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日本医学柔整鍼灸専門学校

柔道整復学科 BLOG

【片橋先生コラム・第25弾】~灘校と酒と柔道と柔道整復師~

2022/08/05

日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

お待たせしました!

片橋先生によるコラム・第25弾!

灘校と酒と柔道と柔道整復師

みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。

夏本番ですね。暑い~~、のが寒いのより私はずっと好きです。いかがお過ごしでしょうか。

とっても暑いので室内がよーーく冷やされていますね。エアコンでのどをからす方もいますので、寝るときなどはお気をつけくださいね。

さて、昨日は柔道整復学校協会の社団設立30周年記念式典がありました。

私はお手伝に伺いました。

関西からお手伝いに来ていた教員の方とお話していて、たまたま灘校の話がでました。

灘(なだ)校はご存知ですか?

灘校

関西では超有名な学校ですね。

灘高等学校の偏差値は79、学年の半分が東京大学へ進学し、残りの三分の一が京都大学に進学するような名門校です。

日本一とも言える進学校です。

灘は日本酒の酒造業が盛んで、地域の酒造家たちは昭和2年に旧制灘中学校を創立しました。

酒造家のひとつに嘉納家があり、嘉納治五郎は親戚にあたります。

嘉納治五郎は以前、オリンピックのコラムで書きましたが、アジア初のIOC委員で日本講道館柔道の生みの親ですね。

嘉納治五郎も顧問として創立に尽力し、校是(教育上の根本精神)には柔道精神の『精力善用』『自他共栄』が採られました。

『精力善用』 何事をするにも、その目的を達するために精神の力と身体の力とを最も有効に働かす、ということである。(抜粋)
『自他共栄』 社会を成し、団体生活を営んでいる以上、その団体・社会を組織している各成員が、その他の成員と相互に融和協調して、共に生き栄えることほど大切なるはあるまい。(抜粋)

講道館によると、「精力善用と自他共栄は、社会生活の根本原則である」と嘉納先生は言っていたそうです。

初代校長は嘉納治五郎の愛弟子でした。

このような背景をもつ灘校は柔道が必修のようです。

明治維新以降、新政府によって医療制度が西洋医学へと整備される頃、接骨術(柔道整復術)は存続の危機を迎えていました。

そのとき、接骨や道場で生計を立てていた人たちの運動に力を貸してくれたのが、嘉納治五郎先生です。

この運動の結果、柔道整復師という名称で接骨術は今に生き残ったのです。

私は灘高出身でお酒と柔道を愛する医師のクリニックでお世話になっていて、灘校と柔道の深い関係を聞いていました。

学校協会の式典ではお一方のご挨拶に、「兵庫県の灘校の設立に柔道の加納治五郎先生が関っていた」とありました。

疎遠になっているクリニックの先生に教えていただいたことを懐かしく思い出しました。

来月上旬には数年ぶりに柔道大会が開催されます。

(監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)


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