【川﨑先生コラム】災害時の医療をつなぐ柔道整復師
2024/02/16
こんにちは!!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
川﨑先生コラムの第48弾をお届けいたします!
災害時の医療をつなぐ柔道整復師
1.災害時に必要とされる災害救助チーム
災害が発生すると、災害救助法に従って医師をはじめとする医療従事者と消防、警察、自衛隊を中心とした救助隊が都道府県の要請に基づき支援活動を行います。
(災害救助法とは、災害に対して、国が地方公共団体、日本赤十字社、その他の団体及び国民の協力の下に、応急的に必要な救助を行い、被災者の保護と社会秩序の保全を図ることです。)
〇災害医療派遣チーム「DMAT(ディーマット)」
医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成された、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる、専門的な訓練を受けた医療チームが派遣され救急医療を担います。
〇災害柔道整復支援チーム「DJAT(ディジャット)」
日本柔道整復師会では、統制のとれた救護活動を行うためにDJATを立ち上げ、地域社会との絆を繋ぐネットワークとして、各地の柔道整復師会やその支部を中心として構築されています。
日々の施術という形で地域医療へ貢献するだけではなく、いつ訪れるか分からない危機的事態においても、救急の現場での外傷処置や機能訓練にも対応が可能です。
その他、歯科、精神、福祉、健康、リハビリ、栄養などの部門を専門とする複数の医療チームがそれぞれの分野で支援を担っています。
2.柔道整復師ができること
柔道整復師の資格は、骨折・脱臼・捻挫・打撲・筋・腱の損傷などをケガを治す専門の職業です。
医師以外で、骨折・脱臼の整復と固定が許されている唯一の医療資格です。
ケガの処置(整復・固定)だけでなく、日常生活に早期復帰するための後療法(運動療法・物理療法・手技療法)を行います。
また、機能訓練指導員という立場から、身体機能訓練を行い介護・福祉分野でも求められる職業でもあります。
柔道整復師は、手技で治す古来から受け継がれた柔道整復技術や個々に合わせたオーダーメイドの固定具を作る能力が長けているため、その技術は災害時に非常に有用となります。
また、避難所生活を余儀なくされた場合、環境の変化から体調を崩す健康二次被害や災害関連死が問題となっています。
コミュニティー不足、運動不足、心理的ショック、車中泊によるエコノミークラス症候群などが原因で、不調を訴える人を対象に、訪問機能訓練を実施し、被災者の方々に寄り添い心理面を含めた身体機能向上の支援を行っていきます。
その他、災害時は医療物資が不足するため、医療救護所や応急処置に必要な備蓄衛生材料等の確保を医療職リーダーに状況を報告しながら調整を行うなども役割の一つです。
3.医療をつなぐ柔道整復師
災害時の柔道整復師は、医師やその他の医療チームと連携し後方支援を行っていきます。
医療の中心は、医師と看護師となりますが、医師の指示のもと柔道整復師として果たせる任務はたくさんあります。
柔道整復師が対応するのは、トリアージ(治療の優先順位)で第三順位治療保留群(軽症群:最後に治療を行っても生命予後・機能予後に影響を及ぼさない状態であり治療は他所に回すことが可能)の負傷者となります。
災害現場は人命救助で大混乱し、命に関わらなくてもケガをしている負傷者は痛みで苦しんでいます。
救出された負傷者が、病院や診療所にかかるまでの間、少しでも楽になるように、また、柔道整復師が損傷部位の障害を最小限にとどめるための応急処置を行い、痛みを軽減してあげることが、医療をつなぐ柔道整復師の役割であると思います。
限られた資源や人材の中で、救われる人たちが増やせるように柔道整復師の仕事が役立てられ被災者の方々に応えていけることが大切だと感じます。
4.災害時に本当に必要となるもの
①トイレ
空腹は我慢できますが、トイレは我慢できません。水道が機能していても災害直後はすぐに水洗トイレを使わないことです。排水設備が確認できるまでは逆流してしまう可能性があります。
②水
飲用水は生命の危機に直結します。災害時は水という考えが強くありますが、お茶やコーヒー、甘い飲み物などはストレスを和らげてくれます。野菜ジュースなら栄養補給も可能ですね。
③食事
アルファ化米など長期保存ができる災害用の食事は安心ですが、好きなものを用意しておくのも大切です。
水がないと調理できないものは不便になりますので、レトルトのお粥や缶詰なども用意すると安心です。
④スマホの充電器
連絡や情報収集の手段として、また、精神の安定のためにも大事なアイテムです。
⑤懐中電灯
ライフラインが機能しなくなりますので、日が沈んでからは少しでも灯りがあると安心です。
⑥ブルーシートやアルミシート
アルミシートは暖をとるのに役立つアイテムでブルーシートは多用途に使用できます。
防災グッズは人によりその必要性が多種多様です。最低限3日分は備えておくようにしましょう。
♡モノローグ♡
皆さん、お元気にお過ごしでしょうか。
花粉症の季節になり体調がすぐれない方も多いのではないでしょうか。
花粉症対策が早いほど症状の悪化を防ぐことができるそうです。
インフルエンザとコロナもまだまだ流行しておりますので、しっかり睡眠をとって疲労を溜めないように体調管理をしてくださいね。
本校の学生も、もうすぐ国家試験があり、最後の追い込みで睡眠不足気味なのがとても心配です。
学生と共に頑張る先生たちも、国試対策補講と個別学習指導に奮闘しています。
何はともあれ体が資本です。健康は財産ともいいますね。
2022年の平均寿命は、男性 81.05年、女性87.09年となっています。コロナの影響もあり昨年より少し下回っているようです。人生100年時代と言われ、健康寿命が延びていますが、人間の寿命は120歳までが限界だと言われています。
それは、体の細胞は限られた回数しか分裂・増殖することができないからです。
ヒトの胎児から採取した細胞分裂の限界は約50回で、寿命に換算すると120年になるそうです。日本で最も長生きした年齢は119歳、世界では122歳です。
昔の人は短命と言われており江戸時代は30歳、明治、大正時代は43~45歳程度で現代のように生活が豊かではなく栄養不足であることが寿命に繋がっています。
現代では、医療の発達と生活が豊かであることが寿命が延びている要素です。
しかし、栄養バランスが悪いため生活習慣病にかかり疾病予防が重要な時代となっていますね。
健康の秘訣は、ストレスを溜めず明るく笑顔で過ごすこと、また、運動や趣味を楽しむことです。
みなさん、いつも明るくキラキラしてくださいね。
柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子
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2024/12/25授業見学
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校です😆 柔道整復学科 夜間部 1年生 スポーツコンディショニングの授業を取材しましたので、その様子をお届けします! 現役スポーツトレーナーの西村先生です💪 スポーツ現場の手技療法:下腿 本日のテーマは固まってしまった筋肉を緩めるための手技療法を学んでいきます🎵 対象部位は下腿(ふくらはぎ)! そもそも筋肉はなぜ固まってしまうのか? 筋肉は動かさずにしていると血流が悪くなってしまい栄養や酸素が行き届かない状態になって固まってしまいます😂 ではどうやったら血流が良くなるのか? 様々なアプローチがあるそうですが、本日は生理作用に基づく方法を習得していきます! 生理作用的に一番スムーズなのが「振動と回旋」刺激を与えることが大切! 対象の筋肉をぶらぶらと振ってあげたり、手のひらで回しながら擦ることで自然に血流が良くなるそうです😊 「手のひらの接地面を広く使うことがポイント!」と西村先生から具体的なアドバイス! 学生さんをモデルに手の使い方や力の入れ方など丁寧に説明してくれます💪 デモンストレーションが終わったらペアを組んで練習開始です! 最初はつい力が入りすぎてしまって患者役の顔が引きつってしまう時も😅 慣れないうちはつい力が入りすぎてしまいますが、実技の授業では先生が直接アドバイスをくれるのでとても安心ですね🎵 授業の後半では徐々に慣れてきた様子! 上手にほぐされている学生さんはすっかり癒されモードに突入してますね😂 日本医専の夜間部は幅広い年齢層や様々なご職業の方が在籍していますが、授業中のコミュニケーションも多く、非常に明るい雰囲気です✨ クラス内で活発的なコミュニケーションを取れる環境こそが成長に繋がっていると、皆さんの授業を取材して強く感じました💪 日本医専では、こういった普段の授業を見学することが可能です! 実際の学生の様子や雰囲気がよくわかり、オンライン授業など柔道整復学科 夜間部の特色を知ることができます🎵 19時開始または20時開始からお選びいただけるので仕事帰りに参加しやすいです💪 【夜間部授業見学+個別相談会】 <19:00~20:00> <20:00~21:00> 皆様のご参加をお待ちしております! ご不明点がございましたら、事務局・入試広報までお問い合わせください!! 電話03-3208-7741/メール info@nihonisen.ac.jp]
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2024/12/24ゼミ活動
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こんにちは、日本医学柔整鍼灸専門学校です! 3つのゼミで手技を磨く、柔道整復学科の「未来活躍プログラム」 このプログラムでは、自分の興味に合わせて3つのゼミ・6つのプログラムから自由に選択して学ぶことができます。 今回はそのうちの1つ「美容ゼミ」の取材へ行ってきました! 柔道整復学科:美容ゼミ 前期はかっさやクレンジングなどのエステ手技を習得し、後期は本校卒業生の小板橋先生による骨盤や猫背、O脚などの矯正手技を習得する講座がスタート! <<小板橋先生のインタビューはこちら>> 解剖学・運動学の知識をもって治療ができるように、手技を行う時の姿勢や患者様への指導の仕方はもちろん、猫背の症例別の対処法などを学んでいきます。 実技の授業では、施術時の患者様への枕の選び方も教えていただきました。 患者様がどうしたらリラックスして施術を受けてもらえるか、そういった細かい配慮や工夫が臨床現場では大切です。 正しい姿勢で正しい施術が行えるよう、1人1人を丁寧に指導していきます。 学生さんたち同士でも協力し合いながら技術を高めていく熱心な姿が印象的でした。 次回からはO脚調整や産後ケアに進んでいきます。 この美容ゼミを通して、臨床現場で役立つ美容手技治療ができるように頑張りましょう! 毎週末開催しているオープンキャンパスでは、日本医専のゼミや授業についての取り組みについて詳しく聞くことができます! 教職員や学生と個別相談も可能なので、是非お気軽にお越し下さい!]