川崎先生コラム 第13弾「登山やハイキングで起きるアクシデント」
2021/10/22
こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
川崎先生コラムの第13弾をお届けいたします!
今回のコラムでは登山やハイキングでのアクシデントと対処法、また登山を楽しむためのトレーニング方法をご紹介します。
登山やハイキングで起きるアクシデント
紅葉を楽しみ心の癒しを求めて登山やハイキングを楽しむ季節になりました。
日常から少し離れて自然の風景や歴史的背景のあるコースを歩き、その絶景を楽しむことで心豊かな時間を過ごすことができます。
患者さんの中にもそろそろ紅葉狩りに行こうという話題が出ています。
自然の中でお弁当を食べたり、季節の草花を観察して趣味の写真を撮ったりするのが至福のひと時だそうです。
最も多く相談されることは、「足が痛くなること」です。
中には転倒して捻挫や骨折をした方もいます。
登山やハイキングはそれぞれ距離や難所が異なりますが共通することは長時間歩くためそれなりに運動量があることです。
まず、自分の身体能力を理解して基本的な体力と筋力をつけることが必要です。
柔道整復師のお仕事で、患者さんがアクティブに活動できるようにコンディショニングを整え不安や悩みを解決していくサポートはとても重要な役割の一つです。
痛みや怪我につながるだろうと想定できる身体的問題は、事前に日常生活指導を受けて治療で改善していき趣味を楽しんでもらいたいです。
どのような怪我と対処法があるの?
登山やハイキング中は、周囲の景色や草花に気を取られ足元が不注意となり怪我をすることがあります。
最も多い怪我は、捻挫・打撲・骨折です。
万一、怪我をしたら落ち着いて対処することが重要です。
また、ファーストエイド(応急処置)用品の事前準備をしっかりしておくことが必要です。
持ち物で不足している場合は周囲を見渡し使用できるものがないか落ち着いて確認してください。
①捻挫や骨折
傾斜や段差で足を滑らせたときに足関節や膝関節を捻る、転倒時に手を衝き手関節や肘関節、肩関節を捻ることがあります。
また骨折をしてしまうことがあります。
捻挫の場合は、関節を動かしても痛くない方向にテーピングや包帯で固定し、痛みと腫れを緩和させます。
時間とともに腫れが強くなることがあるので経過をよく見る必要があります。
腕や肩の怪我では三角巾で吊ることも必要な場合があります。
三角巾がない場合はTシャツや包帯、ビニール袋を代用として使用できます。
骨折の場合は、通常より激しい痛みが伴い変形が見られることがあります。
また患部を動かすことができなくなります。
ファーストエイドだけでは限界があり、骨折を疑う状態であれば周囲の木を副木として患部に当て、テーピングや包帯で固定し、まず患部を安静に保つように処置を行いましょう。
出血を伴う骨折の場合は、緊急性が高く出血が多いとショック状態に陥ります。
命の危険性があるため6~8時間以内に治療を受ける必要があります。
②打撲
転倒した際に体や頭部を打撲することがあります。
打撲では、早期に血腫を吸収させることが重要となります。
筋内出血が多い場合は、腫れが強く出て皮膚に光沢が出ることがあります。
厚めのガーゼやハンカチなどを患部に当て、その上から包帯やテーピングできつく圧迫し処置を行ってください。
圧迫によりコンパートメント症候群を起こすことがあるので、感覚障害や循環障害が出ないように注意が必要です。
頭部の打撲は、たんこぶ(皮下血腫)程度だから大丈夫と思われがちですが、頭蓋骨骨折や硬膜外血腫、脳挫傷などを起こしていることがあり、命の危険性があります。
脳内に出血がある場合、徐々に血腫が脳を圧迫して数時間から数か月かけて症状が出ることがあり、忘れたころに急に嘔吐・吐気、頭痛・ふらつき・認知症状がでることがあります。
頭を打撲した24時間~72時間は安静にし、無症状でも経過観察をするように注意してください。
③切り傷
転倒した際に手を切ることがあります。
水できれいに洗い流して洗浄し、圧迫することで止血を行い、傷口を保護することが大切です。
最も大事なのは菌の感染を防止するために洗浄をすることです。
十分に洗い流せることができれば消毒は不要です。
持っている滅菌ガーゼや包帯で圧迫止血を行いますが、ない場合はガーゼの代わりに清潔なタオルやハンカチを当ててバンダナやテーピングなどを包帯の代用として使用し処置を行いましょう。
楽しむために必要なトレーニングは
登山やハイキングを楽しむ為にはある程度歩ける状態に体を整えておくことが必要です。トレーニングで備えておくと大きな怪我につながることもありません。
長時間の歩行で膝が痛くなる、足底が痛くなるなどは筋力の不足が原因です。
同行している仲間に迷惑をかけないように日常生活の中から意識をして備えましょう。
①持久力をつけよう
長時間疲労に耐えて歩くことができるように、ウオーキングやランニングなど行い筋持久力を高めましょう。
日常では階段を利用する、駅まで歩いていくなどの工夫をするのも一つです。
患者さんの中にはノルディックウォーキングをしている方がいます。
2本のウォーキングポールを使用して歩行運動を補助します。
基本的には体力に自信がない方やリハビリで使用したりしています。
腕を振りながら上半身を起こして歩くことで姿勢改善の効果があります。
また両手両足の4点歩行となるので、足腰の負担が軽くバランスの保持がしやすく転びにくくなる利点があります。
ハイキングや登山でもウォーキングポールを使用している方がいます。
②筋力をつけよう
太ももの筋肉(特に大腿四頭筋)は股関節や膝関節の動きに関わっており、鍛えることで足腰の持久性が高まります。
運動に慣れていない方は椅子スクワットから始めてみてください。
また安定した歩行は体幹の軸となる筋肉が必要です。
リュックを背負う負荷も考えて腹筋や背筋を鍛えることもしていきましょう。
③バランス感覚を養おう
不安定な道を歩くため、軽い段差でぐらついたりすることが多いです。
とっさの動きに対応できるようにバランス感覚が必要です。
体をまっすぐに伸ばし片足で数秒立つなどを行い、筋肉トレーニングと組合せ体幹バランスを鍛えましょう。
皆さんは1分間でどのくらい立てるでしょうか?
④柔軟性をつけよう
柔軟性は関節と筋肉の動きの滑らかさとも関係しています。
無理な体勢をとっても柔軟性があれば動きに対応できます。
柔軟性をつけることは、筋肉の血液循環がよくなり伸張性や関節の可動域を広げる効果があり障害を予防することができます。
柔軟性の低下は筋肉の伸張性を妨げ血行不良となり筋肉や腱の損傷や筋肉痛の原因につながります。
体幹・太もも・ふくらはぎのストレッチを行い怪我のリスクを減らしましょう。
ラジオ体操なども効果的です。
日頃からトレーニングが必要だと思うと、気持ちが前向きにならない方もいるのではないでしょうか。
しかし、軽いハイキングであっても思わぬトラブルが起きるものです。
日常から身体能力を高めておくと、登山やハイキング以外でも役立つことがたくさんあります。
老化を防ぎ何歳になっても生き生きと輝くことができ長い人生の中で後悔はしません。
無理のない範囲で簡単な運動から始めてみましょう。
寒くなってきましたね。
外出がややおっくうになります。
衣服も何を着ればいいのか迷い朝からクローゼットを見つめています。
寒いのは苦手でモチベーションを上げなければ出勤できません。
皆さんはこんな時どうしていますか?
私はとりあえず、しばらくサボっていた筋トレを再開して筋肉量を増やそうと思います。筋肉をつけることで熱量を上げて代謝を亢進するので冷え性の予防になりますよ。
川崎有子 柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員
授業、ゼミの様子やコラムが盛りだくさん!
>>ほかの柔道整復学科ブログはこちら
まずは日本医専を知ろう!
>>資料請求はこちら
新着記事
-
2024/04/26コラム
- 【山中先生コラム】~デトックス~
-
こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 柔道整復学科専任教員、山中先生によるコラム 第27弾をお届けします! デトックス 皆さま、新年度が始まり生活のリズムはついてきましたでしょうか? 生活リズムや生活スタイルが変わったことにより体調に変化がでていませんか? 浮腫み(むくみ)が出ている、便秘気味になっている、体型の変化が気になる・・・等、 体調の悩みは出てきている方もいるのではないかと思います。 そんなあなたにおススメのポイントをいくつかご紹介します。 ①太谿(たいけい)穴 内くるぶしとアキレス腱の間にあります。 ペコっとへこんでいる場合は、疲れが出ているサインでもあります。 身体の元気を全身へ巡らせるポイントでもありますので、温めたり揉んだりしながら体に刺激を入れてみましょう。 ②天枢(てんすう)穴 臍の両側、指3本分のところにあります。 硬くなっている場合は、硬さをやさしくほぐしましょう。 冷えている場合は、ホカロンなどで温めてみてください。 ③大腸兪(だいちょうゆ) ちょうど、ウエストの高さにあります。 腰(骨盤の骨)に手を当て、親指のあたるところを目印に押したり温めたりしてみましょう。 上記の3点以外にも、たくさんツボはありますが刺激のしやすい所をご紹介いたしました。 足・お腹・腰を刺激して、身体に溜まった老廃物を体外に出していきましょう。 是非試してみてください。 ▽山中先生は本校TikTokでも活躍中✨ 是非ご覧ください!▽]
-
2024/04/19コラム
- 【川﨑先生コラム】運動で頭が良くなる!
-
こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第51弾をお届けいたします! 運動で頭が良くなる! 皆さん、新年度が始まりいかがお過ごしでしょうか? 学生は新しい勉強やクラスの雰囲気に慣れず、社会人は仕事で緊張が続き、そろそろ疲労・倦怠感を感じている方が多いのではないでしょうか。 一生懸命頑張ろう、期待に応えようと気持ちが張り詰める一方、不安感も大きくなり気づかないうちにストレスを感じ体調不良になってしまうことが多くみられます。 このような状況での解決策は、リラックスできるように環境調整をしてストレスから距離を置くことと、運動をすることです。 運動というと、ダイエットやメタボ改善、体力増強など体に良いということはわかっていると思いますが、脳の健康にも関係しています。 運動と脳の関係 運動は、ストレスの解消や生活の充実につながることがわかっています。 体に良いというだけでなく、運動をすることで、生活の中で物事を判断したり、遂行したり、社会的な生活を送るうえで欠かせない重要な機能である、記憶や思考、理解、判断などの向上、加齢に伴う老化現象や認知症、アルツハイマー、パーキンソン病などの神経性疾患の抑制や、運動神経障害からの回復など脳神経系への様々な効果をもたらし、脳の健康にも有益であることがわかっています。 全く運動をしない人に比べ、1週間に運動を約2時間以上している人は、抑うつになるリスクが約半分に抑えられるという調査結果があります。 リズミカルな運動をすると、セロトニンという悩みや不安をやわらげる物質が多く分泌されます。 セロトニンは、心身をリラックスさせ、脳エネルギー代謝の調節を行い、脳を活性化することで記憶力の向上や冷静な判断ができるように働きかけてくれます。 セロトニンは脳内神経伝達物質の一つなので、脳に関係すると考えるのが普通ですが、実はセロトニンは腸で作られ90%は消化管に存在しています。 脳内に存在するセロトニンは2%ほどで、セロトニンを増やすには食生活がとても大事になります。腸は「第2の脳」ともいわれ、腸内環境を整えることが脳や心身の健康につながります。腸活ってとても大事なんですね。 運動すると頭が良くなる! 運動で学力が向上することは科学的に実証されています。 脳の記憶をつかさどる海馬は脳に記憶を保持する役割をしています。 また、大脳の白質は情報を伝える役割をしています。 これらは身体活動量が多い人ほど活性化し体積が大きくなるとわかっています。 脳は30歳代から萎縮が始まり60歳代から明らかに進行していきます。 海馬が萎縮すると新しい情報を覚えにくくなります。それがもの忘れの症状として現れます。 しかし、運動により脳の働きを活発にして海馬の神経を新生することにより萎縮や衰えを抑制することができるのです。 ストレスも海馬の萎縮リスクが高まる要因とされているので、ストレス発散のためにも運動することが大切で、適度に体を動かした方が集中力が高まり学力を伸ばすことができます。 短期記憶から長期記憶へ 海馬は記憶の司令塔ですが、すべての記憶を保存するわけではありません。 「短期記憶」に関係があり、新しい記憶は海馬に一時保存されます。そのあと大脳皮質で大事な情報が「長期記憶」として保存されます。 短期記憶は、最高でも約7つまでしか暗記することができず、その記憶は10秒~15秒、長くても1分程度しか持たないと言われています。 しかし、短期記憶ができる情報量は情報のタイプによって変化していきます。 聞きなれない単語や、特徴などをイメージして、関連付けることで記憶量は増えていきます。 また、似た単語同士や派生語などをまとめて覚えるなど、大量の情報をあるグループに分けて覚えていくチャンキングにより増やすことができます。 短期記憶は意識的に維持しようと努力しないと忘れてしまい、長期記憶につなげていくためには、何度も復習と暗記を繰り返していくことが必要になります。 エビングハウスの忘却曲線から時間の経過とともに人の記憶がどのように変化していくかというと、人は以下のスピードで記憶を忘却していきます。 20分後 覚えた内容の42%を忘れる 1時間後 覚えた内容の56%を忘れる 1日後 覚えた内容の74%を忘れる 1週間後 覚えた内容の77%を忘れる 1ヶ月後 覚えた内容の79%を忘れる すぐに忘れてしまうと思うとがっかりしますよね。 しかし、人間の脳は忘れることにより記憶が整理され、より効率的に必要な記憶が引き出せるようにできています。 だから、忘れてしまうことは当たり前なんです。 長期記憶として必要な情報は、脳の海馬に「必要」と判断させることです。 そうすると、記憶は長期記憶に分類され、分類された長期記憶はいつでも取り出しができる状態になっている記憶としてずっと覚えておくことができます。 さて、本校でもサッカー部や野球部、柔道部などの部活動を行い、心身の健康や学習力UPに繋げています。 他と違うところは、トレーナーを育成するために部活の後はコンディショニングや外傷処置の勉強をしているところです。 部活で体を動かした後だからきっと効率よく学べているはずです。 学生の成長がとても楽しみで、頑張っている姿がとても微笑ましいです。 課外活動としてお料理教室も楽しく開催しました。 今年度の第1回目は、中華風ハンバーガーです。美味しそうですね。 部活もお料理教室も、各学年の枠を超えた交流の場として大切にしています。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
-
2024/04/12コラム
- 【片橋先生コラム】学校付属施設での実習
-
日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は柔道整復学科専任教員 片橋先生によるコラムの第51弾をお届けします! 学校付属施設での実習 今年は久しぶりに4月に桜が満開になり、文字通り入学式に花を添えてくれました 日本医専では定員いっぱいの入学生をお迎えして、にぎやかな新年度を迎えています 1年生の新年度は、オリエンテーション、入学式、初めての授業・・・とウキウキしながらも、ドキドキや緊張感のある日々ではないかと思います まずは新しい生活リズムや学校、クラスメイトなどの環境に慣れていただければと思います 2年生は新学期が始まって早々に実習が始まりました 介護施設に行っていますよ 昨年実習に行った学生からは「介護のイメージが変わった」「楽しかった」という声がたくさん届きました 1年生も実習があります 今日はその打ち合わせに行ってきました こちらは学校付属の敬心接骨院です 自動ドアをくぐると・・・ジャジャーン‼ 笑顔で先生方が出迎えてくれます 卒業生の方もいらっしゃるんですよ 隣にはNITTコンディショニングセンターという、他にはない施設もあります 日本医専の特徴の一つです コンディショニングと聞くとスポーツ選手ばかりかなと思われるかもしれません 実際には、一般の方やお子さんもいらっしゃるそうですよ 1年生の実習はGW明けから始まります 4月に新年度がスタートして少し慣れた頃ですよね えっっ!もうっ!はやっ‼ って驚かれましたか? 確かに授業はまだまだ進んでいませんので、知識はほとんどない状態です ですので、習うより慣れよ、百聞は一見に如かず、です❕ 早いうちに現場を見ていただいて、実際にどんなことをしているのか、どんな患者さんがいらっしゃるのか じゃあ、どんなことをしてあげたらいいのか そのためには何を勉強したらよいのか どんな柔道整復師になりたいのか などなど それぞれの将来像や学習の動機を1年生の最初の実習で想い描き掴んでいただけたらとの思います あまり気張らずに前向きに楽しむ気持ちを持って行ってきてほしいですね (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)]
-
2024/04/11コラム
- 【山中先生コラム】~やる気up~
-
こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 柔道整復学科専任教員、山中先生によるコラム 第26弾をお届けします! やる気up 新年度が始まりました。 皆さん、やる気はみなぎっていますか? やる気にみなぎっている方、不安や休み明けで気持ちがのっていない方... 気候の良い日には仕事よりも出かけたいなぁ…と感じ仕事や学業に集中できていない方... こんな方はいませんか? 春は気持ちに波が出やすい時期です。 ふわふわした気持ちを落ち着けたり、やる気を出していくお手伝いが出来る施術ポイントをご紹介します。 ①膻中(だんちゅう)穴 胸骨(胸の真ん中にある骨)の中央にあります。※厳密には、両乳頭線の間にあります。 おしてみて、痛い方は疲れがたまっているかも! やる気を出していきたい場合は、胸骨を下から上に! 気持ちを落ち着けたい場合は、胸骨を上から下に!さすってみましょう。 ②気海(きかい)穴 臍の下にあります。 臍の下に指3本あて、中指の中央の高さにあります。 絵を参考にしてみてください。 冷えると、身体も冷えるしやる気もみなぎってきません。 冷たい特や、身体に力がなくやる気が出てこない時などにおすすめです。 小さな貼るホカロンがおすすめです。 是非試してみてください。 皆さんの心と身体の健康の助けになりますよ。 ▽山中先生は本校TikTokでも活躍中✨ 是非ご覧ください!▽]
-
2024/03/29コラム
- 【川﨑先生コラム】🌸夢や希望に満ちた春🌸~日本医学柔整鍼灸専門学校~
-
こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第50弾をお届けいたします! 🌸夢や希望に満ちた春🌸~日本医学柔整鍼灸専門学校~ 皆さん、春ですね~。少しずつ温かくなり過ごしやすくなりましたね。 日本医学柔整鍼灸専門学校は、在校生オリエンテーションが行われました。 新しい1年に向けてどのように過ごしていくか、新しい科目についての学習方法、将来の自分を考える時間など「自ら目標を立て、考えて取り組む」ことをテーマに楽しくグループディスカッションを行いました。 春休み明けで久々に学生に会い、みんなが活き活きとしていて明るく過ごしていたので安心しました。 🌸学生の「春」🌸 春の語源は、草木の芽が「張る」、田畑を「墾る」、気候の「晴る」季節からという説があります。 また「春」は英語で「Spring」と言いますが、「跳ねる」、「わき出る」、「芽吹く」、といった意味で使われていたので、元々「春」という意味はなかったそうです。 「跳ねる」「わき出る」「芽吹く」といった言葉は、物事の始まりを連想させる言葉です。 このことから、1年のはじまりの季節ということで、「Spring」に「春」の意味も加わったようなんです。 春は、1年を通じて生命が輝き、花が咲き、命を輝かせる季節。 本校にも未来の希望を輝かせながら入学した新1年生、新しい学年に期待を膨らませて一歩ずつ進んでいく2年生とこれから国家試験合格に向けて一丸となって進んでいく3年生が新学期を迎えそれぞれの心を輝かせています。 学生の個性を活かし、様々な分野で専門性を咲かせて欲しいと思います。 入学後は、高校卒業したばかりの18歳、セカンドキャリアで新たなキャリアアップを目指す社会経験が豊富な大人も、クラスメイトとして、同じ目標に向かう仲間として共に助け合い、支え合い、笑い合いながら「青春」を楽しんでいます。 「青春」は、夢や希望に満ち活力のみなぎる若い時代を人生の春にたとえた言葉ですが、日本医専はいくつになっても「青春」を感じられる場所です。 失敗だってみんながいるから大丈夫!明るく吹き飛ばして自分らしくありのままに「自分なりの最高」を目指して欲しいです。 未来の柔道整復師として輝き、高い技術を身に着けることができる日本医専だからこそ、学生が毎日輝くことができると感じています。 ちなみに、「青春」という言葉の語源は、古代中国の「陰陽五行説」から生まれています。 陰陽五行説は、「陰陽論」と「五行説」の二つの説から成り立っており、五行説は、自然界に存在する全ての物事を5要素に分けたもので万物の生成のもとになる「木・火・土・金・水」があります。 その中で「木」のシンボルカラーは「青」、季節は「春」とされています。 この色と季節を組み合わせたことで「青春」という言葉が作られたそうです。 東洋医学の奥深さを感じますね。 🌸教員が輝く春🌸 本校の住吉泰之先生が、医療オリンピックC-1の「医識王」に輝きました! 医療オリンピックC-1とは、多くの医療家の皆さんが知識や技術を競い、医療知識技術を高めていく目的で行われている大会です。 全国の柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、並びにこれら国家資格取得を目指し大学・養成施設で学ぶ学生が参加できます。 競技内容は、包帯王、刺鍼王、矯正王、医識王、診断王の5分野があり、それぞれの技術や知識を競い合います。 地区予選を通過した参加者が、決勝大会に進出することができます。 本校の学生も、包帯王を目指して日々練習を重ね参加しました。すごく頑張っていました。 惜しくも包帯王にはなれませんでしたが、自分を輝かせるための努力を淡々と続けていくことはこれからの医療人として、また人生においても大切であり必要なことだと思います。 日本医専の教職員全員は、そのような学生を全力でバックアップしています。 ♡モノローグ♡ 春は新しいスタートを迎え、不安やストレスが体調不良につながり、体調を崩しやすい季節です。 学生の中にも、新学期が始まりゴールデンウイークあたりで体調が悪くなり休みがちになってしまうことがあります。 いわゆる4月病や5月病といわれる状態です。 「学校を休むこと」=「ダメな学生」というイメージを持ってしまいがちですよね。 学生も同じく、休むことは自分が「怠けている」、「さぼっている」「努力が足りない」とネガティブに考えてしまっています。 私としては、休むことも大切だと思うし学生にも会社のように有給休暇のような休暇があってもいいなと思います。 授業を休んだ理由を問われることなく、リフレッシュすることを認められる環境であれば、次のステップに向かう気持ちになれるはずです。 頑張りすぎて病気になる手前で休むことができれば、深刻な状況に陥らず、すぐに元気になれることもあります。 「休むこと」をポジティブに捉え、自分を苦しめているストレスの原因から離れ、しっかり力を蓄える。元気な自分をとり戻すことが、様々な問題の解決にもつながります。 休むことは、自分を守ることなんです。 家族や周囲の人は、休みたいと感じている本当の理由に寄り添って話を傾聴してあげてください。 決して「勉強しなさい」、「学校に行きなさい」、「頑張りなさい」とあおらず、共感してリラックスできる環境を作ってあげてくださいね。 家庭でのワクワク感をプラスして1日の楽しみを作ってあげることも効果的だと思います。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]