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【片橋先生コラム・第5弾】テレワークと痔(ぢ) 

2021/04/09

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

片橋先生によるコラム・第5弾です♪

テレワークと痔(ぢ)


みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。
新学期が始まり、環境が変わった方もいらっしゃいますね。
お元気でお過ごしでしょうか。

前回、座りっぱなしは腰痛だけでなく痔(ぢ)にもなるとお話しました。
なぜでしょうね。
コリや痛みはどうして起こるのでしょう。
大切なのは血液循環です。

ご存知の通り、血液は心臓からドクンドクンと送り出され、動脈を通って全身をめぐっていきます。
血液は全身の細胞に酸素と栄養を渡し、二酸化炭素と不要物を回収します。
そして、静脈を通って再び心臓へ戻ります。血液を送り出すとき、心臓の筋肉が収縮してポンプのように血液を押し出します。
では、戻るときは?
地球の重力に逆らって、長い管である静脈を通り心臓へ戻るためには、何か押してくれる力が必要ですね。
その役割を担うのが手足の筋肉が収縮・弛緩する動き(筋ポンプ)です。手足を動かすことで、体の末端から血液が少しずつ心臓に戻るのです。
体を動かさない、同じ姿勢を続ける、と筋ポンプが働きません。血が体を循環できず、停滞してしまうのです。すると筋肉がこわばり、体は冷え、コリや痛みなど体の不調につながっていくのです。

痔とは、肛門の病気の総称です。
肛門内側と出口付近には静脈叢(じょうみゃくそう)と呼ばれる毛細血管が集まった部分があります。
肛門は体の中心の一番下にあるため、血がたまりやすいのです。肛門は中の粘膜と外の皮膚の境でデリケートな部分でもあります。排便時に負担がかかって切れたり、血流が悪くなって腫れたり、細菌が感染して化膿したりするのです。生活習慣(排便、姿勢)や体質(冷え)が関係しているようです。

痔の改善・予防方法

便秘や下痢をしない
硬い便は肛門を傷つけたり、いきみでうっ血(静脈血がたまる)や出血を起こしたりします。
頻回の便は肛門に細菌感染を起こしやすくします。
トイレで強くいきまない
長時間同じ姿勢をとらない
同じ姿勢が続くと肛門のうっ血をきたします。
刺激物は控えめに
お酒は炎症をまねき、血液循環も悪くして痔を悪化させます。
辛いコショウやからしは消化されずに肛門まできて刺激します。
毎日の入浴
体をあたためましょう。


お尻を清潔に
汚れが肛門についていると細菌が繁殖して、かゆみや炎症につながります。
腰を冷やさない
腰を冷やすと肛門の血液循環も悪くなります。

※肛門からの出血は、痔だけではなく腸から出血している可能性もあります。医師の診断を受け、正しく治療しましょう。

★の項目は腰痛や肩こりの予防と同じですね。
同じ姿勢をするときは時間を決めて適度に体を動かし、筋ポンプを働かせましょう。

(監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)

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