業界フェスタ 開催レポート― 就職、独立にも強い。業界と繋がる“リアルな出会いと学びの場” ―
2025年10月27日(月)、日本医専にて「第3回 業界フェスタ2025」を開催しました。
柔道整復学科・鍼灸学科の在校生を対象に、業界を代表する32社が来校。


学生と企業が直接対話し、治療・トレーナー・美容など幅広い分野の現場の声、企業の強みの技術、治療方針などを知ることができる貴重な1日となりました。
このイベントは、就職を控えた3年生はもちろん、1・2年生にとっても将来のビジョンを描くきっかけになる重要な機会。
会場には、真剣な表情で企業担当者の話を聞く学生たちの姿が多く見られました。もちろん、笑い声が響く場面も!
初の試み「卒業生交流会」も実施
今年は初の取り組みとして、業界フェスタの前後に柔道整復学科卒業生との交流会を開催。
在校生の要望に応え、卒業生2名がリアルな経験談を語ってくれました。

登壇したのは、板橋エリアで5店舗を展開する「ソリーゾ整骨院・整体院(株式会社SAGC)」で勤務する 石川さん(夜間部卒)
関東全域に店舗を展開する「株式会社HSコーポレーション ひらいはりきゅう整骨院」で勤務する 西久保さん(昼間部卒)
学生たちから寄せられた質問に、先輩たちは飾らない言葉で答えてくれました。
📘 苦手科目の克服法は?
西久保さん
「解剖学と生理学が苦手でした。国家試験の2週間前は、10年分の過去問を繰り返し解いて、丸暗記していました。答えだけでなく“なぜそうなるのか”まで理解すると、知識が広がっていきます。野々山先生の補習は絶対出た方がいいです!答えはわからなくてもいいので「次はこれを聞かれそうだな」って予測がたてられると、理解が深まります。」

石川さん
「僕も解剖学と生理学が苦手でした。間違えた問題を分析して復習することを徹底しました。
得意科目と関連づけて勉強すると“ここが繋がるんだ!”という発見もあり、モチベーションが続きました。わからないことは早めに先生に質問するのが一番です。」
現場で活躍する先輩たちが語る“実体験”に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。

💬 社会人になって感じた「学生の特権」
石川さん
「日本医専の先生方は本当に親身。先生が丁寧に教えてくれることは、学生の特権です!質問できる環境を最大限活かしてほしいです。あと学割は、ありがたかったです(笑)iPad購入やカラオケで勉強するときに学割使ってました!」
現役の社会人学生だった石川さんならではの言葉に、会場からは笑いも起きていました。
32社が集結!企業と学生の“真剣勝負”の場
今年の業界フェスタには、整骨院・鍼灸院・スポーツ・リハビリ・美容・トレーナーなど、多彩な分野から32社が出展。
(例:株式会社カスケード東京/株式会社オンアンドオン/株式会社コチキャリ/ReCORE鍼灸接骨院グループ/株式会社クマハラアスリートサポート/株式会社ハリハレ/カリスタ株式会社/株式会社あおばHD/株式会社HSコーポレーション/株式会社クラシオン など)
ブースでは、学生が積極的に質問し、企業担当者が一つひとつ丁寧に答える光景が印象的でした。
株式会社SAGC
「日本医専の学生さんたちは非常に真面目。就職先を選ぶうえで何を大切にするかをしっかり考えています。」
株式会社オベロン
「“どういう治療をしていますか?”と聞かれることが多かったです。」
株式会社GROWTH
「外傷を治したい、トレーナー活動をしたいという学生が多く、独立を目指す学生も多い印象です。技術に関する質問が多かったです。」



学生の声 ― 真剣に未来を考える一日
学生たちもそれぞれの立場で、多くの気づきを得ていました。

柔道整復学科3年生
「内定先の企業ブースに挨拶に来ました。先生や先輩の紹介で内定をもらいました。」
鍼灸学科3年生
「実際に話してみると、イメージしていた職場と違うこともありました。自分に合う会社が見えてきて参加してよかったです。」


鍼灸学科1年生
「50代で入学しました。どんなサロンや治療院があるか気になって初参加。全社カラーが違って驚きました。今日は6社まわったけどもう少し話をきいてみたいです!」
柔道整復学科3年生
「あまり下調べをせずに来ました。どんな技術や治療方針や研修があるのか聞いてみたいです。」
会場では、日本医専スタッフがブース選びをサポートする姿も。

「緊張して話しかけられない…」という学生に寄り添い、希望条件に合う企業を一緒に探すなど、あたたかいサポートも見られました。不安な状態でノープランで来ても大丈夫◎
卒業生も“採用側”で参加!つながる成長の輪
今回の業界フェスタには、なんと令和3年卒の卒業生が企業ブース側に参加。
「スマイルアンドサンキュー株式会社」で4年目を迎える柔道整復学科の卒業生、黒田さん。
母校で在校生へ現場のリアルを伝えてくれました。

「自分が堂々と語れる仕事に就きたいと思い、27歳の時に商社の営業から日本医専に入学しました。中学・高校時代はスポーツをしており、怪我をすることも多かったことから、スポーツトレーナーという職業やその取り組みについて興味を持ち始めました。
就職活動では3〜4社を受け、業界フェスタにも参加しました。その中で、自分の目指すビジョンややりたいことが一致したため、この会社に決めました。
弊社の強みは、実際に患者さんを治療するうえで必要な技術を研修でしっかりと学べる点と、地域に密着し、院の周りに住む患者さん一人ひとりを丁寧に治していきます。」
先生方も懐かしい再会に笑顔。

「すごい!おしゃれになったね!」「かっこよくなったね!」と声をかける場面も見られ、日本医専らしい温かい空気に包まれていました。
日本医専が大切にしている“就職・独立支援”
日本医専では、資格取得後の進路支援にも力を入れています。就職希望者には、今回のような業界フェスタなども通して、自分に合った職場を見つけるためのサポートを実施。また、独立・開業や院長や副院長を目指す学生向けに「独立開業ゼミ」を開講。治療技術だけでなく、経営・運営・接客・地域連携など、“経営者としての力”を育てる授業も展開しています。
日本医専は、「国家資格を取ること」がゴールではなく、日々即戦力を磨きながら「その資格でどんな未来を築くか」を一緒に考える学校です。
業界と、未来と、確かなつながりを。
今回の業界フェスタは、学生、卒業生、企業、そして教員が一体となり、「柔道整復師」「鍼灸師」という職業の可能性を共有する時間となりました。学生の皆さんにとって、この日得た出会いや言葉が、将来の一歩を踏み出す大きなきっかけになることを願っています。
就職にも、独立にも強い日本医専。あなたの“なりたい”を、ここから叶えていきましょう。