「このままで、本当にいいのか?」自分を救ってくれた過去の経験をもとに
選び直した道は“人の痛みに寄り添う治療家”としての未来。その選択は、彼の人生を変えた。
そして今、彼は誰かの未来を変えようとしている。
「大学卒業後に専門学校?」そう驚く人もいるかもしれません。
けれどその選択には、人生を見つめ直した確かな理由と、静かな情熱がありました。

今回お話を伺ったのは、今年の春に大学の生命科学部を卒業後、本校に入学した

日本医専・柔道整復師学科 昼間部1年生の吉岡 悠大(よしおか ゆうた)さん。   この道に進む影響を受けた地元の接骨院で仕事をしながら日本医専に通学。進路を大きく変えて歩き出した吉岡さんに、今の思いと未来への展望を伺いました。

 

「このまま就職していいのか?」一度立ち止まった、就活のとき。

──まず、柔道整復師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

 

大学では植物の病気を研究していたんですが、就職活動をしていく中で、
自分が本当にやりたいことは何か?って考えたんです。

 

大学に入った当初はコロナ禍で満足して通うことができなかったのと
自分自身の専門分野にたいしてモチベーションなども変化してきて

就職活動の時に自分の将来を考えました。ちょうどその時塾の先生のアルバイトをしていました。

 

1対1、1対2のスタイルで生徒と向き合う仕事が自分にすごく合っているなと感じていて、
同じように社会人になってもこのスタイルの仕事をしていきたいと思いました。

 

“寄り添いながら何かを伝える”という形が好きなんです。

──もともとは理系で、研究職などの進路を考えていたんですよね?

 

はい。植物関連の会社や工場勤務などを考えていたんですが工場見学の際に

「温度が低い環境で働いたりすることは、自分の体質には合わないかも」と思ってしまって。
そのとき、ふと昔お世話になった地元の接骨院のことを思い出しました。

「治った経験がある」それが医療の道へ進む原点になった。

──接骨院には、どんなご縁があったのですか?

 

高校生の頃、受験のストレスで自律神経を崩してしまって…。
いろいろな病院に行ってもよくならなかったときに、
今働いている地元の接骨院に通って助けられました。

 

自分に合っていたのが、東洋医学で「治った」という実体験と恩を感じていて
今度は自分が、そういうことを提供できる立場になりたいと思い
お世話になった接骨院を調べてみると、ちょうどアルバイトを募集していました。

「塾の先生」も「柔道整復師」も相手に寄り添う仕事

──塾講師から柔道整復師へ。スタイルは違いますが、共通点も?

 

塾も柔道整復も、相手と1対1で向き合いながら変化を見ていく仕事です。

生徒が理解してくれたときの表情や、患者さんが「楽になった」と笑ってくれるときの顔。
僕にとっては、目に見える変化ってすごく大事なんです。

 

植物の実験でもデータ上ではみえるけど、目では見えない実験がたくさんあります。

そういう実験がある中でも目で見えるものが僕は好きで、
肉眼で絶対にみえる実験を選択して、目で見て感じて結果をフィードバックすることをしていました。

 

塾の生徒や患者さんも、表情ですとか目で見える視覚からの情報は、
僕にとってはすごい大事だとおもっているのでそこは重視しています。

──日本医専での実習もすでに始まっているそうですね。

 

はい。まだできることは限られていますが、
実習もアルバイト先の接骨院も、患者さんが通い続けてくれて、
痛みが軽減していく姿を目の当たりにしています。

今までやってきた、植物の病気の研究や塾の先生の仕事と通じるものがあると再認識しました。

 

──日本医専を選んだ理由は?

 

日本医専は都心で通いやすいのと、いろんな学校に体験や見学に行きましたが
先生たちの優しそうな感じですとか、教室の机や備品のきれいさとかですとか
授業体験で包帯をまいたり色んなことをさせてもらえて、

実際に入学した後にも他の学校ではできないような実技を多めに

やらせてもらえているのではないか?と思いました。

 

他の学校とは比較できないのですが、
やはり実技は多いのではないかと自分の中では思っています。

「周りと違う進路」に 不安がなかったわけじゃない。

──大学を卒業して専門学校に入るのは、珍しい進路ですよね。

 

正直、今でも少し考えることはあります。大学の友人と会うと、会社に就職していたりするので。

いろんな進路があると思うのですが、自分の周りでは珍しい進路変更だったので、今の現状や将来性など少し不安になることもありますが、一度自分で選んで進路決めたので、それに向かってしっかりやっていこうと思っています。

 

 

──同じような進路変更を考えている方へ、メッセージはありますか?

 

大きく変える進路変更に関しては、責任を感じてしまうので、大きく勧めたり、逆に否定したりもしたくないのですが、僕自身はストレートに大学進学しそこからの進路変更は勇気がいるものでしたが、もし迷っている方がいましたら、周りの目は気にせずに自分の考えていることを大事にしたり、家族や親しい友人などに相談して決めるのがいいのではないでしょうか。

 

「今の自分」ができることを 3年後に“本当に触れられる人”になるために

──これからの目標や夢は?

 

まずは柔道整復師の国家試験に、自信を持って合格できるように3年間過ごしたいです。

合格がゴールじゃなくて、「患者さんに安心して触れられる人になる」ことが本当のゴールです。そのために、今から現場経験を積みながら、知識や技術を確実に身につけたいです。

 

今ですとSNSが普及して周りの目やいろんなことをすごく気にして精神的にバランスを崩す人が増えてきたので、身体と精神的な面もケアできるようになり、表情も変えていきたい。

 

自分自身が大変だった時期やケガなどをしていた時の経験をもとに

「実際にならないと分からない」患者さんの痛みや悩みに寄り添える、共感できる先生になりたいです。 可能であればできるかぎりのことはしてあげたいです。

 

──10年後のビジョンも教えてください。

 

今働いている接骨院でもっと経験を積ませてもらって、将来的には独立を目指しています。

そのための準備や勉強をしていきたいです。

でも、まずは自分の家族や親しい人たちが、健康で笑っていられるように。

仕事で恩返しをしていきたいです。ただ未来があるというより、すこやかな未来がある。

「人の未来を、すこやかにする」こと。

入学してみて周りの人たちはどうですか?

 

 

入る前は、同じ年の人がいるかな?勉強というより人間関係になじめるかな?とすごく不安でした。
今自分は昼間部に通っていて18歳の子が多いのですが、年齢の壁とかは感じたことなく、割と自分もフレッシュな気持ちでいます。

 

授業は、自然といろんな人とコミュニケーションが取れるスタイルでルーレットでペアワークが決まったりして、入ってから安心しました。心配しなくて大丈夫でした。

授業中も面白い話を挟んでくれますし、わかりやすいように資料が工夫されていたりします。

 

私の周りだと同じような進路(大学卒業→専門学校)で頑張っている人は中々いないのかな。
僕より年上の方ですとか、プロダンサーの方がダンスのレッスンしながら通学していたり

僕のように接骨院で働きながら通学している方もいます。

もしかしたら今後このようなスタイルは増えるのかなと思っています。

吉岡さんの1日ルーティン(一部抜粋)

  • 9:00〜 登校、ロッカーで制服に着替え教科書とiPadをもち教室へ移動
  • 午前中 実習(月曜:包帯、木曜:手技など)
  • 午後 座学・週1ホームルーム(不安点の共有や学園祭の準備なども)
  • 15:00〜20:00 接骨院でアルバイト
  • 週末も勤務(可能な限り現場経験を積む)
  • 夏休み!仙台で美味しいもの食べてリフレッシュ!

 

担任の先生から

最初の面談で話していたのは「お世話になった接骨院で働きたい。そのためにはどうしたらいいのか。」

中々そういう人はいないので素直に、すごいなぁ。そういう道もあるのかと新鮮でした。

ガッツリ働いてて、仕事も勉強も全力でやっているようにみえてとても真面目です。

今少し慣れてきたところだとは思うのですがこれから両立をしていくうえで、勉強面のサポートやいつでも話をききます!

最後に一言

 

入学前は、「同年代の人いるかな?」「人間関係、うまくいくかな?」って不安でしたけど、実際はすごくあたたかい雰囲気で安心しました。先生たちも、何気ない会話を覚えていてくれたり、一人ひとりに向き合ってくれます。

 

自分の選んだ道を信じながら歩む。
― それが、自分も健やかな未来への一歩の軌跡になる。

日本医専 柔道整復師学科 昼間部1年
吉岡 悠大さん(23歳)

 

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