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【片橋先生コラム・第13弾】~挫傷~

2021/10/08

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
片橋先生によるコラム・第13弾!

挫傷

みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。

お元気でお過ごしでしょうか。

やっと緊急事態宣言が解除されましたね。

まだまだ安心はできませんが、気持ちは少し楽になりますね。

心の緩みが感染対策のゆるみにならないよう、自分の身を守りながら生活していきたいです。

「挫傷」は読めましたか?

「ざしょう」と読み、柔道整復師の仕事(業務範囲)です。

身体表面には創(そう、きず)がなく、内部の軟部組織が損傷された状態に「傷(しょう、きず)」を使います。具体的には挫傷は肉ばなれのことを指します。

肉ばなれというと経験がある方もいらっしゃると思います。

スポーツをしている最中に起こることが多いです。

走ったり蹴ったりの動作で発生しやすいため、特に下肢に起こります。

具体的には太ももの前後の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス)やふくらはぎの筋肉(腓腹筋)です。

筋肉は筋線維と呼ばれる細長い構造をしていて、左右の指同士を重ねたり離したりするようにして収縮(力を入れる)と弛緩(ゆるむ)をしています。

筋肉が収縮している時に、その筋肉にを強制的に引き延ばされる力がかかって筋線維が部分的に断裂するのが肉ばなれです。

踏ん張っているときがこの状態になっています。

疲労によって筋肉がスムーズに動かせない、寒冷、筋肉が硬い、反対の作用をする筋同士のバランスが悪いなどが原因です。

肉ばなれが起こると損傷したところが痛みます。
傷の程度によりますが、優しく触ると痛みとともにポコッと少し凹んでいるのを感じることがあります。
このへこみ(陥凹)があって、起きた原因が前述のような動作であると肉ばなれの可能性が高いです。
行っていた運動を止めてRICE処置をします。
RICE処置はケガの処置の基本です。

R: rest 安静
I : icing 冷却
C: compression 圧迫
E: elevation 挙上

これらは損傷部の腫れや出血、痛みを抑えるためにします。
ケガをした足が少し高くなるような姿勢をとって横になり、15分程度冷やします。
RICE処置ができなければ、そのまま接骨院やクリニックへ行きましょう。
安静と固定が治療の中心になります。
肉ばなれは筋肉に傷ができた状態ですので、傷口が寄るように、筋肉が少し緩むように固定します。

肉ばなれは繰り返しやすいのですが、原因の1つに傷口・傷跡の大きさがあります。
治っても傷跡は弱い部分ですのでそこが大きいと切れやすいのです。
また、再発防止のために運動前にストレッチをして筋肉をやわらかくしておくことや、ウォーミングアップをして体を温めるなどの準備、疲れをためないで体調を整えておくことが大切です。

(監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)

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