【川﨑先生コラム】日本医学柔整鍼灸専門学校☆伝えきれない魅力
2024/03/11
こんにちは!!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
川﨑先生コラムの第49弾をお届けいたします!
日本医学柔整鍼灸専門学校☆伝えきれない魅力
日本医学柔整鍼灸専門学校では、3月7日に卒業式が行われました。
3年生の皆さま、🌸ご卒業、おめでとうございます🌸
本当にお疲れ様でした。よく頑張りましたね。
みんなが最後まで完走できたことは素晴らしいことです。
自信と誇りをもって新たなる人生の第一歩を笑顔で踏み出してください。
『Impossible is nothing』=不可能なんてありえない。を証明してくれたと感じています。
また、学生の皆さんがいつも気遣い優しく接してくれて感謝しています。ありがとう♡
今回は、温かい心を持つ学生がいる日本医専の柔道整復学科の魅力をお伝えしたいと思います。
魅力1 人気№1‼学びの絶対王者「4大ゼミ」
本校は、卒業後に様々な分野で即戦力として実力を発揮できる学生のサポートをしています。
医療分野、スポーツ分野、美容分野、福祉分野など資格を取得してから個々に目指す仕事はそれぞれ異なります。
ゼミは多様化する代替医療の中で、医療の架け橋として発揮できる技術を身に着け、ひとり一人が学校で学ぶ技術を生かし、多様なニーズに応えることで他との差別化を図ることができます。
①ケガゼミ
柔道整復師の伝統技術である骨折・脱臼・捻挫・筋腱損傷の整復法と固定法について臨床現場でしか学べない技術を学ぶことができます。
②スポーツゼミ
提携しているチームに帯同して実際の現場を体験することができ、スポーツ障害に関する知識や外傷予防、トレーニング理論、コンディショニング理論、テーピング技術などを学ぶことができます。
③美容ゼミ
美顔や美姿勢、美脚矯正、骨盤矯正、ヘッドスパなど美しく生活するための技術を学ぶことができます。
④東洋医学ゼミ
柔道整復師でも鍼灸理論を学ぶことができ、鍼を使用しない施術方法やカッサ、吸い玉、経絡トリートメントなどを学ぶことができます。
自分のキャリア形成、ビジョンに近づくための技術を身に着けることができるのがゼミです。
その他に、特別授業や包帯練習会や実技室開放などがあり学生が技術向上を図るための練習環境を用意しています。
魅力2 入学前から入学後も自分に自信が持てる学習支援
①入学前学習会
入学前に勉強についていけるか、学校生活は大丈夫かなど不安を感じる学生が多くいます。
入学前学習会では、ミニ授業を行い入学後の学習イメージを持つことで不安を解消していきます。
また、同じ目標に向かって「一緒に頑張る仲間がいる」、「一人じゃない」と感じてもらい、困ったとき、悩んでいるときも励ましあって頑張ることができます。
早期にお友達を作り、先生達とコミュニケーションを取ることで安心して学校生活を送るきっかけを作っていきます。
②1年生からの学習会
入学して医療の専門的な用語に戸惑う学生がほとんどです。
そんな1年生の不安を解消し前向きに学習に向き合えるようにサポートしていきます。
1年生の授業は基礎医学が中心でとても大切な1年です。
日々の授業の復習を中心に『わかる』から『できる』に変化することが目標となります。
また、学習習慣や学習方法を身に着けることも一緒に考えていきます。
学習イベントを実施したり、グループワークを通じて友達と学び合い楽しく学習を行っています。
③オフィスアワー
学生と教員がコミュニケーションを取りながら学習支援を行う時間を設けています。
自由に相談や質問ができ、教員と対話できることで深い学びに繋げることができます。
補講と異なり自由な時間帯で利用でき、個々の問題に向き合うことができるのでどんどん活用してほしいと思います。
④レベル別国試対策補講
本校は、全員国家試験にチャレンジします。
学内実力試験、国家試験問題に準じた模擬試験を行い、学力レベルに分けて教員がそれぞれの弱点を克服する学習の取り組みや、全教員が補講を行い国試対策を徹底して合格へ導きます。
国家試験を見据えて、1年生から3年生までの3年間のスケジュールを立て、各学年ごとの達成目標をクリアしていくことで不安なく資格取得に向けて進めていくことができます。
⑤学習アプリで効率よく学習
本校独自のLMS学習アプリがあります。
問題は各科目ごとに配信されており、通学や隙間時間に問題を解いて学習することができます。
その他、Googleフォームを活用してレポートや課題を行ったり新しい学習スタイルで効率よく学習に取り組むことができます。
魅力3 働きながらの学びを支援するブレンデッド教育
本校は、働きながらまた家庭を持ちながら忙しく頑張る学生を支援するブレンデッド教育を行っています。
ブレンデッド教育は、講義科目のみオンライン受講または対面受講のどちらかを選択することができ、実技については対面となっています。
また、授業は録画配信しており、苦手な科目の授業を見なおして復習することができます。
魅力4 課外活動で仲間と楽しく過ごす
本校では、課外活動を通じてクラスの枠を超えて学年の絆を強め、共に支え合い、学び、育つ環境を作っています。
①部活
学生同士のコミュニケーションを図る目的でサッカー部、野球部、柔道部が部活として活動しています。
競技を楽しむだけでなく、お互いにコンディショニングケアに取り組むことでトレーナーに必要な知識も学ぶことができます。
ただの柔道整復師、鍼灸師で終わらない・・・
選手でありトレーナーで活躍したい・・・
そんな学生の気持ちにこたえます!
②お料理教室
年に数回、希望者を募りお料理教室を開催しています。
お料理は学生が希望したものをみんなで作って試食会をしながら楽しい時間を過ごしています。
クリスマスではケーキを作り、最近では肉まんを作りました。
食べることが好きな方は入学したら参加してくださいね。
魅力5 入学から卒後も続くキャリア支援
本校には学生一人ひとりが自分の希望進路を実現できるよう、就職を支援するキャリア支援センターがあります。
入学が決まってから卒業後も利用することができ、卒後の就職先だけでなく学生のうちから臨床経験を積みたいという学生も自分に合った治療院を見つけることができます。
希望する治療院を相談し見学に行くことができ、その他、履歴書の書き方や面接のアドバイスも行っています。
その他、業界フェスタ(企業説明会)を開催し、治療院の先生と直接お話をすることができます。
開業を希望する方には、独立開業ゼミがあり、開業までの手続きやマーケティングの極意、経営のノウハウなど、将来必要となる独立開業の知識を学ぶことができます。
魅力6 日本医専でしか経験できないプログラム!フロリダ研修
コロナ禍で中止していましたが、今年はフロリダ研修に行ってきました。
世界の最先端のトレーナー技術を学んでもらうために、スポーツの本場アメリカ合衆国・フロリダで、トレーナー研修を実施しています。
引率には、両学科専任教員のほか、本校インターナショナル・プログラム・ディレクターも現地コーディネーター兼通訳として同行するため、安心して学ぶことができます。
現地学生と一緒に栄養管理からテーピングの技術、スポーツ現場での救急処置法を学ぶことで新しい発見や考え方が養われ自分の将来を考えるきっかけになります。
日本医専にはスキルアップのための素敵な取り組みや授業があります。
オープンキャンパスでその魅力を体験することができるので、是非!遊びに来てくださいね。
柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子
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こんにちは! 日本医専の広報担当です。 柔道整復学科 川﨑先生コラムの第66弾をお届けいたします! エンターテインメントの世界は、観客に夢と感動を与える一方で、その華やかなスポットライトの裏には、パフォーマーや裏方スタッフが計り知れない努力と過酷な身体的負担を負っています。 ダンサーの激しい動き、役者の長時間の稽古、ミュージシャンの楽器による特定の筋肉への負担など、彼らの身体には想像以上の負荷がかかるものです。 こうした特殊な環境下で、その専門知識と技術を活かし、「エンタメトレーナー」として活躍する柔道整復師の存在は、まだ広く知られていません。単にケガを治療するだけでなく、エンタメ業界特有の身体的課題に寄り添い、パフォーマンスの維持向上、そして何よりも長く輝き続けるための身体づくりをサポートしています。 知られざる「エンタメトレーナー」の存在 エンタメ現場では、急なケガへの対応はもちろんのこと、パフォーマンスの向上、慢性的な痛みの緩和、そしてケガの予防まで、幅広い知識と技術が求められます。 柔道整復師の最大の強みは、骨折・脱臼・捻挫・打撲・筋腱の損傷といったケガに対する施術が行なえる専門家である点と、様々な手技による丁寧な施術によって個々に合わせたきめ細やかなサポートが可能である点です。 例えば、舞台稽古中に捻挫をしてしまったダンサーがいたとします。 柔道整復師は患部の状態を正確に判断し、適切な処置を施すことで早期回復を促し、舞台復帰を強力にサポートします。 また、長時間の練習で肩や腰に慢性的な痛みを感じている役者に対しては、痛みの原因を特定し、手技による施術や運動療法、さらには日常生活での指導を通じて根本的な改善を図ります。 柔道整復師は、エンターテインメントを「身体」の面から支え、パフォーマーたちが最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートすることで、感動を生み出す源となっています。 エンタメ業界の現場において柔道整復師の存在は不可欠な職業です。 豪華客船を彩るダンサーの心身をサポート! 飛鳥Ⅲで活躍されているダンサーさんのコンディショニングケアに行ってきました。 華やかなステージの裏側では、ダンサーの皆さんは想像以上の身体的・精神的負担を抱えています。 そのため、今回のケアでは単に身体のメンテナンスを行うだけでなく、多岐にわたる問題への対応を重視しました。 身体的ケア:パフォーマンス向上のためのコンディショニング、ケガ予防のための身体の使い方、そしてご自身で実践できるテーピングの方法など。 心理的負担のケア:長期にわたる船上生活や、常に最高のパフォーマンスを求められるプレッシャーに対するメンタルヘルスサポート。 セルフメンテナンスの知識指導:ご自身で身体のケアができるよう、ストレッチや筋膜リリースなどの具体的な方法。 飛鳥Ⅲという特別な環境で活躍されるダンサーの皆さんが最高のパフォーマンスを維持できるよう、心身両面からのリカバリー方法をダンサーさんと一緒に考えながらサポートしてきました。 実際に舞台も拝見し、特殊な振付けによる負担が大きいことを実感しました。この経験を通じて、様々な分野の治療に対応できる能力が、エンタメトレーナーには必須であることを改めて認識しました。 また、ダンサーさんにおいても柔道整復師という職業の魅力を実感してくれて、引退後に進むセカンドキャリアとして資格を取得したいというお話がありました。 エンタメ関係者が抱える主な身体的問題(職業別) 1.ダンサー・振付師 【身体的問題】股関節や膝、足関節の痛み、腰痛、疲労骨折、腱鞘炎、捻挫や肉離れなど 【柔道整復師の役割】ケガの応急処置、関節可動域の改善、正しい身体の使い方指導、 パフォーマンス向上のためのコンディショニングなど 2.役者・声優 【身体的問題】肩こり、腰痛、頚部痛、膝痛、捻挫や打撲など 【柔道整復師の役割】慢性的な痛みの緩和、姿勢改善、疲労回復、身体の使い方指導など 3.ミュージシャン 【身体的問題】肩、腕、指の痛み、腱鞘炎、首・肩こりなど 【柔道整復師の役割】演奏で生じる特定部位の痛みの緩和、フォーム改善のアドバイス、疲労回復など 4.テーマパークの舞台 【身体的問題】着ぐるみによる首、肩、腰、膝の痛み、反復動作による疲労、捻挫や打撲など 【柔道整復師の役割】疲労回復、身体ケア、ケガの応急処置、負荷の少ない動き方指導など 5.アクション・スタント現場 【身体的問題】打撲、捻挫、骨折、脱臼、首、肩、腰、膝の痛み、全身の疲労など 【柔道整復師の役割】身体能力を引き出すコンディショニング、ウォーミングアップ指導、テーピング指導 ケガの処置・予防、リハビリテーションなど 6.裏方スタッフ(舞台監督、照明、音響など) 【身体的問題】腰痛、肩こり、膝痛、全身の疲労など 【柔道整復師の役割】身体のメンテナンス、疲労回復、姿勢アドバイスなど ダンサー出身の柔道整復師が拓く未来 ダンサーとしての経験と柔道整復師としての専門性を併せ持つ人材は、まさにエンタメ業界が待ち望んでいた存在です。 彼らは、パフォーマーのケガの治療だけでなく、パフォーマンス向上のためのコンディショニング、キャリアを長く続けるための身体管理、さらには若手ダンサーの育成現場での指導など、多岐にわたる分野で活躍する可能性を秘めています。 かつて自らの身体を支え、表現を可能にしたその手から繰り出される施術は、単なる手技に留まらず、患者であるパフォーマーの身体と心に深く響くものになるでしょう。 「ダンサーから柔道整復師へ」身体の極限を知る者が、その知識と経験をエンタメ業界へ還元していくことは、大きな社会貢献であり、彼らにとって新たな自己表現の始まりとなるはずです。 終わりに エンターテインメント業界における身体の問題は、単なるケガや疲労に限りません。 その特殊な環境ゆえに、より深く、そして見過ごされてしまいがちな問題が数多く存在します。 「魅せる身体」を追求するあまり健康を犠牲にしてしまうケースや、見えないストレスの蓄積が身体に様々な形で現れることも珍しくありません。 また、現役時代だけでなく、引退後の身体的問題まで見据えた長期的なケアも考えていく必要があります。 私たち柔道整復師は、目の前の痛みに向き合うだけでなく、その背景にある原因を深く理解し、エンターテインメントへの深い共感を持ち続けることが何よりも大切だと考えています。 パフォーマーの皆さんが安心して輝き続けられるよう、これからも心身両面から支えてまいります。 過去のコラムはこちら 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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