2021年11月
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2021/11/25王先生コラム「カラダとココロを整える東洋医学」
- 【王先生コラム】第12弾「不眠症に対する日常生活での中医学的対策」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 立冬が過ぎ、益々昼は短く夜は長くなる今日この頃、読書に親しんだり、ライトアップされた紅葉を鑑賞したりして、夜長を堪能される方が多い一方、横になってもなかなか寝付けない、寝ても熟睡ができない方にとっては、辛く苦しい夜長でもあります。 今回の王先生コラムの第12弾は、そのような不眠の悩みを抱える方に対して、日常生活における中医学の対策をご紹介します。 中医学的に考える不眠症 不眠症を現代医学は「入眠困難」(寝つけが悪い)、「熟睡障害」(熟睡できない)、「中途覚醒」(途中で目が覚めて再び寝付けない)、「早朝覚醒」(明け方に目が覚める)の四つのタイプに分け、主に自律神経やホルモンバラスの悪さに起因すると考えています。 一方、中医学では不眠は五臓六腑の心や肝の機能的亢進、気血や体液の不足または巡りの滞りなどが原因であり、それらの原因により最終的に体の陰陽のバランスが崩れてしまい、寝付けが悪かったり、熟睡ができなかったりする状態に陥ると考えています。 なぜならば、人体の生理機能や生活リズムを陰陽学的に見ると、昼間に陽は優位で人間が活発に活動し、夜間に陰は優位で人間が静に休息するのです。 不眠症は諸々の原因により、この昼と夜のそれぞれの陰陽の優位性が保てない時や、うまく昼の陽から夜の陰へまたは夜の陰から昼の陽へ転換できない時に生じて来るものです。 不眠症の日常生活での対策 上記のように、不眠症の原因は心や肝の機能的亢進、気血や体液の不足または巡りの滞りなどが挙げられます。 それらの原因に対してそれぞれの漢方処方やツボがあり、専門的な対応が求められます が、本篇は日常生活での対策を紹介します。 1.生活リズムを整える 生活リズムを整える1丁目1番地としては、やはり早寝早起きに尽きます。 早寝早起きは、陰陽のそれぞれの優位即ち起きるべき時に起きる、寝るべく時に寝るといった昼夜のリズムを保つ基本です。 夜に多少の不眠があってもできるだけ朝に早く起きて陰陽の転換を促すのを行うと、不眠症の軽減につながると思われます。 また、朝に起きたら朝日を浴びることもお勧めします。 朝日を浴びると、体は陽のスイッチに入ることとなり、円滑に陰陽リズムの転換を図れます。 これらに関しては、中医学の古典である『黄帝内経』では幾度なく触れており、中医学の大事な養生法のベース的なものでもあります。 2.眠りやすくなるように体調を整える 眠りやすくなるよう体調を整えるキーワードは、頭寒足熱(ずかんそくねつ)を目指すことです。 頭寒とは頭が冷静な状態、足熱とは足底はポカポカな状態を指します。 頭寒足熱は気血の巡りがよい証拠であり、陰陽のバランスが調和されていることを意味するものです。 この場合は、いかに足熱を保てることが大事です。 足熱でない場合は足も全身も冷えることや、足が冷えて頭がのぼせるケースが多いからです。 足熱をするには、食材はシナモンパウダー、足底の湧泉をお灸することをお勧めします。 3.寝る前に睡眠の環境を整える 寝る前に睡眠の環境を整えるには ①睡眠の1時間前から携帯画面を見ない ②部屋の光を暗くする ③寝る直前に熱湯風呂に入らない ④ツボの内関を軽く指圧する ⑤関元を意識して深呼吸する。 これらの方法はいずれも興奮状態を下げ、平静ムードを高めることですので、言い換えれば陽から陰に切り替えるのを促し、入眠しやすくさせるのです。 王 瑞霞先生/本校鍼灸学科専任講師・婦人鍼灸ゼミ顧問 北京中医薬大学医学修士 日本大学医学博士 中医師 専門分野は内科・婦人科 漢方・薬膳などの中医学に精通 <<王先生コラム「カラダとココロを整える東洋医学」の別テーマはこちら>> 王先生はオープンキャンパスも担当されています! 今回のコラムに関して、何か質問があれば是非聞いてみてくださいね☆ 王先生はオープンキャンパスも担当しています! お気軽にご参加ください♪ «オープンキャンパス情報はこちら» 皆さまのご来校を心よりお待ちしております! ★まずは日本医専を知ろう!★ ≪日本医専の資料請求はこちら≫]
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2021/11/04王先生コラム「カラダとココロを整える東洋医学」
- 【王先生コラム】第11弾「気温の寒暖変化による体調不良の対応方法」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です 王先生コラムの第11弾をお届けいたします! 気温の寒暖変化による体調不良の対応方法 この頃、気温のアップダウンが激しい日々が続いており、一日の中でも気温が10度以上の差がある日もありますね。 今回のコラムは、この気温の寒暖変化による体調不良の対応方法をご紹介します。 1. 気温の寒暖変化による様々な体調不良 急激の気温の寒暖変化により、体がそれについていけず、以下のような様々の不調や不良に見舞われます。 ① 呼吸器症状:鼻水、くしゃみ、鼻づまりなど。 ② 全身症状:寝つきが悪い、または寝起きが悪い、冷えのぼせ、イライラ、頭痛、倦怠感、肩こり、首こりなど。 2. 寒暖変化による体調不良の原因 寒暖変化による体調不良の原因は、西洋医学は主に自律神経失調によるものだと考えています。 急激の寒暖変化により、内臓機能や血管の働きをコントロールする自律神経(交感神経と副交感神経)はうまく調整できず、アンバランスな状態に陥り、それにより様々の不調が見られます。 一方、中医学では気のパワーダウン即ち気虚(ききょ)によるものだと考えています。 体の構成物質である気は、体を動かす原動力の他、外邪から体を守る防衛作用、体が一定の温かさをキープする保温作用なども兼ね備えています。 気虚ですと、本来発揮するべきそれらの働きが働けず、気温が激しく変化する際にパワーダウンによる弱さが露呈し、諸々の体の不調が出やすくなるのです。 また、気虚が進むと、手足や全身の冷えが顕著となり、それらの不調も長引く傾向となります。 3. 寒暖変化による体調不良の対応方法 ① 日常生活での対応方法 ☆体感する温度差をなるべく小さくする。 室内から室外に移動される際、羽織れるものを一枚持ち、寒く感じれば着るようにして、寒暖変化に応じ薄着または厚着を調整する。 ☆マスクをつける。 今やコロナ感染対策としてマスクをつけることが定着しているようですが、マスクをつけることで鼻腔に冷たい空気を吸入するのをも防ぎ、呼吸器症状の予防や緩和に有効です。 ☆普段からよい生活習慣を身に着ける。 不規則な生活は自律神経バランスの乱れを引き起こすため、栄養バランスの良い食事をし、適度な運動を行い、ストレスをため込まない、早寝早起きなどのよい生活習慣は、抵抗力や順応力即ち気のパワーを高めることにつながります。 ② 応用できるツボ ☆足三里(あしさんり):気虚に最も使われるツボの一つで、昔から保健、滋養強壮のツボとして知られています。 ☆関元(かんげん):気虚や冷えによく使われるツボの一つで、足三里と共に昔から保健、滋養強壮のツボとして知られています。 ③ 応用できる漢方薬・食材 ☆漢方薬 「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」 気を補うものと、風邪を寄せ付けないものが構成されており、秋からから冬または冬からや春に変る時の体の不調に使う処方です。 「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」 気を補う代表的な処方です。体の中部にある消化吸収の气を充足させながら、体表をガードする気をも補うため、抵抗力や免疫力を高める処方として知られてます。 「十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)」 気と血の両方を補う処方です。気のパワーダウンのみならず、血も不足している(顏色が悪い、動悸など)時に使うもので、抵抗力や免疫力を高める処方として知られています。 ☆食材 長いも、山いも、自然薯、カボチャ、ニンジン、キノコ類:いずれも気を補う食材として知られており、栄養豊富な旬の食べ物でもあります。 生姜、ネギ、ニンニク:体を温める食材として知られており、体を温め気血の巡りをよくする。 王 瑞霞先生/本校鍼灸学科専任講師・婦人鍼灸ゼミ顧問 北京中医薬大学医学修士 日本大学医学博士 中医師 専門分野は内科・婦人科 漢方・薬膳などの中医学に精通 <<王先生コラム「カラダとココロを整える東洋医学」の別テーマはこちら>> 王先生はオープンキャンパスも担当されています! 今回のコラムに関して、何か質問があれば是非お越しください☆ ▼王先生が担当のオープンキャンパス▼ 11/14(日)13:00~15:00「やさしく入門!東洋医学~婦人・漢方鍼灸~」 皆さまのご来校を心よりお待ちしております! ★まずは日本医専を知ろう!★ ≪日本医専の資料請求はこちら≫]
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2021/11/02高齢者鍼灸ゼミ
- 高齢者鍼灸ゼミに行ってきました!~ひざへの刺鍼と吸い玉(カッピング)~
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日本医学柔整鍼灸専門学校、広報担当です。 本日は、4大鍼灸ゼミの1つ、高齢者鍼灸ゼミの実技授業を見学してきました! 講師は鍼灸学科専任教員、山中先生です♪ 今日はひざの痛みに効果的な施術を行っていきます。 生徒の前で刺鍼のお手本を見せる際、「赤い鍼と青い鍼、どっちが写真映えする~?」と気を配って下さる山中先生!笑 ひざの痛み 血海(けっかい)・梁丘(りゅうきゅう)・鶴頂(かくちょう)・両膝眼・内側外側関節裂隙を刺鍼していきます! 初めて見ると読めないツボばかりだと思いますが、授業でしっかり学ぶので安心してくださいね。 それぞれのツボに由来があって面白いので、興味があれば是非調べてみてください♪ 山中先生のお手本を見た後、生徒同士で刺鍼し合います。 患者さん役の年齢設定を決めたり、施術に入る前の患者さんとのコミュニケーションもしっかりと行っていきます。 生徒の皆さんが義務ではなく、本当に楽しそうに患者さん役の人とコミュニケーションをとっているので、実際の現場での活躍が今からとても楽しみです♪ ひざへの吸い玉(カッピング) これまでのゼミでも何回か行ってきた吸い玉ですが、今日はいつもの背中ではなく、ヒザへ行います! 背中よりも難易度が高く、落として割ってしまう生徒もいるとか…! 思わず「上手!」と声が挙がるほど、皆さん吸い玉をマスターしていました! いつもの練習の賜物ですねっ。 これからも楽しく、集中して練習していきましょう☆ 鍼灸学科ブログでは、授業やゼミの様子やコラムを掲載しております >ほかの鍼灸学科ブログはこちら オープンキャンパスでは実際に鍼や吸い玉に触れることができます♪ >オープンキャンパスの予約はこちらから まずは日本医専を知ろう! >資料請求はこちら]