【授業レポート】柔道整復学科:肩こり・腰痛の特別講座
2024/06/08
日本医学柔整鍼灸専門学校柔道整復学科 学科長の森下です。
柔道整復学科卒業生の小板橋先生が、臨床現場で培った施術技術を後輩に伝えるために特別講座を開催!
主なテーマは肩こり・腰痛などの慢性痛へのアプローチ方法についてです。
1年生から3年生まで幅広く参加し、交流もできて終始とても楽しい雰囲気でした!
小板橋先生が実際に臨床現場で使用するAI姿勢分析や腰痛施術の考え方などを紹介してくださり、学生さんは熱心に耳を傾けていました!
そしてよくある肩こりについても医療の視点で考え直しました。
そもそも肩こりとは何なのか…そんなところから皆で話し合いました。
そして、具体的な肩こりへのアプローチ方法を伝授していただきました。
今回の特別講座は全部で5回。
そこで基本的なことを身に付けることができるメニューとなっています。
柔道整復師は急性痛の対応だけではなく慢性痛の原因を自分自身で見極めそこに直接アプローチできる国家資格である、ということが学生さんに伝わると思いました。
小板橋先生には、母校にて講座を開いてくださり本当に感謝しています。
学生の皆さんも、この機会に是非先輩の技術を身につけていきましょう!!
日本医専のTikTokにも登場しているので、是非ご覧ください♪
@nihonisen 国家試験に向けて、卒業生から応援メッセージ✨ #柔道整復師 #鍼灸師 #スポーツトレーナー #専門学校 ♬ Kitto Daijyobu – Little Glee Monster
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2024/09/27コラム
- 【川﨑先生コラム】ケガからのスポーツ復帰のリハビリテーション
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第58弾をお届けいたします! ケガからのスポーツ復帰のリハビリテーション ようやく秋らしくなってきましたね。 夏バテがあるように、日によって日中と夜間の寒暖差や日によって気温差のある9月・10月は、体への負担がかかり自律神経が乱れやすいため「秋バテ」になってしまいます。 とくに今年は猛暑で夏の疲れも残り体調を崩しやすい方も多いと思います。 食欲の秋・スポーツの秋です。過ごしやすい今の季節だからこそ、軽い運動やストレッチなど体を動かして血流を良くし、体を温める食事を取り入れ冷やさないように心がけ、冬に向けて免疫力をUPさせて体調を整えてくださいね。 さて、私が膝の内側側副靭帯を断裂損傷して約2か月になります。 そろそろリハビリを始めて、スポーツ復帰をしていきたいと思いリハビリを開始しています。 柔道整復師なので自分ではどうしていくのが良いのかメニューを考えていますが、一人ではできないこともあったりして治療院の先生にもお手伝いして頂きながら回復に努めています。 同じ柔道整復師の先生ですがやはりきめ細かい対応とご指導を頂いて「心強いなぁ~」と感じました。 今回は、柔道整復師が行うケガからのスポーツ復帰のリハビリテーションについてお伝えしたいと思います。 リハビリテーションとは WHO(世界保健機構)の定義によれば、「能力低下やその状態を改善し、障害者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含む」とされています。 少し難しいですが、簡単に言うとその人が「自分らしい生活」を送ることで、可能な限りの機能回復を行い患者様の活動が向上し生活がしやすくなること。 そして、日常生活活動や社会活動が向上し、活動を通じて周囲の人とのコミュニケーションが増え幸福度が向上することを目指しています。 ここに関わる医療スタッフは、医師、看護師、理学療法士、言語聴覚療法士、作業療法士、そして柔道整復師も含まれており、それぞれの専門分野における知識と技術、そのスキルを認識しお互いに患者様の治療に最適な環境を作り上げる必要があります。 医療現場における柔道整復師の役割は、スポーツ現場や日々の臨床現場でも多岐にわたり重要性が高く、ひとり一人の患者様に合った治療を他種職の人達と連携しながら貢献しています。 柔道整復師と外傷予防 柔道整復師は外傷に対する役割が大きく、スポーツ現場で発生した骨折・脱臼などの骨関節損傷の応急処置(固定や整復)は医師と柔道整復師のみに許されています。 固定技術や適切な初期治療は、医師以外の他の他種職よりも柔道整復師は知識が深く、トレーナーやセラピストとして急性外傷以外でも、骨端症や靭帯炎、筋炎、腱炎、腱鞘炎、関節炎、絞扼性神経障害などのスポーツ障害(overuse障害)に対する治療も役割として担っています。 そして、回復後の適切な機能訓練やリハビリトレーニング(物理療法や運動療法)などにより早期回復と再発を予防し、ケガや痛みからの復帰をサポートしています。 柔道整復師が行うリハビリテーション 柔道整復師は、主に接骨院(整骨院)、スポーツ現場、整形外科などでお仕事をしている方が多くいます。 その他、フィットネスジムや美容関係、介護施設など様々な分野で知識や技術を活かし活躍しています。 ある高校生がケガをした時に接骨院に通ったという話を聞きました。 その時に治療をしてくれた先生が「何の資格を持っているか?」と聞いたところ、知らないということがありました。 職業の認知はまだまだなのかな~と感じています。 ケガをした時に接骨院(整骨院)へ行くとどのように治療やリハビリテーションをしてくれるのでしょうか。 さて、接骨院(整骨院)では、外傷(ケガ)の場合、他の医療機関と同じく各種健康保険を利用した施術が受けられます。 その他、交通事故や労働災害によるものや市区町村に認められた生活保護も適応できます。 また、急性外傷以外の痛みなどは保険適応外ですが施術を受けることができます。 急性期のケガからコンディショニングケアまで対応できるのは柔道整復師の資格の強みです。 ケガや体の痛みに対して患者様と相談しながら症状に合わせた物理療法(電気療法・温熱療法・寒冷療法)や手技療法(マッサージ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格矯正)などを行い患者様にとってベストな治療方法を計画して回復まで施術を行っていきます。 患者様の要望に応えひとり一人に合ったオーダーメイドの施術をしていくのが柔道整復師の魅力でもあります。 1.急性期(受傷直後) 痛みや炎症を抑えるために寒冷療法を行い、組織の修復促進と痛みを軽減させる物理療法を行います。 ケガに対して症状に応じた固定やテーピングなども取り入れ疼痛緩和と患部の安静を図る治療をします。 2.急性期が過ぎた頃(炎症が収まった頃) 炎症が収まってきた頃は損傷組織の修復を促進させる物理療法を行い、固定範囲や方法を変更し患部を安静にさせながら可能な範囲で運動療法やトレーニング、手技療法を取り入れ機能回復を図ります。 固定や安静により患部外の機能も低下するため、二次的に発生した痛みや筋の過緊張がある場合は、リラクゼーションを目的とした運動や全身バランスを整えるケアもしていきます。 これを行うことで回復期のリハビリテーションを無理なく行っていくことができます。 注意したいのは、筋組織の修復期は7日~10日、靭帯や腱組織は6週頃に組織の細胞成分(コラーゲン)の配列が整います。 損傷の程度により回復に要する期間に差がありますが、筋の完全修復は約3~4週間、靭帯や腱組織の完全修復は約3~6ヶ月です。 安静時期に無理に運動を行ってしまうと、修復された組織はまだ強度の弱い線維のため再損傷や治癒時期が延びたりしてしまいます。 スポーツ選手で早期の復帰を目指す人ほど、しっかりとリハビリを行う時期を決めて安静期間が大切だということを理解してほしいと思います。 3.疼痛が緩和した頃 炎症も痛みも治まってきた頃から、組織の完全修復を促進させる物理療法と低下した筋力を回復させる運動療法を行っていきます。 運動療法は、自分の筋力のみで行う自動運動(抵抗も負荷もない運動)で、関節を動かさない等尺性収縮(アイソメトリック収縮)を中心に行っていきます。 その他、継続的に手技療法と全身バランス運動を行います。 4.回復期(組織修復が完了する時期) 自動運動がスムーズにできるようになり運動による痛みがない時期になります。 この時期から少しずつ徒手抵抗や重錘、ゴムチューブを用いていこうをかける自動抵抗運動で、筋に負荷をかけて収縮と張力をかけながら等張性収縮(アイソトニック収縮)運動を行います。 そして、単関節運動(開放性運動連鎖)を中心に行うことで日常生活やスポーツ動作の一部の運動に似た動きを再教育していきます。 引き続き物理療法や手技療法を継続し、柔軟性を高めるストレッチをしていきます。 5.リハビリ期 スポーツ復帰に向けて必要な運動療法や筋力増強運動、関節可動域訓練、ストレッチを積極的に行っていく時期になります。 多関節運動(閉鎖性運動連鎖)を中心に行うことで複雑な動きを再教育していきます。 柔軟性や筋力の不均衡などもこの時期にしっかりと改善し、スポーツ選手では競技レベルの運動が正確にできるように全身の機能を回復させ、ケガをする前と同じ動きができることを目標として取り組んでいきます。 おわりに ケガからのスポーツ復帰は、スポーツ選手もスポーツを楽しむ方も基本的なリハビリテーションの考え方は変わりません。 そして、スポーツや日常生活への復帰後は、再発防止のためのコンディショニングケアを継続していくことも必要です。 ケガの回復の目安は、荷重時に痛みがない、筋力は健側とほぼ変わらない、上半身と下半身のバランスが安定し左右差がない、関節の可動域に左右差がなくバランスよく動かすことができているか、身体の柔軟性があり均等に動かすことができているかなどを確認し、問題がなければ本格的な競技復帰をしてもいいと判断できると思います。 痛みだけの評価は、回復の目安とならないので機能を確認していくことが大事です。 焦りは禁物です。復帰のタイミングは慎重に判断しましょうね。 患者様の目的に合わせた復帰計画を立て、メンタルケアを含めたトータルケアサポートするのが柔道整復師の大切な役割です。 これからも皆様のケアに心を尽くしていきたいと思います。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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2024/09/19コラム
- 【片橋先生コラム】日本医専 野球部
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は柔道整復学科専任教員 片橋先生によるコラムの第58弾をお届けします! 日本医専 野球部 先日、日本医専 野球部の練習におじゃましました 練習場は学校の近くに2ヵ所あります 今回の練習場はこちら👇 快晴に緑のグラウンドが爽やかで気持ちがいいですよね この日は試験の合間ということで、参加の学生数は少ないということでした メンバーは柔道整復学科の1年生、2年生、3年生、鍼灸学科の3年生でした 昼間部も夜間部もいて、静かながらコミュニケーションがあって。 暑いながらときどき吹く風の中、メニューをこなしながら非常によい雰囲気でした 女性もいましたよ 野球は初めてという方もいました 学校のある高田馬場は新宿区ですから大都会。 高いビルがあってお店屋さんが所狭しと並んでいます 学生の多い街でもあり、外国からの留学生も大勢います 都会のにぎやかさとともに、スポーツができる環境がある これは学生さんにとって心身ともにリフレッシュして学習や仕事のメリハリもついて、きっとよい生活のリズムを作っているのだと思いました ところで、野球の調子は絶好調だそうです ピッチャーのボールがきれーに真っすぐに飛んでホームランが何本も放たれる 素人の私がみても「うまいよねー」でした 日本医専には野球部以外にもサッカー部やダンス部、柔道部などの部活があります ぜひ、チェックしてみてくださいね (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)]
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2024/09/17コラム
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 柔道整復学科専任教員、山中先生によるコラム 第33弾をお届けします! 退職します 私が担当する最後のコラムになります。 21年前に日本医学柔整鍼灸専門学校に入学してからを考えると、人生の半分近くを同校にお世話になりました。 18歳で柔道整復学科に入学した時のことを、昨日のことのように思い出せます。 寂しいですが、日々前進あるのみです。 そんな寂しさを吹き飛ばすツボをご紹介! ※寂しいのは私だけか…………な? ①百会(ひゃくえ)穴 頭のてっぺんにあります!心地よい強さがオススメ! ②内関(ないかん)穴 手首から指3本、腱と腱の間にあります!ゆったりとした気持ちで押しましょう。 ③湧泉(ゆうせん)穴 足の裏にあり、指をぎゅっと曲げた際に最も窪んだ場所にあります。 ①~③、頭のてっぺんから足の裏まで刺激をしてみましょう。 気持ちも新たに過ごすお手伝いが出来ると思います。 心地よい強さで押してみてくださいね! 私のコラムを読んでいただいておりました皆様ありがとうございました。 皆様が健康で、素晴らしい日常が遅れることを願っております。 また、どこかでお会いしましょう。 ありがとうございました。 日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 専任教員 山中 直樹 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー地域フロンティア代表 。 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー講師。 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師。 山中先生、学生時代から教員時代まで、長い間この日本医専を支えてくださりありがとうございました! お別れはとても寂しいですが、新しいスタートをきる山中先生を日本医専はこれからも応援しています! ▽山中先生は本校TikTokにも登場✨ 是非ご覧ください!▽]
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2024/09/06コラム
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第57弾をお届けいたします! 天人合一 今年は猛暑が長く続きましたね。 まだまだ暑い日が続きますが、朝・夕は涼しくなり秋らしい空気を感じます。 毎日、エアコンをつけっぱなしで外気温との差により自律神経が乱れまくり! 睡眠状態も悪く疲れが残って何となく体がだるい、頭痛がする、気力が湧かないなどを感じている方が多いのではないでしょうか。 「疲労感」は私たちの体の恒常性(ホメオスタシス:一定に正常な体の働きを維持しようとする機能)の異常を知らせてくれる症状の一つです。 恒常性は免疫・内分泌・自律神経の3つのシステムがあり、身体の内・外からのストレスから守っています。 疲労感を長く感じていると体だけでなく心も疲労してしまいます。 夏の疲れを残さず、心も体も健やかに過ごすために、適度な運動・睡眠・食事を見なおして秋の季節に備えていきましょう。 東洋哲学の「天人合一」の考え方 「天人合一」とは、人は自然の中の一部であり、大自然の摂理に従って変化しながら生きているという教えです。 大自然の変化を変えることはできないので、人間の活動もそれぞれの風土や四季の変化に合わせて陰と陽、休息と活動を繰り返すことが自然と調和した生き方です。 つまり、春夏秋冬の変化に合わせて生活をし、人体に起こる影響を予防したり、避けたりする生活の工夫が健康の秘訣だということです。 五臓は「One Team」 中医学の考え方で、自然界を構成する基本物質(五行説)に木・火・土・金・水があります。 その基本物質を人間のからだに応用すると、肝・心・脾・肺・腎という5つの臓器(五臓)に当てはめることができます。 この五臓は西洋医学でいう臓器と同じではなく、東洋医学では様々な役割を担い、お互いに助け合い(相生)牽制し合い(相克)ながら体のバランスを保つように働いています。 このバランスを保つ状態が健康ということです。 五臓の相生相克関係が崩れ、どれかの臓器の働きが悪くなると他の臓器にも影響を及ぼし体に不調をもたらすので、五臓は「One Team」なのです。 その他に、季節も五臓の働きと関連があります。 春は肝、梅雨は脾、夏は心、秋は肺、冬は腎に関連した体調の変化が起きます。 季節や五臓に関連する食事を摂ると体の不調の改善に繋がります。 夏から秋の季節 夏の五行は「心」に関連があり、夏の暑さと湿気は食欲を低下させて夏バテに繋がり免疫力を低下させます。 夏は、暑さによる「暑邪」と雨による湿気の「湿邪」に悩まされる季節で、高温多湿の時期に多い不調は胃腸です。 特に湿邪は、五臓の「脾」に関連し、「脾」は母なる大地ともいわれる臓器です。 脾が弱り胃腸の働きが弱くなると、飲食物から「気」「血」「水」の栄養を作り出せなくなり、体に運ぶことができなくなります。 それにより、むくみ・頭痛・めまい・食欲不振などが起こりやすくなります。 夏の暑さは、五臓の「心」の機能に影響し、気を消耗して疲れが溜まり、自律神経が乱れて不眠や精神的な不調が出やすくなります。 夏は暑さ(暑邪)と湿気(湿邪)に悩まされますが、秋風が吹く頃になると気温は徐々に下がり、空気が乾燥しはじめます。 秋の五行は「肺」に関連があり、「肺」は湿気を好み乾燥を嫌う性質があります。 寒さや乾燥などの影響を受けやすい臓器で、乾燥の邪「燥邪」が体に影響すると、肺の働きを低下させ免疫力を低下させてしまいます。 「肺」の五臓での役割は、呼吸や気の生成、運搬などで、皮毛を通じて外からの邪気から体を守ることです。 夏の湿気の多い季節は元気に働いていた肺は、秋の乾燥した季節になると弱くなり咳が出るようになります。 そこに寒さと乾燥が大好きなウイルスが活発に活動するためカゼを引きやすくなってしまいます。 「肺」は「脾」と一緒に「気」を作ります。 秋は「気」を蓄える時期ですが、夏に消耗した「気」を回復することができないと、秋になっても気力が湧かず、集中力が低下する、手足が冷える、寒がる、便秘、鼻炎、カゼをひきやすいということが起きてしまいます。 秋に取り入れたい食材 肺の機能を高めて体の中から改善することが大切です。 「医食同源」「食は命なり」という言葉があるように、食生活の工夫により、病気にならない体づくりを意識することが治療の一つになります。 「肺」は五行では白が関連しています。 「肺」を潤す白い食材や旬の食材を中心に、食事に取り入れると良いですね。 〇体を潤す 梨:体の潤いを増やす、体の熱を取る、咳を止める、痰を取り除く、二日酔いに効能があります。 熱がある時や肌荒れやかゆみなどの肌トラブルのある方にお勧めです。 杏:咳を止める、腸を潤すなどの効能があり、咳嗽、喘息、便秘の改善に活用されています。漢方で杏の種は杏仁という生薬として使用されています。 杏仁豆腐やアプリコット(杏)のジャムなど甘味のものでよく使用されています。 白きくらげ:体の潤いを補う、肺を潤す、胃を健やかにするなどの効能があり、秋の乾燥に弱い肺を守り、喉の渇きを止めたり、乾いた咳を止めたりする効果があります。 肌をしっとりさせる効果があるので肌荒れ改善にお勧めです。 ゆり根:肺を潤して咳を止める、心の熱を取り、精神を安定させる効能があります。 から咳や痰が絡む咳、精神不安や不眠などの改善に使用されています。 〇気血不足による疲労改善 ぶどう:気血を補う、尿の排泄を促進、喉の渇きを止める、安胎などの効能があり、疲労回復や貧血、喉の渇き、むくみなどの改善に活用されています。干しぶどうには鉄分も多く含まれ補血や血虚の方にお勧めです。 〇体の熱を取る 柿:体の熱を取る、肺を潤す、喉の渇きを止める、二日酔いなどの効能があり、乾燥から咳や喉の渇き、二日酔いなどに活用されています。 柿は秋の体調管理にとても良いフルーツです。 干し柿は冷やす性質が緩和されるので冷えが気になる人にはお勧めです。 カニと一緒に食べると食べ合わせが悪く腹痛や下痢を引き起こすので気をつけて下さい。 柿は実や葉だけでなくヘタまで漢方薬に使用されており、しゃっくり止めの漢方薬として使われています。 〇風邪の症状改善 紫蘇:紫蘇の葉は、風邪の初期に使用され吐気を抑える働きがあります。 紫蘇の実は、痰が溜まって胸が苦しかったり咳を抑えたり、腸を潤して便秘を改善する効能があります。 葉も実も気の巡りを良くする効果もあります。 紫蘇はおにぎりやお漬物でよく食べられていますね。 桑の葉:風邪の邪気を払う、肺の熱を取り潤す、目の不調を改善するなどの効能があり、風熱感冒から咳、頭痛、目の充血などの改善に使用されています。 最近では、食後の血糖値上昇の抑制に効果があるとされ糖尿病やダイエットしたい方に健康茶として飲用されています。 枇杷の葉:肺の熱を取って咳を止める、胃に熱を持った時の吐気や嘔吐を止めるなどの効能があります。 慢性漢方薬では副鼻腔炎や鼻づまり、花粉症に使用されており、健康茶として飲用している方も多い食材です。 終わりに 中医学の『黄帝内経』には、「季節の法則に背くことなく養生すれば100歳まで生きることが可能である」と書かれています。 季節の旬のものを食べることで、その季節に合った効能が得られるという考え方であるため、普段の食事やその日の体調に合わせた季節ごとの旬の食材を使うだけでも、体の中から改善し「未病」(まだ病気ではない状態であるがバランスが崩れている状態)を防ぐことに繋がります。 夏バテが続いている方は、発酵食品で腸活をしていくのもお勧めです。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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2024/09/02コラム
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は柔道整復学科専任教員 片橋先生によるコラムの第57弾をお届けします! さんかくきん 今日のお話は「さんかくきん」です 三角筋ではなく、三角巾 三角巾というと…頭に被って、エプロンをして、お鍋を持って、レッツクッキング♪ って、ことではありません 医療で使用する白い布の方です 広げると大きな二等辺三角形をしています どのような使い方をご存知ですか? 「首にかけて腕を吊る」が頭に浮かんだ方が多いですよね 接骨院や整形外科ではこの使い方がほとんどだと思います では、腕を吊る際に三角巾のどこを体のどこにもっていくかはおわかりですか ポイントは三角巾の三隅のうち、直角になっているところです 二等辺三角形の頂点であるココを、肘に当てるのです あとは、腕を包んで両端を首で結んで完成 肘の角度は90度が基本です 腕が下がってしまうと重いんです 余った端同士を結びます この結ぶ位置は首の後ろと思われがちですが、首の横がいいですよ 首の後ろは筋肉が薄く、背骨の出っ張りがあったりで、長く三角巾をしていると痛くなってしまうんです ですから、少し肉厚の部分に結びます 結び目がシャツの上になるようにすると、より痛くなりにくいです 肘の余分な布は結んだり、中に入れ込んだりします 疾患やケガの状態によって、腕の位置を変えて吊ることもあるんですよ また、三角巾を細長くたたんで使うこともあります こちらは、次回にご紹介しますね (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)]