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【片橋先生コラム・第8弾】予防接種と東京大学医学部

2021/06/18

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

片橋先生によるコラム・第8弾!

予防接種と東京大学医学部

みなさん、こんにちは。
柔道整復学科専任教員の片橋です。
夏日が続いていますね、お元気でしょうか。
新型コロナウイルスのワクチン接種、大阪では未成年者への接種も始まり、東京は遅れているような気がします。

先日のコラムで予防接種 種痘の話をしました。

日本へジェンナーの牛痘由来のワクチンが長崎の出島に伝わったのは嘉永2年(1849)。

大阪ではこの年すでに、緒方洪庵が「除痘館」を開いて接種を行なったそうです。

江戸の「種痘所」が設立されたのは安政5年(1858)。

大阪より9年も遅かったのですね。

これは江戸では当時の中心的医学を行う漢方医の勢力が強大だったからです。

対して、種痘所を設立したのは西洋からの医学を行う蘭方医たちです。

最先端の情報は海外との貿易港のある長崎から入ってきたのですが、医学も同様でした。

種痘所を設立した江戸の蘭方医たちの中心がシーボルトの門人でした。


種痘所はワクチン接種のみでなく、蘭方医の研修育成も行っていました。

種痘や治療効果を目の当たりにし、幕府は西洋医学の重要性を認識していきました。

それととともに種痘所の名称が「西洋医学所」になり、さらに「医学所」に変化しました。

優勢だった漢方医学をしのぎ、医学=西洋医学になったのです。

そして、さらに名称を変更していき現在の東京大学医学部へと続いていったのです。

東京秋葉原駅、岩本町に「お玉ヶ池種痘所記念碑/東京大學醫學部」と書かれた碑が据えられています。
散策の際はぜひ足を止めて眺めてみてください。



(監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)

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