柔道整復師・鍼灸師を育成する専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校

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【コラム】不眠症について

2021/09/30

こんにちは!日本医学柔整鍼灸専門学校です。
今回は『不眠症』について解説します。

1、 不眠症は国民病?!

厚生労働省の調査では、日本人の5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」と回答してします。
さらに加齢とともに不眠は増加していくため、60歳以上の方では約3人に1人が何らかの睡眠問題に悩みがあるようです。

実際に睡眠の悩みで通院している方の20人に1人は不眠のため、睡眠薬を服用しているという調査結果でした。
今や不眠症は特殊な病気ではなく、国民病とも言えるほど、よくある普通の病気です。
さらにはコロナ禍で生活のリズムか崩れて、眠れなくなった方も増えてきているようです。

2、 不眠症の4つのタイプ

不眠症の定義とは、「眠れないなどの睡眠問題が1カ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気」です。
この不眠症には大きくわけて4つのタイプに分けられています。

① 入眠障害(なかなか寝付けない)
② 中途覚醒(眠りが浅くて夜中によく目が覚める)
③ 早朝覚醒(朝早くに目が覚めてしまう)
④ 熟眠障害(ぐっすり眠った感じがしない)

睡眠時間には個人差がありますが、日本人の平均睡眠時間は7時間程度です。健康な人でも年齢とともに「中途睡眠」や「早朝覚醒」が増えてきます。
不眠症とは、不眠というだけでなく日中に不調が出現することが問題です。

3、 不眠症の原因

不眠症は1つの病気ではなく、大部分の不眠症はそれぞれ原因があります。

① 仕事や家庭環境・人間環境によるストレス
② 睡眠習慣の問題や睡眠リズムの崩れ
③ うつ病や適応障害などの精神疾患
④ 睡眠障害無呼吸症候群や脳神経疾患・呼吸器疾患などの基礎疾患
⑤ アルコールや薬の影響によるもの
⑥ 周囲の環境(寝室の温度湿度・騒音・光など)

多くの場合、周囲の環境によるストレスや変化、睡眠リズムの乱れや睡眠障害が原因です。

なかでも、睡眠時無呼吸症候群・レストレスレッグス症候群・周期性四肢運動障害・うつ病による不眠は専門施設での検査や診断をおすすめします。

4、 不眠症への対処法

不眠症の対処法の第一歩は先に述べたようにさまざまな不眠の原因を診断して、取り除くことです。そして、自分に合った安眠法を工夫して、睡眠の質をあげるための生活習慣や睡眠リズムを整えるとよいでしょう。

① 就寝・起床時間を一定にする
② 睡眠時間にこだわらない
③ 太陽の光を浴びる
④ 適度な運動をする
⑤ 自分なりのストレス解消法を見つける
⑥ 寝る前にリラックスタイムをつくる
⑦ 寝酒はNG
⑧ 寝室は快適な環境作りをする

眠れない日が続くと不安になり、焦れば焦るほど目が冴えて、さらに不眠恐怖への悪循環に繋がってしまうこともあります。
大切なことは眠れないことを一人で抱え込まないことです。自分に合った安眠法を探したり、専門家に相談するなど解決策を丁寧に探していきましょう。

この秋は、ぐっすり眠れますように。

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