国家試験に挑む3年生はもちろん、
柔道整復学科・鍼灸学科で学ぶすべての学生さんへ。入学検討者さんも✨
日々の努力や悩み、迷い、焦り。
その一つひとつの積み重ね全部が、あなた自身を確実に前へ進めています。
この川崎先生のコラムが「学び方」や「向き合い方」にソッと明かりを灯し
読んだあとに、心身が整うキッカケになると思います☺
心からのエールを込めて✨安堵感に満たされたあたたかい春をお迎えください🌸
第72回 川崎先生コラムお届けします!

2月に入り、学内には国家試験特有の緊張感が漂い始めました。
受験生は不安に押しつぶされそうになっている人も多いのではないでしょうか。
私もかつて、その一人でしたが、国家試験が近づくこの時期になると、毎年決まって思い出すことがあります。 それは、自分自身が受験生だった頃の勉強法への後悔です。
当時の私は、「とにかく問題をこなせば合格できる」と信じていました。
過去問題集を何周も回し、解けた・解けないに一喜一憂する毎日……。
今振り返ると、それは「勉強しているつもり」になっていただけでした。
✓一番の後悔は、理解より作業を優先していたことです。
「なぜその答えになるのか」「背景となる考え方は何なのか」。
そこを深く考えず、「正解か不正解か」だけを追いかけていました。
結果として、少し問われ方が変わるだけで対応できず、不安ばかりが膨らんでいきました。
次に後悔しているのは、不安を埋めるための勉強をしていたことです。
苦手分野に向き合うより、得意な科目を繰り返して「今日はこれだけやった」と自分を安心させていました。しかし、試験直前に残るのは、結局その「避け続けた部分」なのです。そしてもう一つ、大きな後悔があります。

✓それは、一人で抱え込んでいたことです。
「分からないことを質問するのは恥ずかしい」「今さら聞けない」。そんな思い込みが理解を遠ざけていました。教員になった今、質問できる力こそが、最も重要な学習能力だと強く感じています。
現在、学生たちに伝えているのは、勉強量そのものよりも「向き合い方」です。
国家試験は、知識量だけでなく、自分の弱さとどう向き合うかが結果に表れる試験でもあります。
逃げずに整理し、人に頼り、理解しようとする姿勢は、合格後の臨床現場にもそのままつながっていきます。国家試験はゴールではありません。 資格を得て、柔道整復師として歩み始めるためのスタートラインです。
だからこそ、この試験勉強の時間を、ただの暗記作業で終わらせてほしくないのです。
これは、かつての自分への反省であり、今を頑張るすべての受験生へのエールです。

✓国家試験直前に「やらない方がいいこと」
国家試験直前になると、学生からこんな相談を受けます。
「今から何をやれば点数が伸びますか?」 そのたびに、私は「今だからこそ、やらない方がいいことがある」と伝えています。
☝一つ目は、『新しい教材や参考書に手を出すこと』です。
不安になると、つい「これならわかるかもしれない」と、新しいものに頼りたくなってしまうものです。
しかし、直前期に必要なのは新しい刺激ではなく、これまで積み上げてきた知識の整理に他なりません。
使い古して見慣れたノートや問題集を、もう一度落ち着いて見直す方が、記憶の定着にははるかに効果的です。
だからこそ、日頃の学習から「定期試験のためだけ」ではなく、その先の「国家試験」を見据えたノート作りを意識してほしいのです。
定期試験が終わるたびに知識をリセットし、3年生になってからまた一からノートを作り直すのでは、あまりにも時間がもったいないです。1年次からの積み重ねが、直前期に自分を支える最強の武器になります。

☝二つ目は、『他人と比べすぎること』です。
「Aさんは全部終わっているらしい」「自分だけ遅れている、できていない」。こうした情報は、ほとんどが不安を増やすだけで、得点に結びつかない思考です。
国家試験は、他人との競争ではなく、自分が基準点を超えられるかどうかの試験です。
周囲を気にせず、自分のやるべきことに向き合うことが重要です。
☝三つ目は、『生活リズムを崩すこと』です。
夜遅くまで詰め込み、その場限りの満足感に浸っていませんか?
真に優先すべきは、国家試験の開始時間に合わせた「合格のリズム」を体に刻むことです。
決まった時間に起き、机に向かう。
この積み重ねが集中力を安定させ、試験当日、脳を最高のコンディションへと導きます。
普段から試験時間帯に思考をフル回転させる習慣があれば、当日は体内時計(サーカディアンリズム)が強力な味方となるはずです。

大切なのは、試験当日に「いつも通り」の自分を再現できるかどうかです。
また、「決まったルーチンをこなせている」という実感は、受験期の不安を鎮める最良の処方箋であり、荒れがちな受験生の心を整える「薬」にもなります。リズムを整えて、不安に負けない強いメンタルを築きましょう。自律神経を整え、自己コントロール感を高めることが、本番で実力を出し切るための鍵となります。
今まで多くの学生を見てきて感じるのは、直前期に大きく伸びる学生ほど、「やること」より「やらないこと」をきちんと決めているという点です。 国家試験直前は、焦らず、広げず、整える。 それだけで、結果は大きく変わります。
✓「この学生は将来伸びるな」と感じる共通点
柔道整復師を目指す学生たちと向き合っていると、ふとした瞬間に「この学生は、将来きっと伸びるだろうな」と感じることがあります。それは、成績表だけを見てわかるものではありません。
☝一つ目の共通点は、『分からないことを放置しない姿勢』です。
伸びる学生は、理解できていない点をそのままにしません。質問の内容が洗練されていなくても構いません。
「分からない」と言えること自体が、学ぶ力の現れです。
「一人で悩む時間を、一緒に解決する時間へ。」 日本医専には、教員にいつでも相談できるオフィスアワーや学習会があります。わからないことをそのままにせず、すぐに質問できる環境が、あなたの合格への歩みを支えます。

☝二つ目は、『人の話を情報ではなく材料として聞いていること』です。
教員の説明、実習先での指導、仲間の意見をただの「情報」で終わらせてはいけません。 それらを単なる知識として受け取るのではなく、伸びる学生は、常に「自分ならどう使うか」を考えながら話を聞いています。
人からのアドバイスを「自分を形作るための材料」と捉え、能動的に思考の転換をする。
このわずかな意識の差が、大きな実力差となって人間力や学力に現れます。

☝三つ目は、『指摘を受けたときの反応』です。
耳の痛い言葉を言われたとき、自分を守るための言い訳を並べていませんか?
伸びる学生は、指摘を「自分を磨くためのヒント」として一度飲み込みます。
まずは真摯に受け止め、自分なりに消化しようと努める。
この「誠実な受容」の姿勢こそが、学びを加速させます。これは単なる学生としての心得ではありません。
現場に出てからも、患者様やチームから信頼される医療人になれるかどうかの大きな分岐点となります。
☝最も大きな共通点は、『国家試験を通過点として捉えていること』です。
合格をゴールにするのではなく、その先で「どのような柔道整復師になりたいか」という理想を抱くことです。 「受かればいい」と考えている人と、「その先の現場で活躍したい」と考えている人では、勉強の質に圧倒的な差がつきます。
目的意識が明確な学生は、日々の学習に対する姿勢も、知識の吸収力も、その「質」が根本から異なります。
今の苦労を「試験のため」と捉えるか、「将来出会う患者様のため」と捉えるか。
その視点の高さこそが、苦しい時期を乗り越え、自分を突き動かす最大の原動力になります。
今回、お伝えしたことは、特別な才能ではありません。
今日から意識できる、ごく基本的な姿勢ばかりです。
私自身の歩みを振り返っても、こうした日々の姿勢が自分を支えてくれたと感じています。
これから国家試験に挑む受験生はもちろん、1・2年生、また入学を検討されている方々に、成績という数字以上にこうした「心のあり方」を大切にしてほしいと願っています。 こうした真摯な姿勢が、あなたを支える一生の財産になるはずです。
さあ!!勝負はここからです。 まだまだ間に合います。
受験生の皆さんは、最後まで自分を信じ、強い気持ちで走り抜いてください。
最後まで諦めず、理想の柔道整復師を目指して走り抜けましょう!

柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子

\ 実技の授業🌟丁寧に繊細にじっくりと👏/
