コラム
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2021/11/26コラム- 【片橋先生コラム・第15弾】~捻挫(ねんざ)~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 片橋先生によるコラム・第15弾! 捻挫(ねんざ) みなさん、こんにちは。 柔道整復学科専任教員の片橋です。 11月も後半になりました。今月は過ごしやすい比較的暖かな日が続きましたね。 お元気でしょうか。 打撲、挫傷に続き、今回は捻挫(ねんざ)の話です。 捻挫は身近なケガで、聞いたことはもちろん、経験したこともある方が多いと思います。 打撲と挫傷は主に筋肉が傷つくケガです。 対して捻挫は靭帯(じんたい)が傷つくケガをいいます。 靭帯をご存知ですか? 靭帯は骨と骨のつなぎ目である関節の周りにあります。 関節を補強したり、関節の動きを制限したりするのが役割で、ひも状の組織です。 肘や膝の関節が伸ばした状態でしっかり止まるのは靭帯の働きによります。 関節がスムーズに機能するためには、動く方向へは動くけれども、動かない方向へは動かずにしっかりと止まるという安定感が必要です。 安定していなければ十分に体重や力をかけることができません。 ですので靭帯を痛めると、不安定な関節になってしまい、痛みと共に正常では動かない方向へ関節が動くのです。 靭帯は身体中の関節にたくさんあるのですが、捻挫が最もよく起こるのはどこでしょうか? そう、「足首」ですね。 スポーツ中に足首をひねったり、歩いていて足を踏み違えたりしたときに、足の裏が内側に向く格好になって、外側についている靭帯を損傷しやすいです。 足関節捻挫はケガの中で一番多いです。 さて、私には3歳の息子がいます。 その子が朝起きてきて、遊ぶものを持ってまた布団へ戻りました。 しばらくするとまた起きてきて、「手ってが痛いんだよ」と言います。 泣いてはいません。 私「どうしたの?どこ?」 息子「ブランケットで。ここだよ」 私「どれ?」 息子は毛布の下で遊んでいたようで、かけていたその毛布でケガをしたようです。 右手人差し指の付け根が痛いと言い、確かに赤く腫れています。 小さな子供はよくケガをしますが、打撲や切り傷がほとんどで捻挫はあまり起きないです。 まだ関節がしっかりとできておらず、軟らかいからです。 今回は布に指を引っかけ、指の付け根の横にある靭帯を痛めました。 右の人差し指を親指側に引くと左よりもぐらつきました。 不安定感がみられたのです。 ケガした人差し指を冷やしたあと、隣の中指と一緒にテープで止めて動かないようにすると、数日で痛みがなくなりました。 捻挫は日常的に起こるため、軽いケガとみなして処置をあまりしない人がいます。 しかし、靭帯は治りがよいところではないのです。 傷つき切れた断端が離れないように適切な固定をしておかないと、不安定感が残ってしまうことが多いんです。 捻挫をしてしまったときは放置せずに身近な接骨院や整骨院に行って診てもらいましょう。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) >>柔道整復学科の過去のコラムはこちらから >>本校の資料を請求する場合はこちらから >>オープンキャンパスや説明会についてはこちらから]
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2021/11/19コラム- 浮谷先生コラム 第14弾~ウキウキ散歩⁉~歯科用語放浪記~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 浮谷先生コラムの第14弾をお届けいたします! ウキウキ散歩⁉~歯科用語放浪記~ こんにちは。 だいぶ冷え込んで参りましたが皆様いかがお過ごしですか? 柔道整復学科・教員の浮谷です。 今回は久々に歯科の話です。 と申しましても寄る年波で、新しい情報を提供するよりもついつい昔の思い出を語る機会が増えてしまうことをどうかご容赦ください。 タイトルにあるように特別散歩したわけではなく、たまたまテレビドラマの再放送を観ていたのですが『帝銀事件 』(※)を扱ったドキュメンタリー風ドラマで、今年亡くなられた田中邦衛さんが刑事役で出演されていました。 ※帝銀事件:戦後未解決な怪事件の一つ。昭和23年、帝国銀行椎名町支店(当時)で発生した、何者かによる行員12名の毒殺と現金・小切手が奪われた事件。 ドラマの冒頭、犯人とおぼしき男性が銀行内で次のように発言し行員に予防薬(※)を飲ませる場面がありました。 「歯の琺瑯質(ほうろうしつ)を痛めるから舌を出して飲むように」 ※予防薬:事件で使用された薬物は「予防薬」などではなく、青酸カリや青酸ナトリウム、アセトシアノヒドリンといった毒物が疑われた。 いずれも一般の人々の入手は困難であり、旧軍やGHQ、医療関係者まで捜査が及んだ。 ドラマの展開はコラムの内容と異なりますので省きますが、私が気になったのは「琺瑯質」という言葉です。 この歯科用語は現在の「エナメル質」のことで、私の学生時代は「ほうろう質(エナメル質)」表記で教わりました。 帝銀事件は戦後まもなく昭和23年1月に発生したので「ああそうか、この時代はまだ琺瑯質という言葉が使われていたのか」と認識しました。 現在の柔整の解剖学の教科書や国試問題集を見ても歯の表面は「エナメル質」であって「琺瑯質」の文字は見当たりません。 一般の医療や歯科関連本ですら「エナメル質」で表記が統一される傾向にあります。 ここであらためて知識を整理しますと 【ヒトの歯はエナメル質、象牙質およびセメント質の三硬組織と、歯髄という結合組織から出来ています】 それではなぜ「琺瑯質」の表記は消えてしまったのでしょうか? 歯科学生時代、ある教授が言っていました。 「最近は何でもカタカナ用語が増えているが、エナメル質も元は琺瑯質、セメント質は白亜質が正しいのだ」と。 なぜか象牙質だけは現在も残っていてそのまま使用されていますが。 振り返って自身の在学当初は全国に多くの歯科大学や歯学部が誕生し、いわば医師・歯科医の増産時代でした。 その中で母校は日本最古の歯科教育機関であることを誇り、明治時代から歯科用語にも取り組んでいたようです。 帝銀事件の起きた昭和23年頃はまだ歯科大学の数も少なく、それだけ母校の影響力は大きかったと思われますが、やがて全国に国立や私立の歯学部ができて教育内容も少しずつ変化していきました。 歯科用語の変遷は国家試験にも表れ、昔は「琺瑯質」・「白亜質」だけだったものが、⇒「琺瑯質(エナメル質)」・「白亜質(セメント質)」に併記 ⇒「エナメル質(ほうろう質)」・「セメント質(白亜質)」に表記逆転‼ ⇒ 現在は「エナメル質」・「セメント質」のみとなっています。 ほうろう質が用語として文字どおり「放浪」しているのがわかります。 ここで再び教授の話に戻りますが、正論だなと思う部分があるので記しておきます。 「せっかく諸先輩たちが名付けた用語を変えるのはいかがなものか?英語で琺瑯質はenamel、象牙質はdentin、白亜質はcement。だからそれぞれエナメル、デンチン、セメントと記すならわかる。 それをカタカナ用語で「―質」をくっつけて「エナメル質」や「セメント質」などと呼ぶことはもはや専門用語ではない。 それならなぜ象牙質を改めて「デンチン質」としないのか、おかしいではないか‼まるで一貫性がない。諸君、そうは思わないか?」 なるほどなぁと感心しましたが、講義の最後に教授はやや声を落として「時代の流れで仕方ないが、君たちの国家試験はエナメル質やセメント質で出題されても我慢しなさい」と言われました。 当時の母校の授業はこのように気骨ある先生の話が聴けました。 現在はどんな様子でしょうか?母校に限らず国試、国試でどこの歯科大・歯学部も予備校化している噂も聞きます。 自身が言うのもおかしいですが少々寂しい気がします。 (監修/浮谷英邦先生:歯科医師・介護支援専門員) 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2021/11/12コラム- 川崎先生コラム 第14弾「冬のスポーツで起きるアクシデント」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川崎先生コラムの第14弾! 今回のコラムではスキーやスノーボードなど、冬のスポーツで起きる怪我や対処法をご紹介します! 冬のスポーツで起きるアクシデント 11月に入り寒くなってきましたね。 これからWinterスポーツを楽しもうと準備をしている方も多いのではないでしょうか。 冬のスポーツとして馴染みのあるのはスキーやスノーボードです。 2月頃が最も積雪が多い時期ですが、シーズンは11月下旬から3月頃まで楽しめます。 キラキラ光る一面の雪景色に澄んだ青空、ゲレンデの森は静けさに包まれ最高のロケーションです。 私も子供の頃からスキーをしていました。 毎年スキー学校に入っていた記憶があります。 ひざを怪我してからは、なだらかなゲレンデや森林コースを滑走することしかできません。 しかし温泉で疲れを癒やしたり、森を散策したり、夜の星空を楽しみながらロマンチックな気分に浸るなど、大自然に心癒やされる時間を過ごすことができるのも幸せなひとときです。 しかし、癒やしの時間を過ごすことができる反面、滑走中はスピード感に興奮し不幸にも無理なジャンプやスピードコントロールができずに転倒や周囲への不注意による衝突などで捻挫や骨折、脱臼などの怪我をする人が多くいます。 中級者・上級者になるほど難易度の高い場所の滑走やスピードを出しすぎる傾向があるので、怪我の割合も多くみられます。 軽傷で済む範囲であればいいですが、場合によっては身体機能に障害を残してしまったり、最悪は死亡事故につながることもありますので、怪我や事故が起こらないように認識をもって楽しんでもらいたいです。 スキーとスノーボードの怪我の違い 共通している最も多い原因はスピードコントロールができずに転倒して怪我をするケースです。 スキーとスノーボードではそれぞれ足の固定状態が異なるため受傷状況に違いがあります。 スキーでは、靴とスキー板が一体化されていてピンディングが外れずに転倒した場合に下半身を捻ることが多いため下半身の怪我が多くみられます。 スノーボードは両足を固定している状態でバランスを崩して上半身から転倒することが多いため比較的上半身の怪我が多く見られます。 スノーボードの方が人口が増えていることもありますが、ジャンプやトリックなどの失敗による転倒が多いためスキーに比べて事故が多いと報告されています。 しかし大事故につながるのはスピードがでるスキーの方です。 どんな怪我が多いのか ①ひざの損傷 最も多い捻挫で発生率が高い怪我はひざの靭帯損傷です。 靴とスキー板が一体化されていて、内側エッジが引っかかりひざを内側に捻るように転倒した際に特にひざ関節の内側にある内側側副靭帯を損傷します。 ②肩の損傷 特にスノーボードで発生率が高い怪我は肩関節の脱臼と鎖骨骨折です。 ジャンプの失敗などで転倒した際に肩や手をついて肩関節を脱臼することがあります。 場合によっては鎖骨を骨折することもあります。 ③足首・下腿の損傷 スキーの場合、足首が固定されるためひざ下の骨に回旋の力が働いて、スキー骨折といわれる足関節の骨折や、ブーツトップ骨折といわれるブーツがすねにあたる部分の下腿骨の骨折をすることがあります。 ④手首・手指の損傷 転倒時に手をついて手首を捻ったり、骨折することがあります。 特徴的なものとしてスキーヤー母指といわれるストックのストラップに指を引っかけて親指の付け根の靭帯を損傷することがあります。 ⑤頭部損傷 転倒時に頭部を打ち付けたり、ボードがぶつかり頭皮の切創(切り傷)が多くみられます。 スキーではストックをつくことができるので頭部の障害は少ないですがスノーボードでは上半身から転倒したときに受傷することがあります。 頭部内に出血が起きると、受傷後は症状がなくても時間の経過とともに意識障害が生じてくるので経過観察が必要です。 頭部の怪我は命の危険につながることもありますので早急な対応が必要です。 ⑥頚椎(けいつい)損傷 後方へ転倒した際に、頚のむち打ち損傷をすることがあります。 重傷のものでは脊髄を損傷する場合で、四肢の麻痺や呼吸筋の麻痺などの神経障害の症状がみられます。 ⑦脊椎(せきつい)損傷 背部の強力な打撃により肋骨の骨折や脊椎の骨折、尾骨骨折を生じることがあります。 重傷のものでは内臓の損傷などを伴い腹腔内に出血が起きると、出血性ショック(出血により血液循環量が低下する)を引き起こします。 意識障害、チアノーゼ、呼吸数の増加、脈拍数の増加、低体温になっていきます。 出血から死亡まで2時間といわれていますので緊急性を要し迅速な対応が必要となります。 ★怪我の対処方法 ①安全確認 まずは、周囲の安全確認を行いましょう。 また、速やかに端に移動し新たな事故が起きないように配慮して下さい。 ②協力要請 周囲の人に協力してもらうなどして状態を確認してから処置を行うことが大切です。 周囲の人は、受傷状況をしっかり認識して救護隊員に説明できるようにしてください。 ゲレンデで怪我や事故が起きた際には、現地に救護にあたるパトロール隊員が常駐しています。 また、パトロール隊員は怪我の処置まではできないため、柔道整復師が連携しながらゲレンデでの怪我の応急処置や治療に携わっています。 万一、事故に遭遇した場合は周囲の人に協力を依頼して連絡を取るなど対処するようにしてください。 ③損傷部位の確認と意識確認 どこを損傷しているか確認し、バイタルサイン(生命徴候)を確認しましょう。 バイタルサインとは生命に関わる基本情報で、意識があるか、呼吸をしているか、脈が触れるかを確認して異常があれば心肺蘇生を行うことも視野に入れる必要があります。 スキー場では低体温になることもあるので、しっかり保温を行います。 ④予防 ヘルメットやプロテクタ―の装着、衣服での保護などを行い、転倒してもできるだけ軽傷で済むように予防しましょう。 また、レベルに合った楽しみ方や、スキーやスノーボードの基本的な知識、特に転倒の仕方を学んでおくことも必要です。 ★怪我をしないための準備運動 ①滑走前にウォーミングアップを行いましょう。 怪我をしないためには準備運動は必要です。 “これから負荷をかけていくよ~”と身体にサインを送る必要があります。 準備運動には色々ありますが、運動直前に行う効果的な準備運動は、ゆっくりじっくり伸ばす「静的ストレッチ」を行い、次に軽くランニングしたり、ジャンプしたり、足上げをしたりなどの「動的ストレッチ」を行います。 スキー板やストックを利用したストレッチもお勧めです。 身体をほぐしながら温めていきましょう。 ②滑走後はクールダウンを行いましょう。 楽しく滑った翌日に体が痛くて動けない。 なんてことにならないように滑走後も「静的ストレッチ」を行いましょう。 翌日も滑る予定がある方は怪我をしないためにも時間をかけて行って下さい。 ③日頃から体の備えを行いましょう。 スキーやスノーボードは、バランス感覚と柔軟性が最も必要なスポーツです。 バランス感覚を養うためには体幹と足の筋力トレーニングが必要です。 自宅でも簡単にできる腹筋や背筋、スクワットでバランス感覚を養い、柔軟性には静的ストレッチを行いましょう。 寒くなってきたので鍋料理が多くなりました。 野菜をたくさん取れてヘルシーです。 私は、薬膳だしの素というのを使っています。 麹菌で小麦を発酵させたものに、高麗人参、甘草、桂皮、椎茸、昆布、山芋などが原材料として入っています。 この薬膳だし一つで他の調味料がいらないくらいおいしくなります。 鍋料理以外のお料理にも使っています。 心も体も温まるお料理を楽しんでいます。(*^O^*)☆彡 川﨑有子 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 授業、ゼミの様子やコラムが盛りだくさん! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2021/11/05コラム- 【片橋先生コラム・第14弾】~認定実技審査~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 片橋先生によるコラム・第14弾! 認定実技審査 みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。 急に涼しくなり一気にコートの出番となりました。 衣替えが追いついていません。 お元気でしょうか。 秋の柔道整復師養成専門学校では実技試験があり3年生が追い込みの時期になっています。 この実技試験は認定実技審査といい、それぞれの学校に外部の審査員が来て行われます。 審査の内容は整復と固定の実技と柔道実技の大きくは2本立てです。 それぞれの項目は事前に決められていて練習することができます。 しかしながらこの項目の数がなかなか多くて・・・ 整復・固定の審査項目は当日、審査会場内で受審者である学生自身がカードを選んで決まります。 緊張の一瞬です。 審査はすぐに始まって時間制限があります。 終了すると着替えて柔道の審査へ向かいます。 実技試験のため、通常は患者役や助手役を使って体に接触して行っています。 柔道はもちろんコンタクトスポーツ。 昨年と今年は新型コロナウイルス感染拡大のため、できないのでは?と思っていたのですが、患者役や助手役を使わずに口述主体での実施となりました。 感染対策は消毒、マスクはもちろん、フェイスシールドを装着します。 モデル役を使って動作を再現する従来の方法だと、「ここを持ちます」「このように動かします」などきちんと言葉にできなくても説明できます。 それが、口述となると曖昧な言い方では審査員に伝わらないという難点があります。 柔道は形や礼法など一人でできるものと、口述を行います。 校内の試験であれば、知っている教員ですからすこ~し甘く採点、ということもあるかもしれません。 それが外部審査員で当日初めて会うのですから、十分に準備しておかねばとなりますね。 一生懸命に練習して、審査で緊張して、やり遂げると達成感や充実感と自信がつきます。 3年秋の認定実技審査を乗り越えると、学生の雰囲気が変わります。成長しますね。 そしてこの経験を糧にさらに高いハードルである国家試験へと学生の挑戦は続きます。 あともう少し。自分を信じてGo! (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) >>柔道整復学科の過去のコラムはこちらから >>本校の資料を請求する場合はこちらから >>オープンキャンパスや説明会についてはこちらから]
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2021/10/29コラム- 浮谷先生コラム 第13弾~柔道誘導員16年目に思い出したこと~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 浮谷先生コラムの第13弾をお届けいたします! ~柔道誘導員16年目に思い出したこと~ こんにちは。柔道整復学科・専任教員の浮谷です。 今月の柔整学科は3年生の認定実技審査があり、それに備えて学生さんも教員の先生方も皆大忙しです。 31日の本番を前に先日も2回目の模擬実技試験を実施しました。 試験は「整復実技」と「柔道」の2部門に分かれており、私はもっぱら柔道部門、と言いましても柔道場への案内係(誘導員)ですが、今年で16年目?‼を数えるに至りました。 長いような早いようないつの間にか年月が過ぎてしまいました。 これまで毎年たくさんの学生さんと接してきましたが、実技認定試験を受ける3年生は一番若い人で20~21歳です。 ちょうど2000年生まれの息子と同じ世代です。 「ああそうか、ついに息子の世代まで来たのか」と感慨ひとしおでした。 うちの息子は一浪して今大学2年生ですが、もし日本医専に入学していたら柔道や整復実技できたかな?と思うと何か微笑ましくなります。 学生さんを誘導しながらふと16年前、自身が日本医専に入職した頃を思い出しました。 「絵本読み聞かせの思い出」 そのころ息子の年齢はまだ5歳、保育園に通っていました。 現在学校に来られる教職員の先生方やこのコラムをご覧頂いている学生さんや保護者の皆さんも子育て真っ最中の人が多くいらっしゃると思います。 毎日コロナ禍で本当にお疲れ様です。 振り返れば私もあの頃確かに苦しかった、でもあの『子育て時代』が親子密着した最も楽しい、充実した日々だったことを実感しています。 当時妻が闘病中で保育園の往復も自分がやりながら日本医専に勤務していました。 忙しい日々でしたが、その中で救いだったのが毎晩寝る前に息子に読み聞かせる絵本の時間でした。 もともと子供が生まれたら絵本の読み聞かせはパパの役目!と夫婦で決めていましたのでそのまま実行しました。 私自身本が好きでしたし、子供も喜んでくれて「パパ読んで‼」とせがまれると多少眠くても応じました。 懐かしい思い出です。 「母校で図書読み聞かせ委員を全うする‼」 絵本の読み聞かせは息子の保育園時代続けましたが、その後小学校は自身の母校でもある地元の公立校へ進みました。 当時は保護者の方々で月一回「図書読み聞かせ」の会が開かれており、好きな本持ち寄りで各クラス児童たちに読み聞かせの時間がありました。 私も図書委員として加わらせて頂きましたが、息子の卒業まで実に6年間、毎回母校に出向きました。 その中で父親が読み聞かせ担当したのは私だけだったかもしれません。 そのころはもう自宅での読み聞かせはなくなりましたが、息子にとっては親父から10年近く本と付き合わされたことになります(笑) 子供への読み聞かせに対する意見は多々あるようですが、ひとつ言えることは幼児期の親子のコミュニケーション育成には役立つということ。 その場合語り手は両親でなくともご家族、ご親戚、ご近所さんなど身近な人にやってもらうとよろしいでしょう。 そしてこれはたまたまうちの息子の場合ですが、絵本好きになって毎週図書館から何冊も読みたい本を借りてきて、そのうち自分で読書するようになりました。 文字や絵を書くことで学習能力も上がり、特にこちらが「勉強しろ」と言わなくてもそのまま自分で進めていきました。 読み聞かせは子供の成長にプラスになったと思います。 「親子2代、思い出の絵本を紹介‼」 最後に自身が読んだ経験があり、懐かしくて再購入した絵本の数々を紹介します。 男の子なので「乗り物系」の本が多いですが、現在子育て中の皆様に参考になれば幸いです。 「のろまなローラー」(福音館書店) 「しょうぼうじどうしゃ じぷた」(福音館書店) ⇒父子で大好きな本、息子はセリフまで暗記してしまいました!その後本物のじぷたを探しに四谷の「消防博物館」まで連れて行きました。 「とらっく とらっく とらっく」(福音館書店) 「たろうのおでかけ」(福音館書店) 「きかんしゃやえもん」(岩波書店) ⇒著者が阿川弘之氏だったことは後年知りました。イラストは岡部冬彦氏。 トーマスの本が世に出る前はこれが鉄道絵本のバイブルでした。 「ちびくろサンボ」復刻版(径書房) ⇒絶版の試練を乗り越えて、復活。実はこの本、亡き母から私のお気に入りだったと 聞かされていました。【ぐるぐる回転してバターになりました‼】が忘れられません。 今回のコラムは日本医専でなく、系列校の児教専(日本児童教育専門学校)向きだったかもしれません。 絵本に関しては他にもディズニーやトーマス関連でたくさんの思い出がありますが、きりがないのでこの辺で。 3年生の皆さん、認定実技審査まで体調整えておきましょう‼ (監修/浮谷英邦先生:歯科医師・介護支援専門員) 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2021/10/22コラム- 川崎先生コラム 第13弾「登山やハイキングで起きるアクシデント」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川崎先生コラムの第13弾をお届けいたします! 今回のコラムでは登山やハイキングでのアクシデントと対処法、また登山を楽しむためのトレーニング方法をご紹介します。 登山やハイキングで起きるアクシデント 紅葉を楽しみ心の癒しを求めて登山やハイキングを楽しむ季節になりました。 日常から少し離れて自然の風景や歴史的背景のあるコースを歩き、その絶景を楽しむことで心豊かな時間を過ごすことができます。 患者さんの中にもそろそろ紅葉狩りに行こうという話題が出ています。 自然の中でお弁当を食べたり、季節の草花を観察して趣味の写真を撮ったりするのが至福のひと時だそうです。 最も多く相談されることは、「足が痛くなること」です。 中には転倒して捻挫や骨折をした方もいます。 登山やハイキングはそれぞれ距離や難所が異なりますが共通することは長時間歩くためそれなりに運動量があることです。 まず、自分の身体能力を理解して基本的な体力と筋力をつけることが必要です。 柔道整復師のお仕事で、患者さんがアクティブに活動できるようにコンディショニングを整え不安や悩みを解決していくサポートはとても重要な役割の一つです。 痛みや怪我につながるだろうと想定できる身体的問題は、事前に日常生活指導を受けて治療で改善していき趣味を楽しんでもらいたいです。 どのような怪我と対処法があるの? 登山やハイキング中は、周囲の景色や草花に気を取られ足元が不注意となり怪我をすることがあります。 最も多い怪我は、捻挫・打撲・骨折です。 万一、怪我をしたら落ち着いて対処することが重要です。 また、ファーストエイド(応急処置)用品の事前準備をしっかりしておくことが必要です。 持ち物で不足している場合は周囲を見渡し使用できるものがないか落ち着いて確認してください。 ①捻挫や骨折 傾斜や段差で足を滑らせたときに足関節や膝関節を捻る、転倒時に手を衝き手関節や肘関節、肩関節を捻ることがあります。 また骨折をしてしまうことがあります。 捻挫の場合は、関節を動かしても痛くない方向にテーピングや包帯で固定し、痛みと腫れを緩和させます。 時間とともに腫れが強くなることがあるので経過をよく見る必要があります。 腕や肩の怪我では三角巾で吊ることも必要な場合があります。 三角巾がない場合はTシャツや包帯、ビニール袋を代用として使用できます。 骨折の場合は、通常より激しい痛みが伴い変形が見られることがあります。 また患部を動かすことができなくなります。 ファーストエイドだけでは限界があり、骨折を疑う状態であれば周囲の木を副木として患部に当て、テーピングや包帯で固定し、まず患部を安静に保つように処置を行いましょう。 出血を伴う骨折の場合は、緊急性が高く出血が多いとショック状態に陥ります。 命の危険性があるため6~8時間以内に治療を受ける必要があります。 ②打撲 転倒した際に体や頭部を打撲することがあります。 打撲では、早期に血腫を吸収させることが重要となります。 筋内出血が多い場合は、腫れが強く出て皮膚に光沢が出ることがあります。 厚めのガーゼやハンカチなどを患部に当て、その上から包帯やテーピングできつく圧迫し処置を行ってください。 圧迫によりコンパートメント症候群を起こすことがあるので、感覚障害や循環障害が出ないように注意が必要です。 頭部の打撲は、たんこぶ(皮下血腫)程度だから大丈夫と思われがちですが、頭蓋骨骨折や硬膜外血腫、脳挫傷などを起こしていることがあり、命の危険性があります。 脳内に出血がある場合、徐々に血腫が脳を圧迫して数時間から数か月かけて症状が出ることがあり、忘れたころに急に嘔吐・吐気、頭痛・ふらつき・認知症状がでることがあります。 頭を打撲した24時間~72時間は安静にし、無症状でも経過観察をするように注意してください。 ③切り傷 転倒した際に手を切ることがあります。 水できれいに洗い流して洗浄し、圧迫することで止血を行い、傷口を保護することが大切です。 最も大事なのは菌の感染を防止するために洗浄をすることです。 十分に洗い流せることができれば消毒は不要です。 持っている滅菌ガーゼや包帯で圧迫止血を行いますが、ない場合はガーゼの代わりに清潔なタオルやハンカチを当ててバンダナやテーピングなどを包帯の代用として使用し処置を行いましょう。 楽しむために必要なトレーニングは 登山やハイキングを楽しむ為にはある程度歩ける状態に体を整えておくことが必要です。トレーニングで備えておくと大きな怪我につながることもありません。 長時間の歩行で膝が痛くなる、足底が痛くなるなどは筋力の不足が原因です。 同行している仲間に迷惑をかけないように日常生活の中から意識をして備えましょう。 ①持久力をつけよう 長時間疲労に耐えて歩くことができるように、ウオーキングやランニングなど行い筋持久力を高めましょう。 日常では階段を利用する、駅まで歩いていくなどの工夫をするのも一つです。 患者さんの中にはノルディックウォーキングをしている方がいます。 2本のウォーキングポールを使用して歩行運動を補助します。 基本的には体力に自信がない方やリハビリで使用したりしています。 腕を振りながら上半身を起こして歩くことで姿勢改善の効果があります。 また両手両足の4点歩行となるので、足腰の負担が軽くバランスの保持がしやすく転びにくくなる利点があります。 ハイキングや登山でもウォーキングポールを使用している方がいます。 ②筋力をつけよう 太ももの筋肉(特に大腿四頭筋)は股関節や膝関節の動きに関わっており、鍛えることで足腰の持久性が高まります。 運動に慣れていない方は椅子スクワットから始めてみてください。 また安定した歩行は体幹の軸となる筋肉が必要です。 リュックを背負う負荷も考えて腹筋や背筋を鍛えることもしていきましょう。 ③バランス感覚を養おう 不安定な道を歩くため、軽い段差でぐらついたりすることが多いです。 とっさの動きに対応できるようにバランス感覚が必要です。 体をまっすぐに伸ばし片足で数秒立つなどを行い、筋肉トレーニングと組合せ体幹バランスを鍛えましょう。 皆さんは1分間でどのくらい立てるでしょうか? ④柔軟性をつけよう 柔軟性は関節と筋肉の動きの滑らかさとも関係しています。 無理な体勢をとっても柔軟性があれば動きに対応できます。 柔軟性をつけることは、筋肉の血液循環がよくなり伸張性や関節の可動域を広げる効果があり障害を予防することができます。 柔軟性の低下は筋肉の伸張性を妨げ血行不良となり筋肉や腱の損傷や筋肉痛の原因につながります。 体幹・太もも・ふくらはぎのストレッチを行い怪我のリスクを減らしましょう。 ラジオ体操なども効果的です。 日頃からトレーニングが必要だと思うと、気持ちが前向きにならない方もいるのではないでしょうか。 しかし、軽いハイキングであっても思わぬトラブルが起きるものです。 日常から身体能力を高めておくと、登山やハイキング以外でも役立つことがたくさんあります。 老化を防ぎ何歳になっても生き生きと輝くことができ長い人生の中で後悔はしません。 無理のない範囲で簡単な運動から始めてみましょう。 寒くなってきましたね。 外出がややおっくうになります。 衣服も何を着ればいいのか迷い朝からクローゼットを見つめています。 寒いのは苦手でモチベーションを上げなければ出勤できません。 皆さんはこんな時どうしていますか? 私はとりあえず、しばらくサボっていた筋トレを再開して筋肉量を増やそうと思います。筋肉をつけることで熱量を上げて代謝を亢進するので冷え性の予防になりますよ。 川崎有子 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 授業、ゼミの様子やコラムが盛りだくさん! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2021/10/15コラム- 浮谷先生コラム 第12弾~柔道整復師とクロサワ映画~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 浮谷先生コラムの第12弾をお届けいたします! ~柔道整復師とクロサワ映画~ こんにちは。柔道整復学科専任教員の浮谷です。 これまで自身のコラムでオリンピックの話題と共に映画監督・小津安二郎さんについて記してきました。 本日は小津監督と並ぶ世界のクロサワ‼~黒澤明監督について、特に柔道関連の作品を探っていきたいと思います。 では初めに皆さんがどのくらい黒澤作品を知っているか? 国試型式で出題します。 是非チャレンジしてください! 問1. 以下の映画の中で黒澤明監督が手がけた最初の監督作品はどれか。 1. 生きる 2. 七人の侍 3. 姿三四郎 4. 用心棒 【解答・解説】 答えは3.選択肢はいずれも黒澤監督の名作ですが、「姿三四郎」がデビュー作です。 時は昭和18年、太平洋戦争の真っ只中です。 この作品は富田常雄氏の同名小説の映画化でした。 主役の三四郎を演じたのは藤田進。 彼は「ハワイ・マレー沖海戦」や「加藤隼戦闘隊」といった当時の戦意高揚映画に出演したスター俳優でした。 作品は明治中期、古くからの闘技としての柔術と、講道館設立の父・嘉納治五郎による近代スポーツとしての柔道との対立が激しかった頃が題材として取り上げられています。 この作品は好評だったため、やがて続編が作られました。 問2. 前作の続編のタイトルで正しいものはどれか。 1. 柔道一直線 2. 続姿三四郎 3. 新姿三四郎 4. 帰ってきた三四郎 【解答・解説】 答えは2.続編のためそのまま「続―」としたのか?時局柄(昭和20年、封切りは終戦直前の5月)適当なネーミングを探す余裕がなかったのかもしれません。 内容は前作とほぼ同様、藤田進主演です。 ただ戦時色が前作よりさらに濃くなって、例えば乱暴なアメリカ人船員を三四郎が投げ飛ばしたり、外人ボクサーと柔術師との試合のシーンがあったりして民族意識を高める傾向が見られます。 おそらく当時の軍部の意向と思われますが、「三四郎」「続三四郎」2作品ともに決して黒澤監督は戦意高揚を狙って作ったわけではないと多くの識者が述べています。 あの時代、軍部の統制下にあって明治の柔術~柔道を題材に質の高い娯楽・芸術作品を撮り、その後の『世界のクロサワ』の基盤となった記念すべき作品と言えるでしょう。 柔道整復師を目指す皆さんには柔道の歴史を知る手がかりになると思います。 これらの作品は小津作品同様、現在上映の機会は少ないですが、DVDがありますので是非ご覧ください。 最後に:『日本医専の姿三四郎』といえば、どなたでしょう? ⇒やはり柔道整復学科で本校柔道部出身の熱血漢‼森下先生しかいませんね。 失礼いたしました。 (監修/浮谷英邦先生:歯科医師・介護支援専門員) >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら]
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2021/10/08コラム- 【片橋先生コラム・第13弾】~挫傷~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 片橋先生によるコラム・第13弾! 挫傷 みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。 お元気でお過ごしでしょうか。 やっと緊急事態宣言が解除されましたね。 まだまだ安心はできませんが、気持ちは少し楽になりますね。 心の緩みが感染対策のゆるみにならないよう、自分の身を守りながら生活していきたいです。 「挫傷」は読めましたか? 「ざしょう」と読み、柔道整復師の仕事(業務範囲)です。 身体表面には創(そう、きず)がなく、内部の軟部組織が損傷された状態に「傷(しょう、きず)」を使います。具体的には挫傷は肉ばなれのことを指します。 肉ばなれというと経験がある方もいらっしゃると思います。 スポーツをしている最中に起こることが多いです。 走ったり蹴ったりの動作で発生しやすいため、特に下肢に起こります。 具体的には太ももの前後の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス)やふくらはぎの筋肉(腓腹筋)です。 筋肉は筋線維と呼ばれる細長い構造をしていて、左右の指同士を重ねたり離したりするようにして収縮(力を入れる)と弛緩(ゆるむ)をしています。 筋肉が収縮している時に、その筋肉にを強制的に引き延ばされる力がかかって筋線維が部分的に断裂するのが肉ばなれです。 踏ん張っているときがこの状態になっています。 疲労によって筋肉がスムーズに動かせない、寒冷、筋肉が硬い、反対の作用をする筋同士のバランスが悪いなどが原因です。 肉ばなれが起こると損傷したところが痛みます。 傷の程度によりますが、優しく触ると痛みとともにポコッと少し凹んでいるのを感じることがあります。 このへこみ(陥凹)があって、起きた原因が前述のような動作であると肉ばなれの可能性が高いです。 行っていた運動を止めてRICE処置をします。 RICE処置はケガの処置の基本です。 R: rest 安静 I : icing 冷却 C: compression 圧迫 E: elevation 挙上 これらは損傷部の腫れや出血、痛みを抑えるためにします。 ケガをした足が少し高くなるような姿勢をとって横になり、15分程度冷やします。 RICE処置ができなければ、そのまま接骨院やクリニックへ行きましょう。 安静と固定が治療の中心になります。 肉ばなれは筋肉に傷ができた状態ですので、傷口が寄るように、筋肉が少し緩むように固定します。 肉ばなれは繰り返しやすいのですが、原因の1つに傷口・傷跡の大きさがあります。 治っても傷跡は弱い部分ですのでそこが大きいと切れやすいのです。 また、再発防止のために運動前にストレッチをして筋肉をやわらかくしておくことや、ウォーミングアップをして体を温めるなどの準備、疲れをためないで体調を整えておくことが大切です。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) >>柔道整復学科の過去のコラムはこちらから >>本校の資料を請求する場合はこちらから >>オープンキャンパスや説明会についてはこちらから]
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2021/10/01コラム- 川崎先生コラム 第12弾「ニューノーマル時代の健康増進」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川崎先生コラムの第12弾をお届けいたします! ニューノーマル時代の健康増進 コロナ渦以降、社会のほとんどがニューノーマル時代を迎え生活様式や働き方が一変しました。 ニューノーマルとは、時代の転換期、新しい常識・常態という意味があります。 今まではビジネスで使用される言葉でしたが、コロナ渦で世界中が以前の常識が通用しない生活様式となり通常に使用されるようになりました。 その代表としてはリモートワーク中心の働き方改革。 生活ではステイホーム時代になりインターネットショッピングや宅配の利用が増加したことが代表的です。 しかし、急速に普及したニューノーマルな生活や働き方は、健康にも大きく変化をもたらしています。 【ニューノーマル時代の健康のリスク】 ①疲労を感じやすくなる 今まで通勤や外出によって歩く時間が普段の活動で得られていましたが、巣ごもり生活で体を十分に動かさないことによる身体機能の低下、心肺機能の低下、体力の減退、筋力の低下などが疲労を感じやすくなる原因となります。 生活の質も低下するため適度な運動を心がけるようにしましょう。 ②疾病の罹患リスクが上昇 エネルギー消費量が減少したことで、太りやすくなったと感じる人も多いのではないでしょうか。 運動不足は疾病の罹患リスクが上昇します。 活動量の低下や1日中座っている時間が多くなると、腰痛や肩こりの原因となり、肥満、高血圧、脂質異常などの生活習慣病のリスクも高まります。 また、長時間座っている時間が長いほど心筋梗塞・脳卒中・癌で死亡するリスクが増大すると言われています。 エネルギー消費量が多いほど疾病の罹患や死亡リスクは低下します。 1時間に1回程度、仕事の合間に体を動かす意識を持つようにしましょう。 ③メンタルヘルス不調 メンタルヘルス不調は、異常に対する正常な生体反応です。 ニューノーマル時代に対応できず不安や焦りを感じたり、社会生活に適応できず精神的ストレスが大きくなり身体の不調を抱えている人も多いのではないでしょうか。 特に、人と会う機会が少なくなり、親しい人と何気ない会話で和んだり、コミュニケーションを取ることができないことでモチベーションの低下や精神的疲労も生じます。 外出制限も好きな活動ができない精神的ストレスになります。 コロナ鬱という言葉を時々聞くことがありますが、気分の落ち込みにより何事も手につかないことが問題となっています。 人は五感から脳へ情報を送り無意識で心身活動に影響を働きかけます。 脳は全身をコントロールしているため、考え込むほど様々な病気を引き起こしてしまいます。 可能な範囲で外出し人と話す機会を作ったり、日常の生活の変化をつけるなど、部屋の模様替えや体を動かす作業をしてみるのも気分転換となります。 メンタルヘルス予防を心がけましょう。 リモートワークや巣ごもり生活が続くことで意識的に運動をしたり、新しい趣味にチャレンジする方も多いと思います。 こうした自分時間を大切にして生活のメリハリをつけるようにしていきましょう。 意外と時間があると思って1日のスケジュールがはっきりしない生活をしていると仕事を終わらせる時間が遅くなり深夜まで作業をしてしまうケースが多く見られます。 結果的に労働過多となり睡眠障害なども起こる可能性があります。 生活習慣を一定リズムに保つことを心がけていきましょう。 残暑厳しいですが少しずつ涼しくなり過ごしやすくなってきました。 この時期は、夏の疲れや気温の変化による体調不良が起きやすい時期です。 特に女性は運動不足や筋力低下は冷えの原因となります。 少しずつ体を動かして冬に備えていきましょう。 そろそろ、お肌の乾燥が気になる季節になりますね。 乾燥にはナツメがいいそうです。 世界3大美女の楊貴妃も食していたナツメは1日3個食べれば歳をとっても老いが現れないというほどの健康と美容に関する効能があります。 その他、疲労回復、腸内環境を整え、冷えや代謝亢進、貧血、精神安定作用などがあります。 私は、冬になると鍋料理に入れて食べます。 ほんのり甘くておいしいです。 ナツメ茶もおすすめです。 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子 柔道整復師・鍼灸師 川﨑先生はオープンキャンパスも担当しておりますので、興味のある方はぜひご参加ください。 >>日本医専のイベント情報はこちら 授業、ゼミの様子やコラムが盛りだくさん! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2021/09/17コラム- 【片橋先生コラム・第12弾】~もうひとつのオリンピック~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 片橋先生によるコラム・第12弾! もうひとつのオリンピック みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。 暑さが急に和らぎ、長袖を着る日もでてきました。 いかがお過ごしでしょうか。 夏の大きなイベント東京2020オリンピックが終わりました。1年延期して開催国である日本が緊急事態宣言の中、ほぼ無観客で開催という異例のオリンピックでしたね。 さて、みなさんはオリンピックの起源をご存知ですか? そう、古代ギリシャですね。 ギリシャ神話に出てくるゼウスをはじめ多くの神々を崇めるオリンピア信仰の宗教行事だったのです。 全裸で行っていたため、出場者は男性だけ。戦車競技があったなんて話を聞いたことがあるかもしれません。 この古代オリンピックは何と紀元前9世紀ごろから393年の第293回、1169年間も受け継がれたそうです。 今回の東京オリンピックは第32回です。 近代オリンピックのはじまりは1896年で第1回大会はオリンピック発祥の地ギリシアのアテネで開催されました。 復興を提唱したのはフランスのピエール・ド・クーベルタン男爵。 NHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で覚えている方も多いでしょう。 ではアジアで最初のIOC委員となったのは?はい、嘉納治五郎先生ですね。 柔道の創始者ですね。 柔道整復師には柔道がついていますから、もちろん関係があります。 さらに新しいのが1960年に第1回と位置づけられたもうひとつの(Parallel)+オリンピック(Olympic)、パラリンピックです。 第2回は1964年の東京大会です。 はじまりは1948年、医師のルードウィッヒ・グッドマン博士の提唱によって、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で開かれたアーチェリーの競技会です。 第2次世界大戦で主に脊髄を損傷した兵士たちの、リハビリの一環として行われたそうです。 「リハビリテーションrehabilitation」はなじみのある言葉ですが、医療の分野では非常に新しく、正確な意味も一般には伝わっていません。 re(再び)+ habilis(適した)はすなわち再び適した状態になることで、復職、復権、名誉回復と訳されます。 体の機能回復にとどまらず、病気や犯罪からの社会復帰、壊れた建物の復旧など非常に広い意味で用いられているのです。 東京2020パラリンピックの大きなテーマが多様性でした。アスリートも彼らの支援者も大会の運営者も同じ目標に向かってそれぞれのカラーでキラキラと輝いていました。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) >>柔道整復学科の過去のコラムはこちらから >>本校の資料を請求する場合はこちらから >>オープンキャンパスや説明会についてはこちらから]