独立開業を目指せる柔道整復師
2019/02/20
『将来は自分の城を築きたい!』
こんな考えをお持ちの方はいませんか?
その場合には起業するほか、独立開業ができる資格を取得するという選択肢もあります。
今回、「独立開業ができる資格」について、皆さんにご紹介したいと思います。
独立開業ができるおもな資格
①弁護士(国家資格)
②公認会計士(国家資格)
③税理士(国家資格)
④社会保険労務士(国家資格)
⑤不動産鑑定士(国家試験)
⑥医師(国家試験)
⑦薬剤師(国家試験)
⑧管理栄養士(国家試験)
⑨柔道整復師(国家資格)
⑩はり師・きゅう師(国家資格)
⑪認定エステティシャン(民間資格)
⑫ネイリスト(民間資格)
など、開業権が得られる、もしくは開業に役立つ資格は数多く存在します。
しかし、医療系の国家資格に限定した場合、該当する資格は案外少ないということをご存知でしょうか。
▼開業権が認められている医療系国家資格
医師・歯科医師・獣医師・薬剤師・助産師・柔道整復師・鍼灸師(はり師・きゅう師)・あん摩マッサージ指圧師
代表的なところでは医師や歯科医師、薬剤師といった資格がありますが、6年間(4,500時間以上)の専門教育を受けて国家試験に合格する必要があるため、社会人がキャリアチェンジをして目指すには非常にハードルが高い資格だと思います。
同じ医療系国家資格でありながら、柔道整復師は3年間(2,750時間以上)の専門教育を受けて国家試験に合格すれば取得できるため、社会人にとっては比較的取得しやすい国家資格だと言えるでしょう。
もっと人の役に立つ仕事にキャリアチェンジしたい、働きながら医療系国家資格を取得したい、とお考えの社会人には「柔道整復師」の国家取得資格をお勧めします!
では、柔道整復師になるためにはどうすればいいか?これから具体的にご説明していきます。
柔道整復師になるためには?
柔道整復師になるためには、柔道整復師の国家試験に合格する必要があります。
そして、国家試験を受験するためには養成施設といわれる専門学校や大学に通学し、一定時間以上の教育を受けることが条件です。
高校を卒業してすぐに専門学校や大学に進学する方(新卒者)もいますが、社会人からのキャリアチェンジを目指す方(既卒者)も数多くいらっしゃいます。
実際、本校に入学してくる学生は、新卒者と既卒者の割合がほぼ同じです。
養成施設は通学する時間帯によって昼間部と夜間部に分かれていることが多く、新卒者は昼間部を選ぶ傾向にあり、既卒者は夜間部で働きながら学ぶスタイルを選ぶ傾向が強いです。
また、「柔道」が資格名に含まれているため、柔道経験者じゃないとダメなのかという質問を受けることもありますが、柔道経験の有無は全く関係ありませんのでご安心ください。
もともと女性の柔道整復師が少なかったこともあり、近年は女性柔道整復師のニーズが高まっていると言われています。
本校でも女性の入学者が年々増えておりますので、女性の方もぜひ目指していただきたいです。
柔道整復師の将来性は?
高齢化が進む日本において、柔道整復師の重要性はますます高まっていくことでしょう。
ここ10年の間に柔道整復師の人数が急激に増えているのは、それだけ柔道整復師が必要とされている証拠です。
超高齢社会において地域医療の中心を担う接骨院や整骨院だけでなく、スポーツ業界で重宝されるトレーナーとしても、ケガに対応できる柔道整復師が多く活躍しています。
▼柔道整復師が活躍できる場所
①接骨院・整骨院
②スポーツ業界(スポーツトレーナーやコーチ)
③デイサービスや介護施設(機能訓練指導員)
など
柔道整復師はどんな仕事?
柔道整復師の国家資格を取得すると、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる急性、亜急性の原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などのケガに対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などの治療をおこなうことができます。
日本国内においてケガの治療をおこなうことができる資格は、業務独占資格として定められてる医師と柔道整復師のみです。
その他にも、スポーツトレーナーとしての仕事や、高齢者の機能回復を行う仕事など、その職域はますます広がっています。
開業について
柔道整復師は、個人で接骨院や整骨院を開業する権利が与えられます。
※開業にあたってはいくつか条件がありますので、詳しくは厚生労働省のホームページをチェックしましょう!
厚生労働省ホームページ
独立開業して成功するためには、施術の技術だけではなく、経営的な知識やスキルも必要になります。
▼独立開業に必要なスキル
①施術の技術力
②高い経営力
③マーケティング力
④インターネットを駆使した集客力
もちろん、独立開業して成功するのは簡単なことではありません。
しかし、それでも独立開業するメリットは、やはり大きいと思います。
その一つとして、収入面が挙げられるでしょう。
従業員として働いていた時に比べて、何倍もの収入を得られる可能性があります。
また、経営者しか味わえない充実感やモチベーションを保ちながら働くこともできますよ!
いかがだったでしょうか?
将来は独立したいと考えている社会人の皆さま、ぜひ柔道整復師を目指してみてはいかがでしょうか?
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2025/05/16コラム
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