【王先生コラム】第13弾「更年期障害に東洋医学が効く」

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

最近、更年期障害はテレビなどの媒体で度々取り上げられ、関心を集めています。

中には更年期の深刻な心身の不調により、仕事がうまくいかず、役職降格、転職や退職に余儀なくされる方もおり、いわゆる『更年期ロス』と呼ばれる社会的問題になりかねないような現象も見られます。

今回の王先生コラムの第13弾は女性の更年期障害について優れた効果がある漢方薬、鍼灸の話をします。

1. 更年期障害の症状

個人差がありますが、一般的に女性は50歳前後で閉経を迎えます。この閉経の時期を挟んで前後10年間(45歳~55歳)を更年期と呼ばれます。

更年期障害とは、更年期に見られる様々な症状のことを指します。

①精神症状

気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、不安、情緒のアップダウンが激しい、寝つきが悪いまたは熟睡ができない、物忘れ、思考力の低下など。

②身体症状

のぼせ、ほてり、ホットフラッシュ、汗かき、動悸、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、腰痛や関節痛、疲れやすい、だるい、冷え、しびれなど。

更年期障害はそのように心身ともに色んな不調が見られ、しかも個人差も大きいです。

重症な方の場合は仕事や日常生活にも支障をきたし、前述した更年期ロスになったりするのです。

2.更年期障害の原因

更年期障害の原因は主に女性ホルモン(エストロゲン)が大きく揺らぎながら下がっていくことです。

それに加えて加齢などの身体的因子や、職場または家庭などの人間関係などの社会的因子が絡み合うことで発症すると考えられています。

東洋医学では更年期障害は加齢と共に陰陽のバランスが崩れ、気・血・水の不足または巡りに滞りしやすくなることが原因だと認識しています。

3.更年期障害に東洋医学が効く

日本産科婦人科学会が発表された更年期障害に対する三つの薬物療法の一つに漢方薬です。

(後の二つはホルモン補充療法(HRT)、向精神薬です)

即ち、漢方薬は女性の更年期障害治療に欠かせない存在とも言えます。

また、漢方薬のみならず、鍼やお灸にも優れた効果があり、かつ副作用の心配などほとんどありません。

最後に・・・

更年期障害によく使われている漢方処方及びツボをご紹介します。

加味逍遙散(カミショウヨウサン)

普段からストレスを抱え込みやすい。イライラ、落ち着かない、不安、不眠、ため息、ホットフラッシュ、頭痛や肩こり、口が渇きやすい、疲れやすい、だるい、食欲不振が見られる時に使う処方です。

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

普段から生理不順または生理痛が見られ、生理出血に血塊(レバー出血)が見られる。

顏色は黒っぽい、冷えのぼせ、下腹部は冷たいまたは圧痛、トイレの回数が多いが見られる時に使う処方です。

牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)

寒がり、全身とりわけ下半身の冷えがひどい、腰痛や膝関節痛、下肢の浮腫み、頻尿や夜間尿、性欲の低下、心身の疲労が見られる時に使う処方です。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

普段から貧血または貧血気味、顔の血色がよくない、めまい、動悸、疲れやすい、体が重だるい、下肢が浮腫み、足先の冷えが見られる時に使う処方です。

合谷(ゴウコク)

手にあるツボです、頭痛、肩こり、イライラ、ほてり、お腹の張り、便秘に使います。

内関(ナイカン)

手首にあるツボです。動悸、めまい、不安、不眠、吐き気などに使います。

関元(カンゲン)

臍の下にあるツボです。冷えまたは冷えのぼせ、性欲の減退、疲れやすい、下痢
などに使います。

三陰交(サンインコウ)

足首にあるツボです。ほてり、ホットフラッシュ、汗かき、目の疲れ、腰痛、浮腫みなどに使います。

太衝(タイショウ)

足の甲にあるツボです。抑うつ気分、ため息、イライラ、情緒不安定、不眠などに使います。

王 瑞霞先生/本校鍼灸学科専任講師・婦人鍼灸ゼミ顧問
北京中医薬大学医学修士 日本大学医学博士 中医師
専門分野は内科・婦人科 漢方・薬膳などの中医学に精通

<<王先生コラム「カラダとココロを整える東洋医学」の別テーマはこちら>>


王先生はオープンキャンパスも担当されています!
今回のコラムに関して、何か質問があれば是非聞いてみてくださいね☆
<<オープンキャンパス情報はこちら>>

★まずは日本医専を知ろう!★
<<日本医専の資料請求はこちら>>

カテゴリー: 王先生コラム「カラダとココロを整える東洋医学」 パーマリンク