川﨑先生コラム「モチベーションUP!頑張れ1年生☆彡」
2023/05/26
こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
川﨑先生コラムの第37弾をお届けいたします!
モチベーションUP!頑張れ1年生☆彡
日本医専の1年生が入学してから約2か月になります。
季節の変わり目もあり、体調不良の学生も出てきていますが、『学校に行きたい!楽しい』と言って休むことなく頑張っています。
担任としてはとても心配で、休むことも必要な時があると諭しています。
感心するのは、そのモチベーションです。
体調が悪いと”今日は休もう”と思うものですが『勉強したい!』『休むと授業内容がわからなくなるから休みたくない』『学校に行きたい!休みたくない。』と言うのです。
将来はトレーナーになりたい・体を治してあげたい・開業したいなど、みんなが夢と目標を持って学習に取り組んでいますが、授業を受けるその姿勢から見える成長意欲の高さは本当に素晴らしいと思います。
1.学校に行きたいと思う理由
★ クラスの友達に会いたい。
★ 新しい勉強が楽しい。
★ 学校が楽しい。
★ ゼミや実技が楽しい。
クラスのお友達に会うことが楽しいから学校に行こうと思っている学生が多いようです。
勉強についても、難しい言葉などがあるけど新しいことを学ぶのは楽しいと話していました。
また、ゼミについては先輩たちと交流があり、様々な技術を学ぶことができるので頑張ろうと思うきっかけになっているようです。
学生を見ていると、放課後も友達と一緒に勉強していたり、ご飯を食べて自由な時間を楽しんでいたり、何をするにも笑って楽しそうに過ごしています。
2.興味がある授業(好きな科目)
★ スポーツコンディショニング
★ 解剖学
★ 柔道整復理論
何といっても№1は「スポーツコンディショニング」の授業です。
人気の理由は、実際にトレーナーとして活躍している教員の指導のもと、テーピングの練習をしているのが楽しいようです。
この授業では様々な部位をテーマに、テーピングの巻き方を学んでいます。
解剖学では図を書いたり、体を動かして筋肉を覚えたりするので覚えやすく楽しいと話していました。
柔道整復理論では、骨折や脱臼、捻挫などの基礎を学んでいますが外傷について知ることができるところに興味を持っているようです。
やはり、スポーツトレーナーを希望している学生が多いので外傷やテーピング、筋肉などを学ぶ授業は興味を持ちやすい科目のようです。
3.授業外の学習に積極的に参加
日本医専といえばゼミが人気ですが、ゼミ以外でも様々な実技の練習会を実施したり、学習会を行ったりしています。
★ 包帯練習会
★ テーピング練習会
★ 学習会
包帯練習会では、外傷の処置として包帯を使用した固定方法を学び習得していきます。
授業やゼミでは学べない包帯技術を身に着けることができます。
テーピング練習会では、スポーツコンディショニングで学んだ技術を更に練習し、現場で活躍できる力を育てています。
学習会では、課題に取り組みグループワークを中心に楽しく学び合うことを実施しています。
4.モチベーションを維持するためには
学校が楽しいだけではなかなかモチベーションを維持することは難しいです。
モチベーションを維持・向上するためには計画や目標を立てて、「今自分が何をやるべきか」を把握することが大切です。
計画を立てることで行動に移しやすく、時間の使い方も工夫ができて日々を充実させることができます。
昼間部はアルバイトをしながら学校に通っている学生も多いので、勉強だけでなく自分の趣味も充実できるように時間の使い方を工夫してほしいと思います。
5.誰でもくじけることはある
やる気を出して頑張るのはわかるけど、どうしてもやる気が出ない時もあります。
やる気が出ないうえに、目標が高すぎると結果が出ず途中で息切れをしてしまい、その結果、心が折れてしまいます。
そうなると、本来のゴールを見失いモチベーションは上がりません。
目標は少し頑張れば達成できるものにして、大きな目標を小さな目標にすることで一つ一つ達成できたという達成感を感じることができます。
そして、目標を達成した自分を頭の中でイメージして描いてみましょう。
そして、一人で勉強をしないでクラスの仲間と勉強をしてみることもモチベーションを上げるきっかけとなると思います。
6.終わりに
学生がなぜ活き活きしているのか?を考えた時に、将来をはっきりと見据えて目標を持っているからだと感じました。
そして、人間関係の構築がとても上手だと思いました。
グループ学習やイベントを実施していますが団結力もあり、イベントも全力投球で勝負してきます。
一人一人魅力があり、すごいパワーを感じています。
将来の可能性に期待して、応援しながらサポートをしていきたいと思います。
柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第57弾をお届けいたします! 天人合一 今年は猛暑が長く続きましたね。 まだまだ暑い日が続きますが、朝・夕は涼しくなり秋らしい空気を感じます。 毎日、エアコンをつけっぱなしで外気温との差により自律神経が乱れまくり! 睡眠状態も悪く疲れが残って何となく体がだるい、頭痛がする、気力が湧かないなどを感じている方が多いのではないでしょうか。 「疲労感」は私たちの体の恒常性(ホメオスタシス:一定に正常な体の働きを維持しようとする機能)の異常を知らせてくれる症状の一つです。 恒常性は免疫・内分泌・自律神経の3つのシステムがあり、身体の内・外からのストレスから守っています。 疲労感を長く感じていると体だけでなく心も疲労してしまいます。 夏の疲れを残さず、心も体も健やかに過ごすために、適度な運動・睡眠・食事を見なおして秋の季節に備えていきましょう。 東洋哲学の「天人合一」の考え方 「天人合一」とは、人は自然の中の一部であり、大自然の摂理に従って変化しながら生きているという教えです。 大自然の変化を変えることはできないので、人間の活動もそれぞれの風土や四季の変化に合わせて陰と陽、休息と活動を繰り返すことが自然と調和した生き方です。 つまり、春夏秋冬の変化に合わせて生活をし、人体に起こる影響を予防したり、避けたりする生活の工夫が健康の秘訣だということです。 五臓は「One Team」 中医学の考え方で、自然界を構成する基本物質(五行説)に木・火・土・金・水があります。 その基本物質を人間のからだに応用すると、肝・心・脾・肺・腎という5つの臓器(五臓)に当てはめることができます。 この五臓は西洋医学でいう臓器と同じではなく、東洋医学では様々な役割を担い、お互いに助け合い(相生)牽制し合い(相克)ながら体のバランスを保つように働いています。 このバランスを保つ状態が健康ということです。 五臓の相生相克関係が崩れ、どれかの臓器の働きが悪くなると他の臓器にも影響を及ぼし体に不調をもたらすので、五臓は「One Team」なのです。 その他に、季節も五臓の働きと関連があります。 春は肝、梅雨は脾、夏は心、秋は肺、冬は腎に関連した体調の変化が起きます。 季節や五臓に関連する食事を摂ると体の不調の改善に繋がります。 夏から秋の季節 夏の五行は「心」に関連があり、夏の暑さと湿気は食欲を低下させて夏バテに繋がり免疫力を低下させます。 夏は、暑さによる「暑邪」と雨による湿気の「湿邪」に悩まされる季節で、高温多湿の時期に多い不調は胃腸です。 特に湿邪は、五臓の「脾」に関連し、「脾」は母なる大地ともいわれる臓器です。 脾が弱り胃腸の働きが弱くなると、飲食物から「気」「血」「水」の栄養を作り出せなくなり、体に運ぶことができなくなります。 それにより、むくみ・頭痛・めまい・食欲不振などが起こりやすくなります。 夏の暑さは、五臓の「心」の機能に影響し、気を消耗して疲れが溜まり、自律神経が乱れて不眠や精神的な不調が出やすくなります。 夏は暑さ(暑邪)と湿気(湿邪)に悩まされますが、秋風が吹く頃になると気温は徐々に下がり、空気が乾燥しはじめます。 秋の五行は「肺」に関連があり、「肺」は湿気を好み乾燥を嫌う性質があります。 寒さや乾燥などの影響を受けやすい臓器で、乾燥の邪「燥邪」が体に影響すると、肺の働きを低下させ免疫力を低下させてしまいます。 「肺」の五臓での役割は、呼吸や気の生成、運搬などで、皮毛を通じて外からの邪気から体を守ることです。 夏の湿気の多い季節は元気に働いていた肺は、秋の乾燥した季節になると弱くなり咳が出るようになります。 そこに寒さと乾燥が大好きなウイルスが活発に活動するためカゼを引きやすくなってしまいます。 「肺」は「脾」と一緒に「気」を作ります。 秋は「気」を蓄える時期ですが、夏に消耗した「気」を回復することができないと、秋になっても気力が湧かず、集中力が低下する、手足が冷える、寒がる、便秘、鼻炎、カゼをひきやすいということが起きてしまいます。 秋に取り入れたい食材 肺の機能を高めて体の中から改善することが大切です。 「医食同源」「食は命なり」という言葉があるように、食生活の工夫により、病気にならない体づくりを意識することが治療の一つになります。 「肺」は五行では白が関連しています。 「肺」を潤す白い食材や旬の食材を中心に、食事に取り入れると良いですね。 〇体を潤す 梨:体の潤いを増やす、体の熱を取る、咳を止める、痰を取り除く、二日酔いに効能があります。 熱がある時や肌荒れやかゆみなどの肌トラブルのある方にお勧めです。 杏:咳を止める、腸を潤すなどの効能があり、咳嗽、喘息、便秘の改善に活用されています。漢方で杏の種は杏仁という生薬として使用されています。 杏仁豆腐やアプリコット(杏)のジャムなど甘味のものでよく使用されています。 白きくらげ:体の潤いを補う、肺を潤す、胃を健やかにするなどの効能があり、秋の乾燥に弱い肺を守り、喉の渇きを止めたり、乾いた咳を止めたりする効果があります。 肌をしっとりさせる効果があるので肌荒れ改善にお勧めです。 ゆり根:肺を潤して咳を止める、心の熱を取り、精神を安定させる効能があります。 から咳や痰が絡む咳、精神不安や不眠などの改善に使用されています。 〇気血不足による疲労改善 ぶどう:気血を補う、尿の排泄を促進、喉の渇きを止める、安胎などの効能があり、疲労回復や貧血、喉の渇き、むくみなどの改善に活用されています。干しぶどうには鉄分も多く含まれ補血や血虚の方にお勧めです。 〇体の熱を取る 柿:体の熱を取る、肺を潤す、喉の渇きを止める、二日酔いなどの効能があり、乾燥から咳や喉の渇き、二日酔いなどに活用されています。 柿は秋の体調管理にとても良いフルーツです。 干し柿は冷やす性質が緩和されるので冷えが気になる人にはお勧めです。 カニと一緒に食べると食べ合わせが悪く腹痛や下痢を引き起こすので気をつけて下さい。 柿は実や葉だけでなくヘタまで漢方薬に使用されており、しゃっくり止めの漢方薬として使われています。 〇風邪の症状改善 紫蘇:紫蘇の葉は、風邪の初期に使用され吐気を抑える働きがあります。 紫蘇の実は、痰が溜まって胸が苦しかったり咳を抑えたり、腸を潤して便秘を改善する効能があります。 葉も実も気の巡りを良くする効果もあります。 紫蘇はおにぎりやお漬物でよく食べられていますね。 桑の葉:風邪の邪気を払う、肺の熱を取り潤す、目の不調を改善するなどの効能があり、風熱感冒から咳、頭痛、目の充血などの改善に使用されています。 最近では、食後の血糖値上昇の抑制に効果があるとされ糖尿病やダイエットしたい方に健康茶として飲用されています。 枇杷の葉:肺の熱を取って咳を止める、胃に熱を持った時の吐気や嘔吐を止めるなどの効能があります。 慢性漢方薬では副鼻腔炎や鼻づまり、花粉症に使用されており、健康茶として飲用している方も多い食材です。 終わりに 中医学の『黄帝内経』には、「季節の法則に背くことなく養生すれば100歳まで生きることが可能である」と書かれています。 季節の旬のものを食べることで、その季節に合った効能が得られるという考え方であるため、普段の食事やその日の体調に合わせた季節ごとの旬の食材を使うだけでも、体の中から改善し「未病」(まだ病気ではない状態であるがバランスが崩れている状態)を防ぐことに繋がります。 夏バテが続いている方は、発酵食品で腸活をしていくのもお勧めです。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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