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【片橋先生コラム・第15弾】~捻挫(ねんざ)~

2021/11/26

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
片橋先生によるコラム・第15弾!

捻挫(ねんざ)

みなさん、こんにちは。
柔道整復学科専任教員の片橋です。
11月も後半になりました。今月は過ごしやすい比較的暖かな日が続きましたね。
お元気でしょうか。

打撲、挫傷に続き、今回は捻挫(ねんざ)の話です。

捻挫は身近なケガで、聞いたことはもちろん、経験したこともある方が多いと思います。

打撲と挫傷は主に筋肉が傷つくケガです。

対して捻挫は靭帯(じんたい)が傷つくケガをいいます。

靭帯をご存知ですか?

靭帯は骨と骨のつなぎ目である関節の周りにあります。

関節を補強したり、関節の動きを制限したりするのが役割で、ひも状の組織です。

肘や膝の関節が伸ばした状態でしっかり止まるのは靭帯の働きによります。

関節がスムーズに機能するためには、動く方向へは動くけれども、動かない方向へは動かずにしっかりと止まるという安定感が必要です。

安定していなければ十分に体重や力をかけることができません。

ですので靭帯を痛めると、不安定な関節になってしまい、痛みと共に正常では動かない方向へ関節が動くのです。

靭帯は身体中の関節にたくさんあるのですが、捻挫が最もよく起こるのはどこでしょうか?

そう、「足首」ですね。

スポーツ中に足首をひねったり、歩いていて足を踏み違えたりしたときに、足の裏が内側に向く格好になって、外側についている靭帯を損傷しやすいです。

足関節捻挫はケガの中で一番多いです。

さて、私には3歳の息子がいます。

その子が朝起きてきて、遊ぶものを持ってまた布団へ戻りました。

しばらくするとまた起きてきて、「手ってが痛いんだよ」と言います。

泣いてはいません。

私「どうしたの?どこ?」
息子「ブランケットで。ここだよ」
私「どれ?」

息子は毛布の下で遊んでいたようで、かけていたその毛布でケガをしたようです。

右手人差し指の付け根が痛いと言い、確かに赤く腫れています。

小さな子供はよくケガをしますが、打撲や切り傷がほとんどで捻挫はあまり起きないです。

まだ関節がしっかりとできておらず、軟らかいからです。

今回は布に指を引っかけ、指の付け根の横にある靭帯を痛めました。

右の人差し指を親指側に引くと左よりもぐらつきました。

不安定感がみられたのです。

ケガした人差し指を冷やしたあと、隣の中指と一緒にテープで止めて動かないようにすると、数日で痛みがなくなりました。

捻挫は日常的に起こるため、軽いケガとみなして処置をあまりしない人がいます。

しかし、靭帯は治りがよいところではないのです。

傷つき切れた断端が離れないように適切な固定をしておかないと、不安定感が残ってしまうことが多いんです。

捻挫をしてしまったときは放置せずに身近な接骨院や整骨院に行って診てもらいましょう。

(監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)

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