【浮谷先生コラム・第4弾】あごの話

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

今回は、浮谷先生のコラム第4弾です。

あごの話

こんにちは。柔整科・浮谷です。

3月は旅立ちの季節、柔道整復学科・鍼灸学科3年生の皆様ご卒業おめでとうございます。

新たなスタートへ向けて夢いっぱいのことでしょう。幸多からんこと期待しております。

さて私のブログも4回目になりました。今回は柔整と歯科の共通のテーマのひとつ

「顎(あご)の話」をしようと思います。例によって国家試験不適切問題?を1問。

 

【問題】大あくびをしたらあごが外れてしまいました。あなたならどうしますか? 

    一つ選んでください。

1、必死になって自分ではめるよう努力する。

2、接骨院で柔道整復師の先生に治してもらう。

3、歯科医院で歯科医に治してもらう。

4、大学病院で治してもらう。

 

さて、いかがでしょうか?

この問題、専門的には「顎関節脱臼」と言って外科学、歯科医学、そして柔道整復学で勉強する分野です。

【解答】結論から申しますと、どれも○になります。

このように国家試験でいくつも答えが考えられる場合、あるいはどれも正解にならない場合は「不適切問題」として処理されます。

それはともかく、設問ごとに考えてみましょう。

【解説】

1:外れたあごを自分で治せるならそれで良いのです。

中には通常の開口やわずかな力であごが外れやすい人がいます。そのようなケースを習慣性脱臼と呼びます。

問題はご自身でどうしても治せない場合にどうするか?です。

2:「柔道整復学」の教科書に出てくるわけですから、当然接骨院の先生に診てもらえます。

ただし実際の現場で外れたあごを治す(徒手整復と言います)ケースは少ないようです。

本校の非常勤講師・増田先生はご経験豊富で、歯科医が治療中にあごの外れた患者さんを連れて訪れたそうです。

増田先生に限らず、あごの脱臼整復術は柔道整復師の中に歯科医よりも優っている先生が多くいらっしゃるかもしれません。

3:歯科医院で歯科医に治してもらう。

正解です。文句ありません。

ただしどこの歯科医もすぐに治せるほど経験あるかと聞かれれば?マークです。

なぜかというと学生時代はもちろん、臨床の現場でも顎関節脱臼に遭遇するケースは滅多にないからです。

これは柔道整復、つまり接骨院の現場でもあてはまるようです。

症例としてそれほど多くは見られず、現に臨床経験の浅い私は一度も直接整復したことがありません。

たった一度、歯科医になり立ての頃、先輩の歯科医院で院長の患者さんの徒手整復を見学しただけです。その先輩も徒手整復術は現場で2度目だと言っていました。

やはり当時も症例は少なかったのです。院長が見事に回復させたのを見て「さすがですね!」と言ったら、院長いわく「プロだからな。」この言葉に自身の未熟さ、非力さを痛感しました。

4:大学での治療となると、専門外なので詳しくは存じませんが外科整形外科などが関係してくるでしょう。

歯科関連では口腔外科がありますし、場合によっては矯正科補綴科(義歯・入れ歯

系)が加わるケースもあります。

子供であれば小児歯科が関係します。

いずれにせよ医科や歯科の大学病院では当然ながら「患者さん扱い(この点は一般開業医も同じ)」ですので、単なる整復術にとどまらず、なぜあごが外れるか?の根本原因を突き止める研究や治療も兼ねる場合があることを知っておいた方が良いでしょう。

今回も少々長くなってしまいました。「あごの話」機会あればまた記したいです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

(監修/浮谷英邦先生:歯科医師・介護支援専門員)

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