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2025/07/10その他
- 【コラム】 鍼で髪が変わる!?育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸の驚きのメカニズム
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「最近、髪にツヤがなくなってきた」「髪のボリュームが減ってきた」「髪の毛が細くなってきた」「分け目が目立つ」などなど、薄毛や抜け毛でお悩みの方、美髪や育毛に関心がある方に向けて、鍼灸によるアプローチについて解説します。 【コラム】 髪に効く美容鍼灸 ~髪のお悩みには「育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸」~ 薄毛や抜け毛は多くの方が抱える悩みですが、その対策として「育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸」が注目されています。育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸は、単に頭皮にアプローチするだけでなく、全身のバランスを整えることで髪が健康に育つ環境作りを目指す東洋医学に基づいた方法です。ただし、育毛鍼灸の効果については現在も研究が進められている段階であり、個人差があることをご理解ください。この記事では、育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸のメカニズムや具体的な施術内容、そして気になる安全性について詳しくご紹介します。 1、夏は抜け毛に大敵 夏は強い紫外線や汗、皮脂の増加などにより頭皮環境が悪化しやすく、抜け毛が増える原因となることがあります。また、冷房による体の冷えや、夏バテによる食欲不振なども、髪の成長に必要な栄養が行き届きにくくなる要因となります。これらの夏の特有の環境要因が複合的に影響し、抜け毛のリスクを高めてしまうのです。 抜け毛対策はスピードが命! 原因がはっきりしないまま抜け毛を放置すると、毛髪のヘアサイクルが乱れて抜け毛や脱毛が増え、その後髪が生えにくい状態に陥ることがあります。薄毛が進行すると、精神的にも大きなストレスを抱え、さらに抜け毛を悪化させる悪循環に陥ることも少なくありません。そのため、抜け毛が気になり始めたら早期の段階から鍼灸やその他の治療方法を検討し、身体全体を整えることが非常に重要になります。なお、症状によっては医療機関での診断・治療が適切な場合もありますので、まずは専門医への相談をお勧めします。 2、薄毛にアプローチする「育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸」とは? 薄毛や抜け毛に悩む方にとって、様々な育毛対策がある中で「育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸は東洋医学の考えに基づき、鍼やお灸を用いて体の特定のツボを刺激することで、血行促進や全身のバランス調整を図り、髪の健康な成長をサポートすることを目的とした施術です。このアプローチは、頭皮だけでなく体全体の調子を整えることで、薄毛の改善をサポートすることが期待されています。 薄毛対策に鍼灸という選択肢 鍼灸は、肩こりや腰痛といった痛みの緩和だけでなく、美容鍼や不妊治療、そして育毛目的でも応用されています。この章では、鍼灸が育毛に向くとされる具体的なメリットを見ていきます。頭部への鍼治療に興味はあるものの、少し怖いと感じる方も、そのメリットを知ることでより前向きに検討できるようになるかもしれません。鍼灸は身体が本来持つ回復力を引き出し、薄毛の改善をサポートする可能性がある方法として注目されています。 3、「育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸」の治療方法 育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸における治療方法は、患者一人ひとりの体質や薄毛の状態に合わせて異なります。問診や脈診、舌診といった東洋医学的な診断に加え、頭皮の状態を詳しく確認し、総合的に判断した上で施術方針が立てられます。主に頭部の経穴(ツボ)への鍼刺激を中心に行いますが、全身のバランスを整えるために手足やお腹、背中などにある経穴にもアプローチすることがあります。また、鍼と併せてお灸が用いられることもあり、温熱刺激によって血行促進やリラクゼーション効果を高めます。 体への負担が少なく、全身のバランスを整えられることが期待される 薬を服用する治療方法の場合、副作用のリスクや体質との相性の問題が生じることがあります。一方、鍼灸治療は体に大きな負担をかけることなく、局所的に頭部へ刺激を入れるだけでなく、全身の気や血(けつ)の流れを調整する施術も併せて行うことが特徴です。東洋医学では、体は互いに関連し合う一つのシステムと捉えるため、薄毛の原因を頭皮だけでなく全身の状態に求め、体の内外からのアプローチで毛髪が生える環境をサポートすることが狙いです。 ストレスをやわらげ、頭皮の健康状態を整える効果 仕事でのストレス、環境の変化によるストレスも美髪にとっては大敵です。鍼灸の刺激にはリラックス効果があるため、ストレス緩和が期待できます。強いストレスは自律神経のバランスを乱し、血行不良を引き起こすことで抜け毛の原因の一つとなると考えられています。鍼灸によって心身のリラックスが促されると、頭皮への血流も改善されやすくなり、毛根へ栄養が届きやすくなることで、抜け毛の軽減や健康な髪の成長に繋がる効果が期待できます。体全体の不調を整え、自律神経のバランスを取り戻すことも、育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸の大切な目的の一つです。 体の内側から整えることで、薄毛を改善することが期待される 東洋医学では、薄毛や抜け毛は体質の乱れと関係が深いと考えられています。例えば、血行が悪かったり、胃腸機能が弱く栄養を十分に吸収できなかったりすると、髪の成長に必要な栄養が不足し、抜け毛が増える原因となることがあります。また、女性に多い長期間のダイエットやピルの服用、出産も美髪を妨げる原因のひとつです。 鍼灸治療は、これらの体質の乱れを内側から整えることで、薄毛を根本的に改善し、さらには抜け毛を未然に防ぐことを目指します。体全体の調和を取り戻すことで、健康な髪が育ちやすい環境を整えることが、育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸の重要な役割です。 薄毛改善をサポートする鍼灸の注目ポイント 鍼灸による頭皮ケアは、いくつかの注目すべきポイントがあります。まず、薬に頼らず自然な形でアプローチできるため、副作用のリスクが少ないことが挙げられます。体の内側からバランスを整えることで、血行促進や自律神経の調整が期待でき、これにより頭皮環境が改善され、健康な髪の成長をサポートする効果が見込めます。また、鍼灸はリラクゼーション効果も高く、ストレスが原因の一つとなる薄毛に対しても有効な手段となり得ます。さらに、全身のケアを行うことで、肩こりや頭痛など、薄毛以外の不調も同時に改善される可能性があります。 ※ただし、育毛鍼灸の効果については現在も研究が進められており、大規模な臨床試験による確実な証拠は限定的です。効果には個人差があり、すべての方に同様の結果が得られるわけではありません。 痛みはある?鍼灸施術の安心ポイント 頭部への鍼というと、「痛みが大きいのではないか」と心配される方も多いかもしれません。しかし、育毛鍼灸・頭皮美容鍼灸で使用される鍼は、一般的に直径0.2mm前後の細いものが中心です。そのため、痛みを感じにくい方が多い傾向にあります。ただし、痛みの感じ方には個人差があるため、施術中に皮膚の状態や刺激の感じ方を確認しながら慎重に進められます。初めての方でも安心して施術を受けられるように、事前に鍼灸師としっかりコミュニケーションを取ることが大切です。 【監修者】 【鍼灸師】遠藤久美子 先生 日本医専 鍼灸学科専任教員 美容鍼灸ゼミ担当]
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2024/10/18その他
- 【特別授業】婦人医療セミナー
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こんにちは。 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 10/16(水)に田中レディスクリニック渋谷の田中先生による婦人医療セミナーが行われ、対面型・オンライン型のハイブリッド開催で50名を超える学生が参加しました。 テーマは妊娠・不妊についてです。 セミナーの内容も一部紹介させていただきますので、ぜひ最後までご覧ください。 婦人医療セミナーby田中レディスクリニック渋谷 講師:田中レディスクリニック渋谷 田中 慧先生 本校と提携しております「田中レディスクリニック渋谷」の田中先生に婦人セミナーの講師としてお越しいただきました。 田中先生は中国の中国福建医科大学を卒業し、東京大学大学院 医学系研究科博士課程を修了され、中国と日本の産婦人科、レディスクリニックなどを経て、2024年2月に「妊娠を望む全ての方に寄り添いたい」と願い、田中レディスクリニック渋谷を開院されました。 田中レディスクリニックのHPはこちら テーマ 【妊娠・不妊について】 長年生殖補助医療の診療に産婦人科医として携われた不妊治療のスペシャリストである田中先生による婦人医療セミナーのテーマは「妊娠・不妊」です。 そもそも妊娠とはというところから始まり、月経や排卵、ホルモンの変化へと講義は進みます。 妊娠しやすいタイミングはいつか? 答えは排卵前3日~排卵後1日。 では、排卵日を知る方法はどういったものがあるのか? 排卵前後にはさまざまな身体の変化が起こりますが、自分でわかる変化が2つあると田中先生。 おりものの変化と基礎体温の変化。 排卵前の基礎体温が最も低いので基礎体温の変化で排卵日を予測することができます。 不妊治療 続いて不妊症、不妊治療へと話が進んでいきます。 近年の調査では6組に1組が不妊症の影響があると言われており、その割合は女性の年齢とともに増加しています。 不妊の原因は大きく4つあり、排卵できない・受精できない・射精できない・着床できないことがあげられます。 また、男女別の不妊原因の調査では下記のようなデータとなっています。 不妊原因の男女内訳:女性のみ41%;男性のみ24%;男女の双方24%;原因不明11% その後、不妊の対策、不妊の原因調査の方法などが紹介されました。 不妊治療の方法としてタイミング療法・人工授精(AIH)・体外受精・顕微授精の説明があり、精子の質改善のためには適度な運動、バランスのとれた食事、睡眠時間の確保と喫煙・過度な飲酒を控えるというスライドの中にサウナは精子にとって悪影響(精巣の温度が上がる)という紹介がありました。 妊娠しやすい身体づくり(東洋医学の考え方) 東洋医学の考え方では五臓六腑がバランスよく働いていることが「健康で妊娠しやすい身体」だといえます。 そのためにはライフスタイルの見直し、身体を温めること、自分の身体に関心を持つことが大事だと田中先生。 最後に質疑応答の時間があり学生たちも積極的に質問をしていました。 まとめ 本校では婦人鍼灸ゼミを開講しており、不妊症、生理不順、冷え性、更年期障害、悪阻(つわり)など、婦人科系疾患や女性特有の身体の不調を緩和する施術を身に着けるこごができます。 また、本校附属の臨床施設・敬心鍼灸院でも、日本鍼灸と中国鍼灸の両方の技術を取り入れた不妊鍼灸治療を行っています。 女性特有の不調を改善し、内面からの美しさを引き出す婦人鍼灸を本校で学びませんか? 最後に(在校生のみなさま) 事務局に今回の婦人医療セミナーの資料が置いてありますので、必要な方はお持ちください。 ]
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2024/09/26その他
- 【日本医専付属 美容鍼灸サロンAcure】早稲田地球感謝祭2024 出展しました!
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校の付属施設「美容鍼灸サロンAcure」が早稲田地球感謝祭2024へ美容鍼体験で出展させていただきました! 早稲田地球感謝祭2024 早稲田地球感謝祭とは、1996(平成8)年に始まった環境、福祉、防災などをテーマにしたイベント「エコサマーフェスティバル」を前身とし、2001(平成13)年から「早稲田地球感謝祭」として毎年開催されてきました。 そんな歴史深いこのイベントは、毎年延べ3万人の来場者があり、早稲田の商店街で主催するイベントとしてはもちろんのこと、早稲田の地域イベントとしても最大規模のものです。 日本医専卒業生であり、美容鍼灸サロンAcure 代表の森山 敦美先生による美容鍼を体験できるということで、当日はたくさんの方にご来場いただきました。 初めて鍼を体験する方や、身体にはうったことがあっても、顔には初めて・・・という方まで様々いらっしゃいましたが、皆さん効果を実感し、美容鍼灸に興味を持っていただけてとても嬉しかったです。 施術の様子は、日本医専公式Instagramのハイライト「美容鍼灸サロン Acure」で公開していますので、是非ご覧ください。 <<日本医専公式Instagram>> 美容鍼灸サロンAcureは、より多くのお客様に美容鍼灸の効果を体感していただくために、ご希望にあった施術と通いやすい価格をご提供しています。 ご予約は公式HP、もしくはホットペッパービューティーをご利用ください。 <<美容鍼灸サロン Acure 公式HP>> <<ホットペッパービューティー>> 皆様のお越しを心よりお待ちしております。 おまけ (施術以外の時間は早稲田地球感謝祭2024 スタッフTシャツを着用し、地域の方々と一緒にイベントを楽しみました!✨)]
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2024/06/20その他
- 【不妊治療・婦人科治療】田中レディスクリニック渋谷様と提携しました。
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 この度、妊娠を望むすべての方に寄り添う不妊治療クリニックの【田中レディスクリニック渋谷】様と提携しました! 本校・鍼灸学科の婦人鍼灸ゼミでは不妊症、生理不順、冷え性、更年期障害、悪阻(つわり)など、婦人科系疾患や女性特有の身体の不調を緩和する施術を身に着けます。 また、本校附属の臨床施設・敬心鍼灸院でも、日本鍼灸と中国鍼灸の両方の技術を取り入れた不妊鍼灸治療を行っています。 田中レディスクリニック渋谷様と提携し、学生にとってより深い学びを提供できるよう学校としてサポートしていきます。 オープンキャンパスでは、婦人鍼灸ゼミのご説明や、鍼に触れることができますので、お気軽にお越しください。]
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2023/11/30その他
- 【王先生コラム】漢方薬に即効性のある薬はあるのか? 感染症にも使われている
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校教員が執筆するコラム「東洋医学を正しく知って不調改善」が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 漢方薬に即効性のある薬はあるのか? 感染症にも使われている 中国が起源の漢方医学は2000年もの歴史がありますが、そんな長い歴史の中で繰り返し用いられてきた漢方薬には即効性のあるものもたくさんあります。 おおよそ1800年前に成書され漢方医学に最も影響をもたらした、日本でも広く知られている中国伝統医学古典「傷寒論」は、現在でいうインフルエンザ、チフス、マラリアなどの急性感染症に関する専門書として有名であり、この本の中にある当時の漢方処方は、今でも医療現場で応用、活用されているほどです。 例えば、よく知られている麻黄湯、葛根湯はいずれもこの「傷寒論」の処方。 特に麻黄湯はインフルエンザに効き、葛根湯は風邪のひき始めに使われますが、どれも現代医学の薬と同等の即効性が認められた研究結果が出ています。 また、最近のコロナ感染症にも「傷寒論」の処方やその後の温熱病(急性熱性感染症)処方を用いた治療や研究も多数行われ、感染した早い段階に漢方薬を投与することにより、コロナの重症化や合併症の防止に有意義であることが報告されています。 <<記事全文はこちら>> 王 瑞霞先生/本校鍼灸学科専任講師・婦人鍼灸ゼミ顧問 北京中医薬大学医学修士 日本大学医学博士 中医師 専門分野は内科・婦人科 漢方・薬膳などの中医学に精通]
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2023/11/07その他
- 【西野先生コラム】東洋医学では「脱毛」や「育毛」に対して打つ手があるのか
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校教員が執筆するコラム「東洋医学を正しく知って不調改善」が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 東洋医学では「脱毛」や「育毛」に対して打つ手があるのか 男女を問わず誰でも、日ごろから自分の頭髪のことを気にしている方は少なくないはず。 中でも男性は、年齢を重ねるにつれ脱毛や育毛の悩みを抱えるようになりがちではないでしょうか。 東洋医学では髪を「血の余り」と捉えています。 髪は豊富な栄養分を有し、体を滋養する血によってできたもの。 栄養失調や過労、ケガ、長期にわたるストレスや怒り、ショックなどで血の巡りが悪くなると、髪に栄養が運ばれなくなり、髪が細くなり、脱毛が起こるとされています。 育毛の代表的なツボは3つ。 まず「血海(けっかい)」。 膝のお皿の内側、お皿から指3本ほど上にいったところにあります。 次に「百会」。 頭のてっぺんにあります。 両耳の頂点からまっすぐ頭頂に向かった線と、両眉の中間からまっすぐ頭頂に向かった線が交わるところにあります。 そして、百会から指1本分後ろ側「防老」。 セルフケアとして、いずれも気持ちいい強さで押すようにするといいでしょう。 さらに、規則正しい生活も重要です。 たばこ、お酒、刺激の強い食品は控えめに。 できる範囲で、少しずつ実践していきましょう。 <<記事全文はこちら>> 西野 祐介先生(鍼灸学科専任教員) はり師・きゅう師・柔道整復師。]
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2023/11/02その他
- 【中村先生コラム】日常の中にも“東洋医学の知恵”…陰陽論や五行論の考え方が浸透
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校教員が執筆するコラム「東洋医学を正しく知って不調改善」が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 日常の中にも“東洋医学の知恵”…陰陽論や五行論の考え方が浸透 陰陽論や五行論という言葉を聞いたことはありますか? 陰陽論 陰陽論は世の森羅万象を「陰」と「陽」に分けて把握し認識しようとするもので、五行論は同じく全ての事象を木、火、土、金、水の5つの要素に分類して認識しようとするものです。 陰陽論は陰陽それぞれが持つ「陰(-)」と「陽(+)」のイメージから、陰気な人や陽気な性格などと日常的な表現としてもよく使われています。 五行論 五行論では方角、季節、人体、音、色などありとあらゆるものを拡大し、複雑に捉え分類しています。 これらは東洋医学の根底となる考え方で、この2つの思想に基づき病気の診断や治療方針の選択をしていますが、実はこの思想は我々の日常生活の中にも潜んでいます。 例えば「味」は五味(ごみ)と呼び、酸、苦、甘、辛、鹹(塩味)が対応。 それぞれの味の過不足が健康に影響すると考えます。 情緒が乱れているときは酸味と関係が深く、柑橘類を食べると気の巡りを助け、苦みは「火」に属し熱を冷ます効果があるため、夏にゴーヤーなどの苦みのあるものを食べるのは昔からの知恵といえるでしょう。 また、辛みは「金」に属し、人体では肺に関与します。 風邪をひいた時に辛みのある生姜を用いるのもこの五行論に基づいた処方です。 陰陽論も五行論もバランスを最も重視します。 何事もほどほどにというのが古来の一番の知恵なのかもしれません。 <<記事全文はこちら>> 中村 幹佑 先生(鍼灸学科専任教員) はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師。]
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2023/10/12その他
- 【徳江先生コラム】すぐイライラしてしまう…東洋医学における対策はあるのか
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校教員が執筆するコラム「東洋医学を正しく知って不調改善」が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! すぐイライラしてしまう…東洋医学における対策はあるのか イライラを感じると、自律神経が乱れることがあり、それが過剰になると自律神経失調症といった疾患につながりやすくなります。 その結果、さまざまな症状として現れます。 東洋医学の根本には、体の内臓の働きを5つに分類した五臓(肝・心・脾・肺・腎)、それに対応する情緒として五志(怒・喜・思・憂・恐)、万物を構成する5種類の元素である五行(木・火・土・金・水)があります。 イライラに関わりがあるのが、五臓では「肝」、五行では「木」、そして五志では「怒」となります。 「肝」は体のすみずみまでエネルギーを行き渡らせる役割がありますが、イライラしてしまうとその肝がダメージを受け、体のすみずみまでエネルギーを行き渡らせられなくなるのです。 そんな肝に対して効くツボをご紹介しましょう。 足の親指と人さし指の骨をたどっていくとぶつかる場所「太衝(たいしょう)」です。 このツボを押すと肝が整えられ、リラックスしやすい状態になります。 皆さんもぜひ、1日1回でもいいので指先などで押してみてください。 <<記事全文はこちら>> 徳江謙太先生(鍼灸学科専任教員) 鍼灸師 柔道整復師 介護支援専門員]
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2023/09/28その他
- 【柳先生コラム】痛くない鍼はある? 皮膚表面を刺激して効果を出す“刺さない鍼”
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校教員が執筆するコラム「東洋医学を正しく知って不調改善」が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 痛くない鍼はある? 皮膚表面を刺激して効果を出す“刺さない鍼” 鍼は痛いというイメージをお持ちの方は多いと思いますが、実はまったく痛くない鍼というものもあります。 なぜ痛くないか? それは接触鍼といって、皮膚表面を刺激して効果を出す、“刺さない鍼”だからです。 「刺さなくても効果があるのですか?」と患者さんによく聞かれます。 しかし、実はすごい効果があるのです。 東洋医学の考えでも、皮膚をなでたりこすったりして全身にあるツボを刺激することで、脳や内臓に働きかけ、心と体の健康を維持できるとされています。 とても軽い刺激ですから小さなお子さんにも使うことができ、そのやり方のひとつに「スキンタッチ」という方法があります。 お子さんの健康管理・健康増進を目的に古くから行われている「小児はり」を現代風にアレンジしたもので、鍼を使わずにご家庭にあるスプーンやドライヤー、歯ブラシといった生活道具を用いて刺激をするものです。 やり方は、スプーンの背の部分でお子さんの素肌をスリスリ優しくなでたり、ドライヤーの風でポカポカ温めたり、または歯ブラシでトントン軽く叩いて、スキンシップを取りながら心地よく刺激していきます。 実際こんな簡単なやり方でも、おねしょや疳の虫、夜泣きなどに効果があり小さいお子さんだけでなく、大人がやっても気持ちがいいものです。 またつまようじを数十本束ねたもので頭皮をトントン刺激すると頭皮の血行が良くなり、薄毛対策に効果的です。 専門的な道具がなくても鍼はできる。 ご家庭でお手軽に試してみてはいかがでしょう? <<記事全文はこちら>> 柳 知佳 先生/鍼灸学科 専任講師 はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師。]
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2023/09/20その他
- 【王先生コラム】更年期障害に関する東洋医学における治療はどんなものなのか
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校教員が執筆するコラム「東洋医学を正しく知って不調改善」が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 更年期障害に関する東洋医学における治療はどんなものなのか 更年期障害とは、閉経前後(45~55歳)の女性に見られるさまざまな心身障害のこと。 主な症状として、気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、不安、情緒のアップダウンが激しくなるなどの精神的不調と、ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)、動悸、頭痛などの身体的不調などがあります。 西洋医学では、原因を女性ホルモンの減少と捉え、ホルモン補充療法などの治療が行われます。 一方、東洋医学では加齢に伴った腎の衰えが土台にあり、陰陽バランスの崩れ、気・血・水の滞りなどが絡み合った結果だと考えています。 更年期障害の薬物療法ではホルモン補充療法・向精神薬と並んで、漢方薬がよく用いられます。 代表的な処方を数種挙げてみましょう。 更年期障害の薬物療法 イライラ、落ち着かない、のぼせ、不眠などの精神的興奮が見られる時には「加味逍遥散」。 全身の冷え、腰や膝の重だるさ、下肢のむくみ、頻尿などが見られる時には「牛車腎気丸」。 下腹部や下肢の冷えと顔のほてりが同時にある時には「桂枝茯苓丸」などがあります。 更年期障害に処方する漢方薬は数多くあります。 ぜひ専門家への受診をお勧めします。 <<記事全文はこちら>> 王 瑞霞先生/本校鍼灸学科専任講師・婦人鍼灸ゼミ顧問 北京中医薬大学医学修士 日本大学医学博士 中医師 専門分野は内科・婦人科 漢方・薬膳などの中医学に精通]