柔道整復師・鍼灸師を育成する専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校

柔道整復学科 BLOG

【片橋先生コラム・第20弾】~金子みすゞと敬心学園~

2022/03/25

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
片橋先生によるコラム・第20弾!

金子みすゞと敬心学園

みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。

春めいてきたら夏日が続き、寒の戻りで雪がちらつくという温度差の大きな時期ですね。

体も服装も天候に合わせるのが大変です。いかがお過ごしでしょうか。

さて、先日の卒業式でのことです。

奥田校長がお祝いの言葉の中で、童謡詩人 金子みすゞの詩を引用されました。

すると、小林理事長が驚くべきことをお話されたのです。

——昔、グループ校に在籍されていた学生さんが、詩が書かれた三冊の手帳を持参され、「これをぜひとも出版していただきたいです。」とおっしゃいました。
とても熱心なので私はその詩編を出版することにしました。
きっとそんなには売れないと思っていたのですが、出来上がると反響がものすごく、すぐに増刷することにしました。

この学生さんは金子みすゞの研究者であった矢崎節夫先生で、日本児童文学専門学院(現在の日本児童教育専門学校)に在籍されていたようです。

依頼された小林理事長は、『金子みすゞ全集』をJULA出版局から出版したのでした。

今では教科書に載っているほど有名な詩人ですね。

存命中に活躍されながらも、短命でしたから忘れられており、この全集がきっかけで広く知られるようになったのです。

私は詩にあまり興味がなかったので記憶にないのですが、次の詩はどこかで見て知っています。

『私と小鳥と鈴と』

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

「みんなちがって、みんないい。」

すてきなフレーズです。

安心感があります。

大正時代末期から昭和初期の作品ながら、多様性を認める現代にしっくりきます。

(監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)


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