスクがあるため、漢方薬の本来の効果が発揮できなかったり、不良反応や副作用を引き起こしたりする恐れがあります。 もしすでに服用している薬がある場合は、漢方薬と一緒に飲んでも基本的に問題がないか、薬剤師に必ず相談をしてください。 飲むタイミングも、間違いが多い。 食前(食事30分~1時間前)、食間(食後2時間)、空腹時と、どのタイミングがいいのか、事前に確認をしましょう。 漢方薬は安全、というイメージがあるかと思いますが、薬である以上副作用があります。 間違った服用をすれば、思わぬ副作用が発生するリスクがあることを念頭に置いていただきたいと思います。 <<記事全文はこちら>> 王 瑞霞先生/本校鍼灸学科専任講師・婦人鍼灸ゼミ顧問 北京中医薬大学医学修士 日本大学医学博士 中医師 専門分野は内科・婦人科 漢方・薬膳などの中医学に精通]
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2023/08/03その他
- 【大橋先生コラム】睡眠の質を高める鍼灸…古来より「失眠」は不眠の特効穴
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校教員が執筆するコラム「東洋医学を正しく知って不調改善」が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 睡眠の質を高める鍼灸…古来より「失眠」は不眠の特効穴 睡眠不足の日々を送っていると、疲労回復が十分にできませんから、日中疲れやすくなります。 やる気が出ず、感情のコントロールがうまくいかずイライラしやすくなり、負のスパイラルを生み出しがちです。 ではただ単に長時間睡眠をとればよいのかというと、必ずしもそうではありません。 「睡眠の質」が重要になってきます。 ここでいうところの「睡眠の質」とは、寝つきの良さや途中で目覚めたりしないかなど、良質な睡眠を意味します。 そんな睡眠の改善にはお灸がお勧めです。 お灸をすえる代表的なツボとして、かかとの中央あたりにある「失眠」があります。 このツボは古くから不眠の特効穴ともいわれ、睡眠の質を高める効果が期待できます。 薬局で市販されている簡易式のお灸を使ってのセルフケアでも大丈夫です。 お灸に火をつけ温かく心地よくなるまで待ちましょう。 ただし熱いと感じたらすぐに外すなどして、やけどには注意してください。 1回で温かさを感じられない場合は、温かく感じるまで繰り返しましょう。 そのうち眠りに入りやすくなったり、途中で目覚める回数が減ったりすることでしょう。 またお灸の香りにはリラックス効果もあるといわれています。 眠れない夜にぜひ試してみてください。 <<記事全文はこちら>> 大橋理那 先生/鍼灸学科専任講師]