みなさん、こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校の広報です。
本校鍼灸学科教員が執筆する「東洋医学を正しく知って不調改善」の第二十二回が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します!
東洋医学の独特の診察法「四診」とはどのようなものなのか
東洋医学では、気血水、臓腑、経絡がバランス良く働いている状態を健康と考えます。
バランスの失調は、「実」「虚」として表現されます。
「実」には、不要なものの解消や機能高進を改善させる「瀉」、「虚」には文字通り補う「補」という治療方針が取られます。
東洋医学における治療とは、生体の不均衡を見つけ出し整える行為といえます。
不均衡を見いだすために、望診(見る)・聞診(聞く・嗅ぐ)・問診・切診(触れる)を行い、これら診察はまとめて四診と呼ばれます。
望診では、顔や皮膚の色つや、形態の変化、たたずまいなどを見ます。
舌の状態を見る舌診も望診のひとつです。
舌診では、色・形や舌苔(舌表面に生じる苔状のもの)などを観察します。
体に触れて行う切診には経絡やツボの診察のほか、脈診や腹診もあります。
動脈拍動には体の状態がよく表れ、これを診察に用いるのが脈診です。
腹部を診察する腹診は、全身状態や虚実を判定したり、処方や施術部位決定の指針とします。
「目で見ることができない体の働きをいかに体表から捉えるか」ということは、治療法と並ぶ最重要事項です。
東洋医学の長い歴史の中で、医家たちは自らの五感を研ぎ澄まして診察し、その経験を積み重ねてきました。
現代では、このような東洋医学の診察法を駆使し、かつ西洋医学の知識もあわせ、病を診察し治療を行っているのです。
天野陽介先生(鍼灸学科専任教員)
北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。
日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。
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