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【片橋先生コラム・第6弾】ワクチンのはじまり

2021/05/07

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

片橋先生によるコラム・第6弾です♪

ワクチンのはじまり

みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。
春うらうらと~、お元気でしょうか。
暖かくなって一気に夏日と思ったら、寒くなって、強風、乾燥、雨とコロコロ変わる気候に体がなかなかついていけません。季節の変わり目、無理せず穏やかに過ごしたいものですね。

新型コロナウイルスのワクチン接種が日本でも始まりましたね。
欧米では昨年から行われていて、感染者数が大幅に減った国もあります。
ワクチンは感染症に対する薬の一種ですが、病気になる前に摂取して体の中に免疫力をつけてその病気にかかるのを防ぐ、あるいは軽症に抑えるものです。
体には、病原体が入ってくると抗体(こうたい)という物質をつくり出して攻撃する力があります。このしくみを免疫といいます。一度抗体ができれば同じ病気にかからなくなります。

ワクチンの開発は18世紀の終わりです。
エドワード・ジェンナー(Edward Jenner 1749~1823)というイギリスの医学者が痘瘡 (天然痘)のワクチン接種を成功させました。

痘瘡は非常に感染力の強い天然痘ウイルスにより引き起こされる致死性の高い病気で、世界中で流行していました。感染すると高熱がでて、体中に膿疱ができます。治った場合も醜い発疹の跡が残りました。

ジェンナーは、牛の乳搾りを職業にしていた患者から、「牛痘(ウシがかかる天然痘)にかかった人は、天然痘にはかからない」という話を聞きました。そして、この力を利用した「種痘(しゅとう)」という予防法を考えました。
痘瘡は紀元前から恐れられていた病気のため、「一度かかるとかからない」または「軽く済む」ことは経験としてわかっていました。何とか軽くかかって命を守ろうという試みが世界中で行われてきたのですが、上手い方法はまだありませんでした。
このことはジェンナーももちろん知っていて、乳搾りの話から、痘瘡ほど危険ではない牛痘にかかった人の膿を、まだ痘瘡にかかっていない人に注射して痘瘡の抗体をつくる方法を思いついたのです。彼は研究と実験の末、種痘を完成させました。
このワクチンの効果は確かだったので、急速に世界へ広がっていきました。

種痘の完成にはジェンナーの気づき、アイディア、努力とともに、師であったジョン・ハンターのアドバイスの影響も大きかったそうです。
“Do not think, but try. Be patient, be accurate!” (考えるな、とにかく試してみるんだ。辛抱づよく、そして正確に。)


(監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)

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