川﨑先生コラム 第22弾「ケガをしたら冷やすの?温めるの?」

こんにちは!

日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

川﨑先生コラムの第22弾をお届けいたします!

ケガをしたら冷やすの?温めるの?

『ケガをしたら冷やすの?温めるの?』
『痛いときは冷やすの?温めるの?』
と悩んだことがあると思います。

基本の考え方としては、ケガをして急性期の一番炎症が強い2~3日は冷やして、炎症や痛みが落ち着いた5~7日目以降から温めていきます。

しかし、症状によりこの期間は異なります。

急性期は冷やすことも大切ですが患部を安静にして組織修復を早期に行うことも重要で適切に処置ができていたかにより回復に大きく関わってきます。

 

★どんなときに冷やす?温める?

捻挫による腱や関節の損傷、打撲、肉離れの場合は冷やします。

冷やすことで血管が収縮し血流量の低下が起こり、炎症に伴う腫れも軽減するため痛みが緩和し炎症を抑えることができます。

ケガの後のリハビリ期や慢性の腰痛や肩こり、筋肉痛の場合は温めます。

温めると、血流量が増加し血行が良くなります。血行が良くなると血液とともに老廃物が流れやすくなります。

痛みが緩和され筋肉が柔らかくなり活動性が高まります。

ただし、筋肉痛で痛みが激しい場合は冷やして炎症を抑えてから温めます。

骨折や手術後の2週間は温めない方が良いです。

 

★ケガをしたときの処置方法

捻挫・打撲・脱臼・骨折などほとんどのケガ(外傷)に対してRICE処置というのが基本になります。

RICE処置は、R=Rest(安静)、I=Ice(冷却)、C=Compression(圧迫)、E=Elevation(挙上)を意味します。

この処置を行うことで、内出血や腫れ、痛みを緩和させ、さらにテーピングや包帯で圧迫と固定を行い、患部を安静にさせ回復を早くさせます。

固定するときは、時間が経つにつれて腫れが強くなるので、神経障害や血行障害を起こすことがあります。

締めつけすぎないよう注意してください。

 

★冷やす(アイシング)方法

アイスバッグや氷のうを用いてアイシングを行っていきます。ここで重要なのは氷の温度です。

製氷機の氷は0℃以下にならないですが、一般的な家庭用の冷凍室で作られた氷は-18℃程度まで表面温度が下がっていることがあります。

氷の表面に霜がついている場合は凍傷の原因になるため必ず水を入れて表面を溶かした状態で使用することをお勧めします。

使用する氷は、クラッシュアイスが適していて、冷やしやすく皮膚との接触面積を大きくすることが可能です。

 

★冷やす(アイシング)時間

冷やす時間は約15~20分程度行って下さい。

最初は冷たくて痛みを感じ、次第にピリピリ感を感じ、無感覚になります。

無感覚になるまでが約15~20分です。

アイシングは脂肪の厚さに影響します。スポーツ選手では、筋や靭帯などの軟部組織が冷却されるまで約10分程です。

セルフケアで行う時は、最長でも20分を目安にして凍傷に気をつけてください。

 

★湿布の効果

湿布の種類は、冷湿布温湿布があります。

冷湿布にはメントールが配合されていてヒンヤリと感じます。

温湿布にはカプサイシンという唐辛子エキスが入っているので温かく感じます。

ケガをしたら湿布を貼ればいいと思う方も多いと思いますが、湿布を貼る重要な効果は消炎鎮痛効果を得ることです。

冷湿布も温湿布も皮膚表面の感覚だけで、深部まで冷やす、温めるという効果はありません。

使用する際は、消炎鎮痛剤が入った湿布を使用するといいですね。

また、消炎鎮痛剤入の塗り薬も効果的です。

湿布を使用する際の注意点は、湿布の粘着剤による皮膚かぶれです。

腫れが強い場合、長時間、長期間使用する際は皮膚の炎症にも気をつけて使用して下さい。

ちなみに、私は治療院で患者様に行っている方法ですが、一度、ガーゼやティッシュに湿布を貼ってから皮膚にあてています。

皮膚トラブルが起こると治療に制限が出てしまうので、皮膚トラブルを防ぐことを最優先に考えて工夫しています。

 

★ケガをした後の日常管理

アイシングは、ケガの直後も行いますが、スポーツ復帰後も練習後に微小な炎症を抑えるために行います。

日々のコンディショニング管理として使い過ぎから障害を起こさないように、翌日に痛みや炎症、疲労を残さないこと、障害部位を悪化させないことが重要です。

ケガをした日や腫れがひどいときは、お風呂に入るのは控えてください。

身体が温まることで血行が良くなり、腫れがひどくなってしまいます。

ぬるめのシャワーを浴びる程度にして下さい。飲酒も禁止ですよ~!

ケガの直後、炎症が強い期間は2~3日、痛みが強い期間は3日~5日です。

その後、腫れや痛みは徐々に落ち着いてきます。

しかし、痛みや腫れが何日も引かない場合、症状の変化がみられず悪化する場合は、骨折の可能性があります。

接骨院や整形外科で診てもらうことをお勧めします。

接骨院ではレントゲンは取れませんが、外傷のプロなので骨折しているかどうかの判断をしてもらえます。

整形外科との連携もあり医療機関を紹介してもらえたり、固定やケガの回復後のリハビリもしてもらえます。


包帯同好会に参加しました。
週に2回、学生が主体で活動しています。
学生同士がお互いに学び合い包帯やテーピングの技術を向上させ、将来患者様に信頼される柔道整復師となることを目指しています。
包帯同好会に参加している学生の中には、毎年行われている「医療オリンピック」に出場して包帯王の称号を手にしよと頑張っている学生がいます。
「医療オリンピック」とは、包帯巻きの技術を競うコンテストです。
複数の審査項目を設け、総合ポイントで競います。
準決勝までは足関節の包帯巻き、3位決定戦は足関節に加え、肩関節の包帯巻きを、決勝戦は足関節に加え、膝関節、手指、肩関節の包帯巻きを一度に続けて行います。
地区大会で競い、勝ち抜いたら全国大会に出場できます。
審査基準は見栄えが良く、適度なきつさで実用性があるかというところです。
準決勝までは40秒、決勝は4分で時間制限があり包帯を落としたら失格となります。
使用する包帯の長さとサイズも決められており、かなり厳しいルールです。
楽しみながら一生懸命に練習している学生を見るとできる限りサポートをしていきたいと思います。

柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子


週末のイベントでは先生ともお話しができます!
>>オープンキャンパス情報はこちら

先生のコラムや授業の様子がわかる!
>>ほかの柔道整復学科ブログはこちら

まずは日本医専を知ろう!
>>資料請求はこちら

カテゴリー: コラム パーマリンク