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【コラム】寝違えの原因とその予防法

2020/03/02

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です!

今回は誰もが経験のある「寝違い」についてのコラムをお届けします!

寝違えの痛みは多くの方が経験されていると思います。
首を動かすだけで痛みが走り、一方方向にしか首を動かせずに仕事や家事などの日常生活にも影響するのはもちろんのこと、再びその日の夜に就寝しても、首の痛みが気になって寝不足になってしまうこともあります。 ここでは、寝違えの原因を知って、寝違えてしまったときにどうしたらいいか?と知り、寝違えの痛みを和らげる方法をお伝えします。

1、寝違えの概要

寝違えとは、睡眠中に首や肩に過度な負担がかかる体制を取ってしまうことで、睡眠から覚めたときに、首から肩にかけて痛みを生じるものです。急性疼痛性頚部拘縮とも呼ばれます。

非常にありふれた症状であり、ほとんどの人が経験したことがあるでしょう。症状は数時間で改善する軽度な痛みが生じることもあれば、数日にわたって首を動かせなくなるくらいの痛みを生じることもあります。

寝違えの多くは椎間関節の障害と考えられています。長く症状が続くときや頻繁に寝違えを生じる場合には注意が必要です。

2、寝違えの原因

寝違えでは、レントゲンやCTなどの画像検査で異常がみられないことがほとんどです。どのようなメカニズムで痛みが起こっているのか明確には解明されていません。

しかし、睡眠中に長時間にわたって無理な姿勢を取ることで、首や肩の筋肉が圧迫されて、筋肉の一部の血行が悪くなることや、枕の高さが合っていないことで首の骨に負担がかかり、椎間関節の関節包や靱帯に炎症が生じることなどが原因と考えられています。

また、寝違えが起こりやすい要因として、睡眠中に体が冷えて血行が悪くなることと、前日の過度なスポーツや長時間のパソコン使用などによる筋肉の疲労など原因に挙げられています。

3、寝違えの症状

寝起きに首を動かすと筋肉痛のような鈍い痛みが首や肩にかけて生じるのが、寝違えの特徴的な症状です。特に決まった方向を向くと痛みが強くなり、首を傾けるような姿勢になります。

通常は首から肩にかけての痛みは数日以内に治まりますが、重度な寝違えの場合には、安静時でも首が痛んだり、腕や肩が重苦しくなったり、ひどいときにはしびれが生じたりすることもあります。

4、寝違えの診断

起床時に痛くなり、数時間から数日で痛みが改善していき、徐々に首を動かしていくことで治っていくことが寝違えとしては一般的です。痛みが強い場合には、整形外科を受診して、他の病気の可能性がないかを調べてもらいます。例えば、手足のしびれはないか、手足の動きは正常か、深部反応(ハンナ―で手足を叩いて反応をみる)は正常か、X線写真で骨が溶けたりしていないか、などを診断します。

寝違えの場合には、首の動きは制限されていますが、上記の診断や検査では変化は認めません。痛みが治らず診断で異常がある場合には、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症性神経根症、頸椎症性脊髄症、転移性脊髄腫瘍、脊髄腫瘍、強直性脊椎炎、関節リウマチなどの病気の可能性もあったり、肩こりの症状が強いだけの場合もあったりします。
つまり、寝違えが治らない場合にはしっかりと検査をして診断をしてもらいましょう。

5、寝違えの予防と治療

寝違えたときにまず迷うのが、冷やすのか?温めるのか?ではないでしょうか。
ひどい痛みがあり、痛い部分が腫れていたり、熱感があるときには、まず冷やしましょう。

冷やすことで炎症が和らぎますので、氷水を入れたビニールや保冷剤をタオルに巻いて痛みのある部分に当てて冷やします。腫れや痛みがひいたら、今度はあまり冷やし過ぎないようにします。首の筋肉を温めて、血行を良くすることは肩こりや寝違えの予防になるからです。また、炎症を鎮めるためには湿布も効果的です。

痛みのあるところに湿布薬を貼るほか、消炎鎮痛剤を内服すると痛みの軽減に効果があります。あくまで消炎鎮痛剤により痛みが減っている状態ですので、治ったと勘違いして動かしすぎてはいけません。安静を保つことを忘れないようにしましょう。

寝違えに効果のあるツボを刺激するのも一つの方法です。ただし、痛い場所を直接押すことは身体の状態によってはリスクもあるので、その周りの筋肉をほぐして状態を良くすることを目指しましょう。背中にある「天宗(てんそう)」というツボのあたりを刺激すると痛みがラクになることがあります。

また、疲労やストレスが溜まっていると寝ていても身体の緊張がほぐれずに変な寝姿勢になってしまったりしてします。身体の不調が原因で、寝返りをうつと痛みがあるからという理由で同じ姿勢で長時間寝てしまって、寝違えの原因になることもあります。


睡眠は心を体もリラックスできるよい環境にすることも寝違えの予防になるかもしれません。

皆さんも寝違えてしまった場合は、こちらを参考にしてみてください。

【監修】

日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 専任教員
柔道整復師
鍼灸師

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