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日本医学柔整鍼灸専門学校

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【片橋先生コラム・第7弾】腱鞘炎になったら…

2021/05/28

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

片橋先生によるコラム・第7弾です♪

腱鞘炎(けんしょうえん)になったら…

みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。
今年は梅雨入りが早いそうで、すでに雨の日が多くなっていますね。
暑いような、寒いような体感です。
お元気でしょうか。

筋肉は腱(けん)になって骨についています。
腱は場所によって腱鞘(けんしょう)というトンネルを通ります。
手や足の指を動かす筋肉の腱は長く、外れないように止めてあるのです。
手を仕事やスポーツ、作業でよく使うと腱鞘と腱がすれて、炎症を起こします。
腱鞘や腱が腫れて膨らんだり、傷ついて痛みが出たりします。
そして、腱鞘のトンネルを腱がスムーズに通れなくなると、指の動きが悪くなり、引っかかってガクンとバネのように動くこともあります。
手の甲側の親指の付け根で起こる「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」や手のひら側の指の付け根で起こる「ばね指(弾発指)」があります。

接骨院や整骨院に来院される方の中には、腱鞘炎の方が割合多くいらっしゃいます。
聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。
あるいは、なったことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
腱鞘炎は指の使い過ぎで起こります。
例えば、
・パソコンのキーボードやマウスなどでの反復的な操作
・スマートフォンの長時間の操作
・ピアノなど指を多く使う楽器の演奏
・グリップやボールなどを握るようなスポーツ
・家事やパートの作業で手をよく使う
などが原因となります。
また、更年期の女性や妊産婦に多いことが知られていて、女性ホルモンの分泌に関連すると考えられています。
糖尿病、リウマチ、腎臓病で透析をしているなど基礎疾患がある方にも発生しやすいです。

実は私もなったことがあります。ドケルバン病です。
出産して10ヵ月ほどしてからです。女性ホルモンの関係もあるのでしょうが、やはり使い過ぎだと思います。
育児休暇を終え、職場に復帰したあとのことです。
離乳食作りで食材を大量にみじん切りにする、子どもを抱っこする、ベビーカーを操作する、洗濯の下洗い、仕事でパソコンの操作をする、など手を酷使していました。
どんどん痛くなって、何をしても痛い状態に。
使い過ぎなのはわかっていて、安静にすればよいのも理解していて、でも使わざるを得ない日々。
試しに近所のクリニックに行ってみました。サポーターを処方されしばらく使用していましたが、残念ながらあまり効果がありません。
親指を使い過ぎているのに親指が動いてしまう形のサポーターでした。
サポーターを諦め、親指が動かないように手首から指先まで包帯で巻いてみました。
するとどうでしょう、随分と痛みが軽減したのです!

包帯は柔道整復の基本です。
その重要性をまさに体感したのでした。


(監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)

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